さくら草(→
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南浦和から歩いて20分くらいのところにさくら草の施設があります。
山本宏さんという代表の方とおはなしできました。いろんな苦労話を
聞かせていただき、頭のさがることばかり。
山本さんは、1986くらいから、さくら草の前身となる施設からかかわって
おられて、いろんな困難を乗り越えてこられています。以前は、いろんな偏見も
あり、活動も壁の連続。ですが、捨てる神あれば拾う神で、理解のある方々が
現われて、現在の場所に施設を建設できたそうです。そしてまた、類友現象か、
そのような方々の周りの方々もみなさん理解があるそうです。そして、その
ような方々の多くは障害者の人たちに癒される気持ちをお持ちになる。
自分も強く感じていることですが、障害という重い枠を背負って生きている人
たちには、特殊なオーラがあります。そのオーラは、健常者にとって、忘れて
いた何かを気づかせてくれるものなのです。自分が、障害者や難病の人を応援
したいのは、その人たちの存在が、とても貴重なことがわかるから。
一緒に生きることで、社会にある見えないいろんな精神的、社会的枠を取り
払ってくれるように思います。
で、今の山本さんの最大の悩みは、やはり障害者自立支援法。というのも、やは
り日本の障害者福祉の最大の問題点ですが、どうしてもその運営が公的資金に
依存してしまっているから。「寄付」を集めにくいシステムになっている。
小泉竹中ラインでやった「聖域なき構造改革」には歴史的意味があった。でも、
最大の彼らのやり残しは、公務員の質の向上。そこにはまったく着手しなかった。
小泉竹中なきあと、「聖域なき構造改革」を実際に運営するのは霞ヶ関の彼ら。
戦略家なき戦術集団から出てくるものは、本当にツライ。特に、障害者という
のは、一番変化に弱い。その社会的弱者が最初につらいことになる。
公的資金を拠出したくないなら、「寄付」に対し、せめてもっと税控除を導入
すべきだし、一般市民から寄付が集まれば、施設は施設で社会に対しもっと
開かれて、自立活動も活発になるはず。いい循環の最初のトリガーをひいて
あげるような仕組みがもっと広がるといいです~
山本さんも寄付については、「そういうのが拡大してきらた、僕らは僕らで
絶対にお返しがしたい。そういった活動は、障害者を社会に開く大きな一歩
になる」と確信されてました。