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環濠集落 稗田と若槻

2008-09-05 | 世界地理
奈良盆地の条里集落は、大化改新後の班田収受法実施のための計画的水田集落である。

稗田の環濠集落
土蔵も濠も立派である。一度は消えた濠をつくりなおし、水を汲み上げている。


稗田の集落内道路
奈良時代の集落を再現したので、集落は塊村、つまり密集状態で自動車のすれ違いはできない。建築基準法ではこのような住宅建設はできないので、歴史的な例外措置があったのであろう。


稗田の全景
歴史的な景観保存に努力した結果として、環濠集落が再現できたのであろう。なお稗田集落の神社には、古事記編纂者稗田阿礼が祀られている。


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若槻の環濠集落
隣の稗田のような大きな濠ではない。生活用水の排水路程度である。集落内の道路は稗田も若槻も同じように狭い。軽自動車1台が走行できる程度の道幅である。


若槻の神社
祀られているのは、遣唐使で唐に行き、客死した阿倍仲麻呂である。唐で出世して帰国の機会を失った。


環濠集落のため池と彼岸花
奈良時代のままのため池では決壊の危険があり、現代風のコンクリートのため池につくりかえられた。古代ローマではコンクリート建造物としてのコロセウム、道路、水道橋などがあるが、遣唐使はコンクリート建造技術を日本には伝えなかった。彼岸花は、堤防に穴をあけるモグラ対策である。モグラは彼岸花の根から発生する化学成分がきらいらしい。








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