神奈川県内の小中学校の耐震化はおおむね完了したが、公立の県内高校の耐震化率は、いまだに73.9%で、2年連続で全国最下位となっている。しかも全国では、震度6以上で倒壊する危険性が高い建物は397棟もあり。小中学校では、かなり改善されてきているものの、神奈川県内の特別支援学校でも93.3%の全国ワースト2位であることなどを踏まえて早急の改善策が求められている。
*上記の内容は2016年7月27日(水)の神奈川新聞の朝刊を参考にしました。
学校の耐震状況に関して文部科学省のHPによりますと、以下のような情報があります。
平成28年度から新まなびや計画※1に基づき、校舎等の耐震化・老朽化対策等に取り組んでまいります。
※1 「県立学校施設再整備計画」(新まなびや計画)
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f7079/
県立学校の耐震状況について
掲載日:2016年6月13日
県立高校の耐震状況について
平成28年度から新まなびや計画※1に基づき、校舎等の耐震化・老朽化対策等に取り組んでまいります。
※1 「県立学校施設再整備計画」(新まなびや計画)
「県立学校施設再整備計画」(新まなびや計画)の概要 [PDFファイル/39KB]
校舎等の状況(平成28年4月1日現在)
(単位:棟)
新耐震
設計基準 旧耐震
設計基準 計
全棟数 274(34.6%) 519(65.4%) 793
うち校舎棟 207(35.0%) 385(65.0%) 592
耐震基準
県の耐震診断基準は、Is値※2に地域ごとの東海地震及び南関東地震が起きた際の建物に係る地震力(予想加速度)や地盤条件、敷地形状などを加味し、「要大規模補強」「要小規模補強」「補強不要」の3つの区分※3で診断しています。
※2 Is値
Is値とは構造耐震指標といい、耐震診断において判断基準となる数値で、地震に強い構造かどうかを表す数値をいう。
これは建物の壁量や形状などから算出される指標で、配置バランスが良く、壁の量が多いほど高い値になり、Is値が高ければ高いほど耐震性能が高いことを示す。
Is値の目安
Is値0.3未満 地震の振動及び衝撃に対して倒壊し、または崩壊する危険性が高い。
Is値0.3以上0.6未満 地震の震動及び衝撃に対して倒壊し、または崩壊する危険性がある。
Is値0.6以上 地震の震動及び衝撃に対して倒壊し、または崩壊する危険性が低い。
※3 大規模補強と小規模補強
○ 大規模補強
想定被害として建物の全体または大部分に渡り柱・耐力壁のせん断破壊等が生じ、水平耐力の大部分を失っている状態になるため、建物全体に大規模な補強が必要となる。
○ 小規模補強
想定被害として建物に部分的な柱・耐力壁のせん断破壊等が生じるが、全体としては水平耐力の低下は著しくないことから、部分的な構造体の補強となる。
資料 http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f7079/ 以下の内容のPDFファイルの資料があります。
※大規模補強を必要とする校舎ごとの耐震診断結果等一覧 [PDFファイル/55KB]
※小規模補強・補強が必要な校舎等一覧 [PDFファイル/52KB]
県立特別支援学校等の耐震状況について
県立特別支援学校及び中等教育学校の耐震診断状況については、次の通りとなっております。
※特別支援学校の耐震診断状況 [PDFファイル/25KB]
※中等教育学校の耐震診断状況 [PDFファイル/5KB]
「県立学校施設再整備計画」(新まなびや計画)の概要 [PDFファイル/39KB]
県立学校(神奈川県)耐震状況について - 神奈川県ホームページ
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f7079/
[PDF]公立学校施設の耐震改修状況調査の結果について
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/26/06/__icsFiles/afieldfile/2014/06/02/1348162_01.pdf
学校とは「多くの人の命も育んでいる場所」でありますから、多くの県民(国民)の皆様の気づきが大切です。
詳しくは、上記のHPやURLを開き、データを比較しながら、ぜひ参考にしてください。
参考資料など
さらに、地域によっても(活)断層の位置やその活動によってかなり状況が異なると考えます。変にパニックにならないように、冷静に状況やデータを分析判断し、冷静沈着に考えて行動しましょう。
以下は、『葉山町インサイダー』の情報より
葉山町の活断層図 s
2011年07月14日 | 周辺の関心事
http://blog.goo.ne.jp/hayama_001/e/c39d36953388b8e5cbfb6dba3877bbd1
産総研の活断層サイト (堀内住人)
2011-07-31 17:24:12
「産総研:RIO-DB 活断層データベース」
http://riodb02.ibase.aist.go.jp/activefault/index.html
上記のサイトの左にある「起震断層、活動セグメント検索」をクリックすると活断層が表示された中部地方を中心にした日本地図がでます。
その地図上で三浦半島のところにカーソルを持ってくると、「衣笠活動セグメント」が表示されますので、その中の詳細はこちらをクリックすると、衣笠断層が表示された葉山町内の地図になります。地図の選択がでますので、一番見やすいグーグルマップを選択してみてください。
1.活断層の長期評価
1-1.主要活断層帯の長期評価の概要(算定基準日 平成27年(2015年)1月1日)
○長期評価における地震発生確率値について
http://sparc1038.jishin.go.jp/main/choukihyoka/katsu.htm
(注4平成23年(2011年)
東北地方太平洋沖地震に伴い、糸魚川-静岡構造線断層帯(中部1牛伏寺断層)、立川断層帯、双葉断層、三浦半島断層群、阿寺断層帯(主部/北部(萩原断層))では、地震発生確率が表の値より高くなっている可能性がある。
(陸域・沿岸域の活断層から発生する地震の今後30,50,100年以内の地震発生確率等)
:経年により値が変わったもの
断層帯名
①三浦半島断層群(起震断層/活動区間)(主部/武山断層帯)
②三浦半島断層群 (起震断層/活動区間)(主部/衣笠・北武断層帯)
長期評価で予想 した地震規模
①マグニチュード6.6程度もしくはそれ以上
②マグニチュード6.7程度もしくはそれ以上
我が国の主な活断層における相対的評価 地震発生確率(注1) 地震後 経過率
平均活動間隔
30年以内 50年以内 100年以内 最新活動時期
①6%~11% 10%~20% 20%~30% 1.0-1.4 1600年-1900年程度 約2300年前-1900年前
②ほぼ0%~3% ほぼ0%~5% ほぼ0%~10% 0.3-0.8 1900年-4900年程度 6-7世紀
上記は『*我が国の主な活断層の中では高いグループ に属する』明記されています。
詳しくは、『長期評価における地震発生確率値について』のデータなどを参照して下さい。
http://sparc1038.jishin.go.jp/main/choukihyoka/katsu.htm
上記のデータなども参考に、神奈川県立高校の耐震化が、まさに急務であることを認識いたします。
耐震化がワースト(最低最悪)であるのに、『命は輝きません!!』
見て見ぬふりや、見殺しにしないで下さい。