最近、理想の住まいについて考えることが多くなっているのですが、考える項目は多岐にわたります。今回は、住まいのうち、間取りについての考察です。(理想的な住まいは人によって異なりますので、個人的な考えを述べさせていただきます。)
賃貸であれば問題ありませんが、住まいを購入するとなると、将来の家族構成の変化に頭を悩ませることが多いのではないでしょうか。夫婦2人だけの理想的な間取りと、夫婦+子供2人の理想的な間取りは異なるからです。もしこれから子供が増える可能性があるとしたら、間取りもそれに合わせて考える必要があります。
(夫婦+子供1人の間取り)
まずは、「夫婦+子供1人」について考えていきます。子供が小さいうちは、「1LDK(リビングダイニング+夫婦子供の主寝室)」で構わないと思いますが、子供が大きくなったら、子供部屋、少なくとも子供の寝室は必要になってきます。そう考えると、「2LDK(リビングダイニング+夫婦の主寝室+子供部屋)」は欲しいところです。
(リビングダイニングの広さ)
各部屋の広さですが、こちらは人によって考え方が大きく異なります。自分の場合、リビングダイニングは15畳(2人)、18畳(3~4人)欲しいと思っているので、結構大変です。
(リビングダイニングの形)
家具の配置の関係から、形も重要になります。リビングダイニングで理想なのは、下記の通りです。
・ソファーとテレビとの距離が3m以上。
・ソファーとダイニングテーブルとの距離が1m以上。
・ダイニングチェアを不自由なく後ろに引くことができる空間がある。
・ソファーに座ったときの視線がキッチンに向くのを避ける。
・キッチンからダイニングテーブルまでの導線上に、リビングに関係するものを配置しない。
・必ずしも窓側に家具を配置してはいけないというわけではないが、ソファーまたはダイニングチェアに座った時に、窓の外の光景を楽しめる。
・外からソファー・ダイニングチェアへのお見合いを避ける。
・廊下からリビングダイニングに入った時に圧迫感がない家具配置。
こうしてみてみると、同じ18畳の部屋でも、部屋の形や、窓・キッチン・扉の位置によって、家具の配置のし易さが異なります。
たとえば、こちらは18畳正方形のリビングダイニングです。左の人が立っている場所がキッチン入り口、右の壁全体が窓と仮定しています。これだと、ダイニングテーブルとソファーとの距離が近いですし、ソファー後ろの空間が無駄になります。
こちらは同じ部屋なのですが、ソファーをテレビ寄りにして、無駄なスペースが生じないように、後ろにダイニングテーブルを配置しています。オットマンを一つ余分に置く余裕ができますが、ソファーの後ろが窮屈ですし、ソファーとテレビとの距離も少なく、快適とは言えません。
対して、18畳で長方形のリビングダイニングになります。こちらの方がゆったりした贅沢な配置になりますし、それでいて無駄な空間がありません。個人的にはこのような形が理想です。
(主寝室の広さと形)
夫婦の主寝室は最低6畳ですが、7畳以上欲しいところです。リビングダイニングと同じように、ただ広ければいいという訳ではなく、形も重要です。クイーンサイズのベッドと、両脇にサイドテーブルを二個置く場合、幅が3m以上欲しいところです。さらに、掃き出し窓への行き易さを考えると、主寝室に関しては、正方形に近い方が使いやすいように思われます。
理想はこのような感じです。
(子供部屋の広さと形)
子供部屋に関しては、一人当たり6畳で、多少変形した部屋でも対応可能だと思われます。シングルベッド、学習机、棚が上手く配置できれば問題ありません。ただ、外廊下のマンションの場合、外廊下側の部屋は避けたほうがいいかもしれません。
子供が二人の場合は、6畳の部屋を二つでもいいですし、同姓であれば10畳の部屋を二人で一緒に使用してもいいかもしれません。
(部屋全体の広さ)
こうして考えていくと、部屋全体の必要な広さは2LDKの85㎡(リビングダイニング18畳、主寝室7畳、子供部屋6畳)になります。
(夫婦+子供2人の間取り)
子供1人の場合は、それほど難しくありません。悩ましいのは、「夫婦+子供2人」という場合で、選択枝がいくつか出てきます。
(1)3LDKの95㎡(リビングダイニング18畳、主寝室7畳、子供部屋6畳×2)
(2)2LDKの90㎡(リビングダイニング18畳、主寝室7畳、子供部屋10畳)
(3)2LDKの95平方メートル(リビングダイニング24畳、主寝室7畳、子供部屋6畳(リビングダイニングを将来18畳+6畳にリフォーム))
理想的なのは(3)でしょうか。急に売るときになった時に、リビングダイニングが広すぎて売るのが難しそうですが。