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雑感録

福岡なるほどフシギ発見~おまけ25~ めっけもんの装飾古墳

 
竹原古墳 6世紀後期(古墳時代末期) 国指定史跡

所用で若宮だったか宮若だったか、ええと…宮若!に行って、妙に時間があいたので近くに何か面白いものがないかと調べてみたら、国の文化財に指定されてる装飾古墳で竹原古墳というのがあるらしい。
宮若市のサイトで見ると入館料215円とか書いてあるので、壁画のレプリカの展示館でもあるのかな思って、とにかく暇なんで行ってみた。
何せ装飾古墳といえば年に1日か2日だけ公開とか、見れるけど風化で消えかけて何が何やら訳分からんというのが多いのであまり期待はしてなかったんだけど、障害者支援施設らしき民芸館のごとき受付で話を聞いてびっくり。
なんと石室に入ってガラス越しながら直に壁画を見れるという掘り出し物(!)だったのだ(僕が知らなかっただけだけど)。
いささか言葉の不自由な方に案内してもらって、いざ、古墳の中へ!


直径18m、高さ5mの円墳ということなので、おそらく階段の下あたりからが古墳なんだろう。上には諏訪神社という小さな神社がある。
神社左手にある石室への入口。受付で料金を払えば鍵を開けてくれる。入ると右側に背の低いドアがあって、ドアをあけると高さ1.3m程度の羨道があり、奥のガラス窓から前室と玄室を覗けるようになっている。

石室の中は撮影禁止なので、説明板にあった写真で代用(ガラス窓から見える光景にほぼ近い)。手前が前室の石で、その奥に玄室のかなり鮮明な壁画が見える。王塚古墳やチブサン古墳みたいな記号のようなものではないが、高松塚古墳みたいな写実的なものでもない、いかにも原始的な「絵」という感じ。前室の左右の巨石にも判別しにくいが壁画がある。


竹原古墳は6世紀終わり頃に造られたもので、玄室の壁画は波模様の上に馬を引くボンタン?を履いた人、その上に龍(これも馬かと思った)が描かれ、左右に巨大なタンポポ?が並んでいる。
また、前室のよく分からん壁画は玄武(北方を守る神)と朱雀(南方を守る神)が描かれていて、奥の龍(東方を守る神)とあわせて、中国の古代文化の影響を色濃く残しているとのこと。
ちなみに古墳の主は男女二人らしく、副葬品もいろいろ見つかったそう(どこかに収蔵されてるんでしょう?)。
しかし、なんでまた険しい犬鳴峠を越えた奥地に中国の影響を受けた遺跡があるのかと思ったけど、考えてみたら険しい峠を越えるのは福岡市から見た場合の話で、ここは王塚古墳などと同じく遠賀川を遡った地域の一つになる訳ですね。

いやあ、思いがけずええもん見せてもらいましたわ。
と喜んでたら、最初はオイラのことを怪しいヤツって感じで警戒気味だった案内の人も、帰る頃には打ち解けて「また来ますか?」なんて言ってくれました。

※カメラを持っていってなかったので、写真はiPadで撮影。

竹原古墳
宮若市竹原731-2
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