くわ仙のブログ Be a persuasive breeding technology

羽化情報・飼育情報を中心に不定期発信します。

77:GG血統の蛹化

2024-04-25 13:38:59 | タイワンオオクワ


大型でGタイプ固定のGG血統が蛹化しています。思惑より早いタイミングです。
11月投入で最終ビンへの入れ替え時が25gです。蛹の様子からは72〜73ミリ程度で羽化するでしょう。自身の経験則からは台湾オオクワを大型で羽化させるには、羽化までの期間を11〜12ヶ月欲しいところです。

幾らタイミング・環境や条件を合わせても、早期に蛹化してくる個体が毎年できてます。
      『では何が原因?』
他の要件を見出だせておらず、今のところ
        『個体差』
として結論付けています。但し次世代への遺伝レベル程ではないが、この個体を親に使用した場合の傾向要素としては意識しています。



76:30g幼虫の卵巣

2024-03-24 19:47:15 | タイワンオオクワ
BB血統78ミリからのインライン幼虫で、12月に初令投入、先日1回目の交換での30g幼虫に卵巣(雌班)らしきものを発見。



確かに、♀を判別する際の1つの基準としての判別位置にハッキリと。しかし30gの幼虫です。
過去からの大型幼虫で見た覚えはないですね。
私の管理下の台湾オオクワで♀はありえませんので♂には間違いです。少なくとも外見上は。
ただ卵巣というのは昔から1つの仮説で、エビデンスされた事象ではない筈です。内臓器官(消化器官)である可能性も高そうですね。もしかすると外見上は♂でも♀の生殖器官も持ち合わせた個体の可能性もあるかも。
羽化個体をブリードして、生殖能力確認をして見ましょう。




75:BB血統・GG血統のブリード状況

2024-03-08 20:21:52 | タイワンオオクワ





例年とは異なり、昨年秋以降にブリード開始しになったBB及びGG血統。
春〜夏場は趣味の園芸関連作業が忙しく、結果としてブリード時期が遅れることに。
しかしながら、経過として1〜2月の1回目交換時体重の乗りが良い状況も嬉しいが、何より菌糸ビン交換に集中し、また楽しく行えたことが嬉しい。
交換自体は作業には変わりないものの、一瓶毎に丁寧に扱える精神的余裕があり、楽しむことが出来た作業になりました。
集中して丁寧に扱えることは、観察もより正確になり、自身の知識の更新や新たな経験の積み上げになります。既にあるかもしれない正解を他者に求めているのではなく、自身が行ったプロセスからの結果。それに対しての『附落ち感』を求めることが、私のブリードに求める本質または醍醐味と言っても良く、つまりは自己満足感の追求です。
今回はそれを改めて感じることが出来ました。

他者の経験値や知識を通してその世界観を共有し、さらに享受し浸るのも良いし、反対に自己に籠もり閉鎖的で自己展開するのも良い。
日常のクワガタ飼育に掛ける時間やその世界感。それに対する満足感の落としどころなんて良し悪しではなく、人それぞれなんですから。

さて話を虫に戻します。

さきほど体重の乗りが良いと書きましたが、
特にBBに関しては中央値が高く、20g後半幼虫が多く期待感が膨らみます。
実際には色々な要素があり、所詮は個体差という身も蓋もない表現を避けるなら、経験から想像できる節はあります。
対して、Gタイプ固定でさらなる大型化固定を求めるGGは今回絶対数が採れていません。
体重はBBと変わりませんが、2本目で伸びてくるタイプと踏んでいるので、これからと言ったところです。
2024年はシン・海南島のブリードになりますが
BB血統を1ペアをベイスにアップしています。
これが売れ残ったら、ブリードする予定です。ちょと気になるペアです。
そうです。さりげなく宣伝しているのです。


74:BB血統の沿革

2023-11-11 13:49:34 | タイワンオオクワ
看板のBB血統は、中歯で顎内歯が太い系統♀と中歯で頭幅が際立ってある系統♂から作出できたラインで、下画像の個体群になります。






次に
上記の頭幅際立ち♂と別ライン♀からの
個体がコレです。
70ミリ少しの全長に頭幅が26ミリあります。


前にも書きましたが頭幅は遺伝的要素が強く、エサで作るのは困難な様に思われます。
ですので、他の要素より安定して次世代に発現し、特にタイワンオオクワに於いて頭幅改善効果によるインパクトはかなり大きいものです。
また、アウト用には♂を使用するのが良いと思います。
このラインの♂を年内に♂単品になりますが
オークションとベイスにアップ予定です。




















73:今年のブリード状況

2023-11-11 13:30:00 | タイワンオオクワ
今年のブリードは例年に比べて遅くなってしまった。初夏〜秋にかけて植物管理で急ぎの対応を迫らた事により、ペアリング作業も8月末にずれ込んだ次第。
その分、ゆっくり取り組みが出来て良かったのですが、冬期の管理温度が高くなり電気代も高くなりそう。
GG血統、BB血統ともに今期がブリーディングのタイミングで、両血統ともそこそこ組んだもののGG血統(Gタイプ固定の大型)は、9月に入ってからのセットとなったため、10月半ばまでケース内に幼虫を確認できず不安で有ったが、最近に入って幼虫確認が出き一安心である。
下記画像はGG血統の80㎜