カードキングダムブログ
全国チェーンのカードゲームショップ、カードキングダムです。
 



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

池田
「全国28箇所での体験会、木谷社長ご自身も回られていますよね。」

木谷社長
「カンファレンス(説明会)では池袋、横浜、名古屋、梅田、岡山、博多・・・体験会も山形、仙台、新潟、新宿、梅田・・・日本中飛び回っています。」

池田
「で、直接ユーザーと顔を負わせて見てどうです?手ごたえは。」

木谷社長
「結論から言うと、かつて無い手ごたえですね。」

池田
「人数が尋常じゃないですよね。」

木谷社長
「今までの前例から言うと、普通は新作ゲームの講習会やら体験会では、5人から15人ぐらいだったと思うんですよ。
それが、100人超えがいくつかあるだけじゃなく浜松で49人とか、カードキングダム倉敷児島で50人超えとか・・・・

池田
「ぶっちゃけ、作り話なんじゃないかと思いますよ。(笑)」

木谷社長
「それは現場に居た人たちが解っている事ですから。(笑)公表している数値に基本的に間違いはありません。地方都市でもかつて無い注目度の高さです。
池田さんの本拠地の徳島店でも39人いらっしゃいましたよ。」

池田
いや、それはありえない!(笑)徳島店を作った僕自身が誰よりもその数字が信じられない!39人も来るはずがねえ。」
(僕は当日福岡店に居たので徳島を見ていない。と、いうかもう半年以上徳島店に帰ってない。)

木谷社長
「本当ですよ。」

池田
「ヘンにネームバリューだけはある徳島店ですが、実際には単なる田舎のカード屋ですよ。(ヘンなオーラはあるけど)
今まで、どんなに人気のあるキャラクターの新作カードゲームが発売しても、講習会やら体験会には5人来たら良い方。田舎のカードショップなんてそんなモンです。
それがまだ発売されていないゲームの体験会に39人も・・・・ってのが信じられないんですよね。
いったい、ヴァイス・シュヴァルツというゲームの何がこんなに注目されているのでしょう?」


○ヴァイスの注目されている理由を分析

木谷社長
「色々とあるでしょうが、大きく三つ考えています。
ひとつは、ヴァイスサイド(白)とシュヴァルツサイド(黒)に分けたタイトルのキャラクターが、想像以上に広い層にアピールできているのではないか、という事ですね。」

池田
「想像以上に、ですか。」

木谷社長
「白では“かわいい”キャラクターがカード化されます。発表されているタイトルで言えば、“ダカーポ”“リトルバスターズ”“ゼロの使い魔”ですね。
黒は“かっこ良い”もの。“ペルソナ”や“ディスガイア”。ここに含まれる物は、20%以上70%未満の女性ファンがいる事が前提となります。現状、二つともRPGゲームのタイトルですが、今後もそうとは限りません。」

池田
「なるほど。ヴァイスが女性ファン取り込みを強く意識しているゲームである事が理解できますね。
しかしそもそも、より広い一般層に支持されるタイトルを求めると、ごく自然に男性も、女性ファンも多いタイトルになってくるのかもしれません。」

木谷社長
「そうですね。ですから、体験会等を見ても、実に幅広い層が注目して下さっている手ごたえを感じます。」

『想像以上に』と言う所はここかもしれない。
以前よりも確実に、カードゲームは
「一般の趣味」
に近しい物として認知されつつある。

そうなんじゃないかな?という“予測”はあったし、通常のマニア系ショップと違い、より一般客層(親子連れ等)が多く来てくれるカードキングダムの僕たちは、そうした変化を肌で感じていたのだけれど、それが顕在化してきたのかも。

だからこそ、マニアックなタイトルの物だけでなく、ライト層にも人気の高いタイトルのカードゲームが、注目されやすい土壌が出来てきているのかもしれない。

池田
「今の体験会のプロモカードは“ダカーポ”の物ですから、基本的に今、プロモ目的で来ているのはダカーポのファンだと思いますが・・・と、いう事は。」

木谷社長
「将来的には、まだ見えていない層がどんどん来てくれると思いますね。」


○ブランドが注目される事は、市場熟成の第一歩

木谷社長
二つ目として、『カードゲームとして注目』して下さっている方が多いとも判断しています。
木谷&中村としては三作目ですから、そういった意味でもゲームのルールに注目が集まっているようですね。」

****************************************************

プロデューサーとしての木谷社長、ゲームデザイナーとしての中村聡、どっちも他に、「名前が出ている人」がカードゲーム業界にはまだ居ない。

「そういった意味で、注目が集まるのはある意味当然なのですが、これからは、他にももっと多くのディベロッパーが、名前を出してブランド化されていくべきだと考えています。」

と木谷社長は語る。

僕としては、そうした「誰が作った」「何を考えてプロデュースした」という、商品を作った人間を注目し、それを確かめようとカンファレンス等に参加する、
「消費者として意識の高いユーザー」
がカードゲーム業界に増えてきた事も、とても頼もしく思う。

****************************************************


木谷社長
「第三に、ニコニコ動画によるプロモーションも効果が大きいと考えています。
仕事上、ドワンゴに関わっている事もあって、早くからニコニコの力を身近に知ることができていたんですね。」

池田
「いや、実は僕も、『木谷社長が面白いと言っていた』と聞いてニコニコを見始めましたから。」

木谷社長
「で、見始めた池田さんも、
『ニコニコ視聴者の世代はカードゲーム直撃世代だ。これは意味がある』
と言ってましたよね。実際に告知をうってみると、本当に大きな効果があった。」

池田
「具体的な数字でですか?」

木谷社長
「そればかりではなく、密度も圧倒的ですね。
最も情報量が多いのは、雑誌広告よりテレビCMより、言うまでも無くオフィシャルホームページなんですが、広告にアドレスを記載しても、よほど興味を持ってくれた人で無いと、わざわざアドレスを打ち込んたり検索したりして、オフィシャルホームページには来てくれない。 

ところが、ニコニコ動画のバナーからだと、ワンクリックで飛んでこれる。パソコンもそもそも起動していますし。(笑)」

池田
「なるほど。」

木谷社長
「体験会のアンケートでも、ニコニコで知ったと言う方は結構いらっしゃいましたね。」


○もちろん、懸念もぶつけてみた!!

池田
「全体として期待の高まるヴァイスですが、ここであえて懸念されている疑問もぶつけてみたいと思います!」

木谷社長
「むむっ!」

池田
「木谷社長はブロッコリーで幾つものカードゲームを立ち上げて、
『ブロッコリーと言えば、カードゲームのサポートがしっかりしていて、イベントも多くて楽しめる』
という安心感を、
『カードゲームの付加価値』
として作り上げられたのですが・・・・・

今の新しい会社、ブシロードの規模で、あそこまでのサポートが可能なんですか!?」

木谷社長
「そうですね。
いま現在、社員がショップを直接訪問している数では、業界でも当社が1番か2番だと自負しています。
長くカードゲームに関わってきましたが、答えは常に現場にあると考えていますから。」

池田
「ああ、確かにブシロードの営業の方は動き回ってますね。都内の店では、
『ブシロードって、何人営業が居るんだ?!』
って言われてるでしょう。」

木谷社長
「来月、全国120か所での体験会がありますが、これら全てにブシロードの人間が回ります。」(“オフィシャルフェザー・ザ・マッシュ君”は特例)

池田
「120か所・・・・・!!」

木谷社長
「私個人も22ヵ所回ります。これは、私の関わったタイトルでも前代未聞の最大規模です。」

池田
「なんでそんな事が可能なんですか?」

木谷社長
「ブシロードと言う会社は、社員のほとんどがカードゲームをプレイできる人材で固められた、いわば
『カードゲームを作り、売る事に特化した会社』
です。ですから、カードゲームを広める人材は、むしろ多いんですよ。
先日の新宿での体験会では、社員を7名派遣しました。」

池田
「ひとつのカードショップの体験会で、社員が7人ですか?!」

木谷社長
「他にも、会社の規模について懸念されている方がいらっしゃいますよね。例えば、『資金がもつのか』とか。

そういった方は、資金とは調達できるものである、とお答えできます。アイディアと熱意と行動力があれば、資金はいくらでも調達できます。いや、むしろもう集め終わっています。(笑)
ですからそういったサポート面でご心配掛ける事は無いでしょう。

会社の体裁としてはコンパクトにまとめていますが、それはカードゲームに特化しているからだとご理解頂きたいですね。」


インタビューはまだ続く。次回は、

「カードゲーム業界成長論は現在も変わらないか」

「ズバリ、ヴァイスはどこまで行くのか?」

等について聞いてみる。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする


« キリン・レガ... 木谷社長に突... »