たっちゃんのレンズ沼

個人的趣味の独り言を書いて行きます。
主にデジタルカメラとオールドレンズについてですが、他にも書きますよ。

【第604沼】Industar-61 52mm F2.8 中期型 旧ソ連製レンズが好きになってきたかも

2016-12-30 23:02:49 | その他ブランド

オークションで落札したレンズです。星型のボケはIndustar-61ということで落札したんですが・・・なんだかまた違いますよね。妙なマークとN-61としか書いてないレンズなんで出品者のレンズ呼称のみでそれを信じるしかないんですが、商品説明にはindustar-61 L/D F2.8/52mmと書いてありました。ですけど、ネットで調べた限りでは同じIndustar-61でも全体が黒いのがindustar-61 L/Dで黒銀のものは、industar-61の中期型らしいです。化粧リングのN-61と書いてあるように見えるのはИ-61で前に紹介したIndustar-50  50mm F3.5の化粧リングのキリル文字の最初の文字と同じなので Industar-61を略して書いてあるってことです。このレンズはもともとFED-4という旧ソ連製カメラの標準レンズとして付いていたものらしいです。

Industar-61 52mm F2.8 中期型
レンズタイプ  単焦点 開放F値 F2.8-16
フォーカス  MF 画角(35mm換算)  
レンズ構成 3群4枚(テッサータイプ) 対応マウント L39
絞り羽枚数 10枚 フィルター径 34mm
焦点距離 52mm 最大径×長さ 54x 37mm実測
最短撮影距離 1m 重量 126g実測
最大撮影倍率   発売 1967年ころ?

なんだか、かっこいいし、旧ソ連製レンズが気に入ってきた感じです。

残念ながら光学系は綺麗で分解の必要はありませんでした。10枚の絞り羽は素材色のままですね。レンズに写る光の色からコーティングが施されているみたいです。資料によると一部のレンズに酸化ランタン(Lanthaum)を含む屈折率の高いガラスを使っているとのことで、このレンズが造られたころの流行みたいです。SUPER TAKUMARの酸化トリウムみたいなもんですね。

オークションのおまけで付いてきたL39マウントアダプターでNEX-5に取り付けます。黒い部分と銀色の部分があって全部黒のレンズよりかっこいいかも。化粧リングと同じマークのついたレンズキャップもついてきました。写真でも分かるようにフォーカスリングが一番手前にあってアダプターの外径より小さいので操作がやり難いです。でも描写はなかなか良かったですよ。

NEX-5 絞り開放F2.8 1/4000秒 ISO-200 ピントは手前のGSX750Sに合わせてます。

NEX-5 絞り開放F2.8 1/4000秒 ISO-200 この画像のピントは背景の遠景富士山に合わせています。ちなみに無限はわずかにオーバー気味に出ています。

NEX-5 絞りF16 1/160秒 ISO-200 かなり絞ってGSX750Sに合わせたんだと思います。最近バイク沼がレンズ沼を侵食してきてます(笑)

NEX-5 絞りF16 1/160秒 ISO-200 富士山に合わせてんだけどどうですかね。海があって富士山が見える景色は好きです。

 


【第603沼】smc PENTAX-F 80-200mm F4.7-5.6 うーん駄作?

2016-12-29 22:21:35 | PENTAX

何処で入手したものか不明ですが前玉にかなり激しくカビがあります。

smc PENTAX-F 80-200mm F4.7-5.6
レンズタイプ  回転式ズーム 開放F値 F4.7-5.6
フォーカス  AF/MF 画角(35mm換算)  
レンズ構成 7群11枚 対応マウント Kマウント
絞り羽枚数 8枚 フィルター径 49mm
焦点距離 80-200mm 最大径×長さ 65x99.5 mm
最短撮影距離 1.1m 重量 295 g
最大撮影倍率   発売  

AFレンズは分解し難いので、嫌なんですが分解してみます。

前玉のカバーは樹脂製で嵌ってるだけだと思うので細いマイナスドライバーを小さな溝に入れてこじて外します。

前玉は露出しましたが、外し方が分からないのでフォーカスリングのゴムを外します。

回転規制らしき金属板が見えたのではずしてみましたが・・・

効果なく。元に戻ってカニ目レンチで前玉の周りのリングを回したらなんとか外れました。

タコ棒で引いたら前玉が外れたので、裏側のカビをカビキラーで撃退し前玉は組み戻します。つづいて後玉の置くにも曇りがあったので後玉分解の手始めに黒い樹脂カバーを、マウント側面の小ネジ3本を外して取り外します。

後玉群は樹脂の塊になってますがその根元、奥の方で3本のネジでフランジを押さえられて固定されています。このネジは外さずに緩めるだけです。フランジの外周3箇所に欠きがあるので緩んで回せるようになった後玉群を指で回して欠きを緩めたネジの部分に持ってくれば後玉群が外せます。後玉群の奥の拭けるレンズ面の曇りだったのでこのまま拭いて綺麗になりました。

組み戻して出来上がりなので、試写してみます。

PENTAX K100D Super F/5.6 1/60秒 ISO-800 焦点距離200mm ピントが甘いのか、解像度が低いのか、台湾製のこのレンズは褒められた性能じゃないですね。

SONY α7Ⅱ F/4.7 1/60秒 ISO-200 焦点距離200mm フルサイズではこんな感じですが、ソフトフォーカスのレンズみたいな感じです。レンズの曇りが取れてなかったんでしょうか。この感じじゃ屋外で風景を撮っても、そこそこ以上には写らないんじゃないかな。

 


【第602沼】Carenar 55mm F1.8 謎のカレナー標準レンズ、ペトリ製?

2016-12-28 21:52:10 | その他ブランド

 

carenarです。以前紹介したcarenar 135mm F2.8とCarenar  28mm F2.8はそこそこのレンズだったし、外観は非常に重厚で品質感が高かったので標準レンズがオークションに出品されていたので落札してみたんですが・・・・届いた現品は前のレンズとはずいぶん雰囲気の違う悪く言えば軽薄な色使いの安っぽい感じのレンズでした。でも韓国製ではなく一応made in japanと書いてあります。

Carenar 55mm F1.8
レンズタイプ  単焦点 開放F値 F1.8-16
フォーカス  MF たっちゃん評価 ☆☆☆
レンズ構成 4群6枚 対応マウント M42マウント
絞り羽枚数 6枚 フィルター径 52mm
焦点距離 55mm 最大径×長さ 60.5X38実測
最短撮影距離 0.6 m 重量 188g実測
最大撮影倍率      

OEMですから発注元の意図によるのかも知りませんが、前のcarenar 135mm F2.8とCarenar  28mm F2.8とは違う製造元のような気がします。ペトリが製造していたのではとの推察も紹介されていたりしますが、描写はどうなんでしょう?

 

前のレンズと同様マウントはM42マウントです。前から覗いても後から除いても光学系には問題なさそうです。ただコーティングの類は施されていないようです。最短撮影距離は0.6mですね。

NEX-5につけるとこんな感じです。うーん・・・特に感慨はないなあ。レンズキャップも付いてました。

NEX-5 絞り開け気味 1/4000秒 ISO-200 このレンズ、開放だと明るい部分がぽわっとしますし、ピントの山が掴みにくいときもあるんですが、ときどきばっちり合って凄く透明感のある精細な絵が撮れることがあるんです。観覧車がすがすがしく撮れてるでしょ。

NEX-5 絞り開放F1.8 1/1000秒 ISO-200 京都で見かけたサンタの乗ってるDUCATIのメーター部分にピントを合わせてるんですが、ちょっと外れた部分はソフトフォーカスのレンズみたいにソフトです。コントラストも低い感じです。

NEX-5 絞り開放F1.8 1/1250秒 ISO-200 京都で見かけたお坊さん。この絵もコントラスト低めで白い手甲のあたりのぽわ感マックスです。でも嫌な感じじゃないでしょ。

NEX-5 絞りF5.6 1/800秒 ISO-200 開放じゃなければ割りと精細感あって丁寧な写りをしますね。色載りは軽めです。金閣の参拝料400円は高いなあ。

NEX-5 絞りF8.0 1/250秒 ISO-200 ショックだったのは無限が出てないことに気づいたときで、開放じゃ遠くの山にはピントが合いません。絞ればそこそこ見れますが・・・なんでかなあ。このCarenar 55mm F1.8は見た目もcarenar 135mm F2.8やCarenar  28mm F2.8と違ってますが写りも今一で違ってる。ただC.C AUTO PETRI 55mm F1.8に似ているのも確かです。やっぱり製造元はペトリだったんでしょうか。

 


【第601沼】インダスターIndustar-50 50mm F3.5 ロシアンオールドレンズで-す

2016-12-18 23:26:49 | その他ブランド

2016年にオークションで落札しました。かってにインダスターという名前のレンズは、全部星型のボケになるものと思い込んで買ってしまったんですが・・・違うに決まってますよね(泣)ロシア語なんでインダスターって書いてあるのかも分からないんですけどね。NHAYCTAPって書いてあるような感じですけどこれでIndustar(インダスター)と書いてあるんでしょうか。出品者の方の知見を信じるしかないです。この文字はロシア語のキリル文字というらしいです。

Industar-50  50mm F3.5
レンズタイプ  単焦点 開放F値 F3.5-16
フォーカス  MF 画角(35mm換算)  
レンズ構成 3群4枚 対応マウント L39
絞り羽枚数 7枚 フィルター径 34mm
焦点距離 50mm 最大径×長さ 50x 37mm
最短撮影距離 1m 重量 102g実測
最大撮影倍率   発売 製造:KMZ 1970年

オークションの説明文には難ありと書いてありました、理由はカビですね。最初は形が似てるんで、引き伸ばしレンズかと思いましたよ。送られてきた現物も非常に小さいものでした。

このレンズもカビは絞り羽の前後かなって感じたので、前玉から外してみます。カニ目溝があるから簡単に外せます。案の定外した前玉群の一番後ろと絞り羽の向こう側のレンズにカビがあったのでカビキラーと綿棒でカビ退治しました。ただし、まだ一番前のレンズの裏にもカビらしきものが残ってます。

一番前のレンズ押さえにもカニ目溝があるのでこれでレンズ押さえを外してレンズの裏のカビを掃除して組み戻して難無しになりました。

この個体のマウントはライカL39マウントです。ほんとに何にも無いシンプルそのもののマウント部分です。シリアルナンバーの下の芋ネジを外して捻るとL39マウント部分が外れるとネット情報にありますが、回せませんでした。ほんとは回すと外れて、中の逆ネジのスペーサーを外すとゼニットマウントになるってことです。ゼニットマウントというのはフランジバックはM42と同じでネジだけ39mm径のものでプラクティカのカメラも初めはこのマウントだったと思います。

まあ、このままでもL39マウントアダプターを使えば良いので無理して分解はしません。すごく小さくてF3.5ですから明るくもありませんが、この雰囲気のレンズは、なかなか良いです。たっちゃん初のオールドロシアンレンズってことになりますかね。何本かロシア製と思われるレンズはありますが雰囲気が違います。

ヘリコイド付きのライカL39マウントアダプターを使ってNEX-5につけてみました。このミスマッチ感がかっこいいって思っちゃいます。

NEX-5 絞り開放F3.5 1/2500秒 ISO-200 解像度は高くは無いと思いますが雰囲気良く撮れますね。ただこの写真の前に遠景にピントを合わせたら少しだけ無限が出てない感じです。サイクロン号は、いいモデルです。

NEX-5 絞り開放F3.5 1/800秒 ISO-200 順光なら良いのですがさすがにオールドレンズですからコーティングとか無い様で逆光だと盛大にフレアっぽくなります。

NEX-5 絞り開放F3.5 1/250秒 ISO-200 順光でも光が反射してる部分はパーってなりますね。でも逆にそんな感じが面白くもあります。つまりかなり気に入ったわけです(笑)

 


【第600沼】PENTACON auto 50mm F1.8 MULTI COATINGフォーカシングできないジャンクの修理

2016-12-09 21:34:23 | その他ブランド

オークションでジャンク出品されててえらく安い価格だったので落札しました。送料の方が高い感じの落札価格です。フォーカスリングにガタがあってピントを合わせる操作ができない状態なので、まさにジャンク価格だったんだろうと思います。

PENTACON auto 50mm F1.8 MULTI COATING
レンズタイプ  単焦点 開放F値 F1.8-16
フォーカス  MF 画角  
レンズ構成 4群6枚 対応マウント M42
絞り羽枚数 6枚 フィルター径 49mm
焦点距離 50mm 最大径×長さ 64x38mm実測
最短撮影距離 0.33m 重量 194g実測
最大撮影倍率   発売 1971年ころ

同じ種類のレンズを以前紹介していますが、分解修理した部位が違うので再度紹介しておきます。

説明文に書いてあった通り前玉の裏が曇ってたので分解して見ました。普通にゴムで化粧リングを外して、カニ目溝のある押さえリングを回して外します。

タコ棒でレンズを外します。このレンズの裏にカビ発見で掃除します。

見えているレンズは綺麗で汚れもカビも無いのでここで終えてもいいかなとも思いましたが・・・絞り羽の前のレンズについていると思うゴミとフォーカスリングとヘリコイドの動きがずれるのを直すためにもう少し分解してみます。

化粧リングを外すと見えるフィルターブラケットにある芋ネジを回して緩めると・・・フィルターブラケットが回せるようになって外せました。フィルターブラケットの下はヘリコイドのグリスでベトベトです。どうやらフォーカスリングとヘリコイドの外側を固定している3本のネジが緩んでていっしょに回ったり回らなかったりしてたみたい。

さっき外した押さえリングの外側のカニ目溝で回すと前玉群全体で外れます。絞り羽が見えて、その3本ネジがあって緩んでる感じだったので締めたら絞り羽が動かなくなったのでささっと元に戻します。前玉群の裏のレンズのゴミを取ってフォーカスリングとヘリコイドの外側を固定しているネジを締めて組み戻して終了です。

前に紹介した同じ名前のレンズと比べると形はまったく同じ感じですが、文字の色が違ってますね。

前に紹介した同じ名前のレンズと同様に情けない感じのマニュアル/オート切替レバーです。質感が高いとは間違っても言えない造りも同じですね。

M42マウント部分は綺麗ですね。先端部分にあるシリアル番号です。

SONY NEX-C3 絞り開放f/2.8 1/60秒 ISO-400 シャキッと撮れる事がいいことなのか考えてしまう絵が撮れるこのレンズは、良いレンズなんだろうか。なんかキツイんだよね。

SONY NEX-C3 絞り開放f/2.8 1/60秒 ISO-500 好みじゃないけど、良いレンズなのは確かです。