CANON NewFD 50mm F1.4 二回目の登場です。前回紹介した個体は前玉群の分解まではしていなかったので再度、同じレンズですが紹介します。前回分レンズスペックはこちら【第247沼】CANON NewFD 50mm F1.4 分解清掃
前玉にカビと曇りがあるので分解して掃除します。以前紹介した個体は前玉群の中にカビはなかったけどこの個体は中もカビてるようです。ゴムで回してもいっこうに外れない化粧リングは実は樹脂製で爪でひっかかってるだけなので小さいマイナスドライバーをレンズと化粧リングの間に差し込んでこじて外します。このときレンズに傷つけないように気をつけます。嵌め込みは弱いので強くこじらなくても外れます。ちょっと安っぽいですね・・・・
フィルターブラケットを押さえた3本の小ネジが見えます。
小ネジ3本を外してフィルターブラケットを外します。組むときに気づいたんですが3本が等角度にあるわけではないので孔が合うのは決まった位置につけたときだけです。
フィルターブラケットが前玉群を押さえていたのでタコ棒で前玉群を外します。8枚の絞り羽が見えます。ここで絞りを開放して向こう側のレンズをエタノールで拭いておきます。ここはカビがなくても曇る可能性が高くて綺麗に見えてもまず少しは曇りがあります。前玉群の後ろ側はこの状態で清掃しましたが、次に前玉群の分解をします。
前玉群の後は樹脂の押さえリングでとまっているだけなのでマイナスドライバーでこじて外します。これで2枚レンズが外れます。
3枚の前玉のうち真ん中のレンズです。ただこの樹脂の押さえリングの構造は樹脂の柔らかさを利用しているので経年劣化でそのうち分解する際われてしまうでしょう。
一番前のレンズの裏側の曇りをエタノールで清掃します。前玉群はこれで綺麗になりました。
後玉の表面にカビが発生していたのでカビキラーで撃退です。最初はエタノールでトライしたのですがダメでカビキラーにしたら一発で綺麗になりました。
newFDは青紫に見えるコーティングPENTAXのスーパーマルチコーティングと色がにてるかな・・・
NEX-5 絞り開放F1.4 1/250秒 ISO250 ピントの合っている部分の描写はかなり良い方ですね。二回目の分解でもこのNewFD 50mm F1.4のコスト低減の流れはこの後のEOSのAFレンズにつながっていくわけですね。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます