6月の前半は少し寒いくらいの気候が続いていましたが、
後半に入り、梅雨だというのに雨が降らなくなった途端、真夏のような暑さが続いています。
たんぽぽはりきゅういんに来院される患者さんの中にも、
「だるい」「ぼーっとする」「ふらふらする」といったような、
熱中症の前駆症状かと思われるような症状を訴える方がおられます。
数年前から、熱中症で倒れ、重症化すると死亡するという事件が多く起こっています。
しかし、同じ条件下にいても、熱中症になる人とならない人がいます。
そこにあるキーワードは、「塩分バランス」です。
いわゆる食塩が塩といわれるようになって、高血圧などの健康被害が出てくるようになり、
「減塩」「減塩」と塩が悪者のように言われています。
しかし、塩がないと人は生きられない。
「敵に塩をおくる」という言葉がありますが、この言葉は戦国時代の実話がもとになっています。
1567年武田信玄は今川氏との同盟を破棄し、東海方面への進出を企てますが、
それに怒った今川氏は北条氏と協力し、武田領内への「塩留め」を行いました。
武田の領地は甲斐・信濃(現在の山梨・長野)で、海に面していなかったため塩を取ることが出来ず領民は苦しみました。
この事態をみて、武田の領民の苦しみを見過ごすことが出来なかったのが、信玄の好敵手上杉謙信でした。
義を重んじる謙信は、越後から信濃へ塩を送り、武田氏とその領民を助けたそうです。
このことから、敵対関係にある相手でも、相手が苦しい立場にあるときには助けてあげることを「敵に塩を送る」というようになりました。
少し話がそれましたが・・・
このように昔から塩はいのちをつなぐ貴重なものだったのです。
熱中症やそれに似たような症状(いわゆる夏バテ)になる人は、体の塩分バランスが崩れているのです。
それを自分で判断する方法は、ずばり「尿」。
紙コップ等に朝一番の尿を取ってみて、ビールの色を基準に、それより薄い人は「塩分不足」、それより濃い人は「塩分過多」です。
塩分不足の人は、その名の通り、塩分が不足していますので、水分ともに塩分を補給するようにします。
普段飲むお茶などに少量の塩を入れる、みそ汁や梅醤番茶を飲む、のちに紹介する「ナチュラルミネラルスペシャルドリンク」などを取るように心がけましょう。
塩分過多の人は、利尿作用の低下により起こっていますので、利尿を促すようにします。
ウリ科の食べ物には利尿作用がありますので、スイカ・きゅうりなどのウリ科の食べ物を午前中に取るようにします。
午後の3時を過ぎると、腎臓での尿をつくる力が弱まりますので、水分を取り過ぎないようにします。
最後に、夏の水分補給に最高のナチュラルミネラルドリンクの作り方を紹介します。
水分とミネラル分、そして、疲労回復に効果のあると言われるクエン酸も同時に取れるすぐれものです。
普段の水分補給に、夏のレジャーのおともに、スポーツの後などにためしてみてください。
ナチュラルミネラルスペシャルドリンクの作り方
材料:果実酢(なければ酢、もしくは柑橘系の果汁) 大さじ1
粟国の塩 小さじ1
粟国のにがり 小さじ1~2
(命の源[濃縮液]なら5滴程度)
ミネラルウォーター 1㍑
作り方:上記の材料をペットボトルに入れて混ぜるだけ。
このドリンクは、炎天下でのスポーツなどによる熱中症の予防にもなります。
一度お試しください。
そこで、7月のおすすめは、粟国のにがりと粟国の塩です。
塩 160g 500円 → 450円
にがり 250ml 650円 → 600円
生命の源(にがり濃縮液)30cc 3500円 → 3000円 (7月31日まで)