自分にとって、”ギター”といえばFenderかGibsonである
たとえYAMAHAのSGがブームになろうとも、ZEMAITISがどんなに輝いて見えても、ギターはフェンダー(のストラト)かギブソン(のレスポール)が”究極”であり、”至高”であり、唯一絶対(ま2つなんだけど)なのである
今を去ること20数年前、姉が何かの間違いで買ってしまったフォークギターで高中正義を弾くことに限界を感じ、遂に一念発起してエレキギターを買うことを決意した
「あ、このストラト安い!」と思ってよく見ると、それはグレコとかいう国産メーカーのモノだった
「こっちはフェンダーかぁ!」と思ってロゴをよく見ると、そこにはFernandesという文字がフェンダーそっくりのフォントで記されていた…
結局、高校入学したてのコゾーにとって、最後に決め手となるのは価格である
フトコロ事情と見た目、そしてギターのスペックのバランスを最大限に尊重して選んだのは、当時人気のあったBCリッチに似たデザインで、144種類の音が出せる!という機種の下位の機種(12種類くらいの音が出るらしい…)で、お値段はフェンダーの最下位モデルの半額くらいだったAria ProⅡの、フェンダーやギブソンとは似ても似つかぬ青いギターだった
さて、初めてのエレキで驚いたのは、その弦の柔らかさだ
今まで『どうやってこんなふうに音を出すんだ?』と思っていた”ギュゥ~ン”という音が、”チョーキング”というやり方で出すモノだと知ったときは感動した(苦笑…)
そしてこのギターで高中(途中で挫折)はもちろん、クラプトン、ストーンズからサザン、ドリカムまで、ときおりバンドなんかもやりながら楽しく過ごしてきたのだが…
先日(とは言っても2ヶ月以上前だけど…)のローリングストーンズのライブを観てから、どうにも抑えがたい衝動に揺さぶられていた
『ストラト…欲しい…』(「何でテレキャスじゃないんだ」というツッコミはやめて下さい)
しかも、いろんなサイトなど見てみると、今やフェンダーはジャパンはもちろん、メキシコやら韓国製まで販売され、そこさえ目をつぶればあのときアリアプロⅡを買った程度の値段で、”フェンダー”が買えてしまうではないか!
こうなると、もはや問題は「買う・買わない」ではなく、”どんなフェンダーを買うか?”となった
『やっぱりネックはメイプルのVシェイプじゃなきゃ…』
『ピックアップはUSA、それもビンテージで…』
『色はサンバーストだな、でもってアッシュの木目が見えて…』
などなど、総合的に判断した結果、やっぱり値段との折り合いで買ったのがFender JAPAN(笑)のST54-80AMというストラトだった
他の候補だったピックアップがTEXAS SPLがウリのメキシコの50'Sストラトキャスターは、そのウリのピックアップが違うモノが並行輸入されているケースがあると聞いてヤメ(ボディもアルダーだし…)
ディマジオのピックアップが載ったフェンジャパのST54-75DMC(発売前だった)も魅力的だったけど、多くのショップが商品紹介にST54-80AMの画像を使っていたのが信用できずヤメた
さて、20数年越しの”夢”だったフェンダーをプレイしてみる
なんと言っても、かつてクラプトンがスライドパートで使っていたモノや、ストーンズの日本公演でロニーが弾いていたモノと遠目には同じ”フェンダー”だ
気のせいかもしれないけど、やっぱりイイ音がする
だから…
『フェンダーがコピー商品の損害を少なくするためにグレコに名義貸ししたのがフェンダージャパン』なんていう、根も葉もない(あるかもしれない)評判なんか、全然気にしてないもんねー!!!
*所有欲:なんと行っても"Fender"のロゴはセクシーだ
*機 能:フェンダー・コリアよりはイイだろ、格段に(たぶん)
*価 格:安いじゃん。カスタムショップ製より…
*総合点:USAの文字さえあれば…の☆☆☆☆
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