「館蔭の杜」を眺めつ つれづれに

窓外の森を眺めながら時々の想いを綴る

覚照寺(宮床伊達家の廟2)

2015年05月20日 | 日記
境内の中腹にある案内柱まで戻って



標識柱から50メートルほど左に進むと御廟の案内板とその先杉の並木に囲まれた廟の入口が見えて来た。



案内板には「宮床伊達家廟所」に関する説明と、宮床伊達家の系譜などが示されていた。



廟の大きな特徴として「・・廟自体が一種の砦を形造っている」という説明が印象強く、この観点から廟を見てみることにした。

案内板の直ぐ脇に「伊達家の墓」と彫られた大きな石碑があったが、これは一見して最近になって設置されたのだろうと思った。



そこから直ぐに廟の入口であったが、両脇が石積みで囲まれて中は見通しが利きにくく、案内版に書いてあるとおり「砦を形造っている」との印象を強く持った。



中には歴代の領主と取り巻く方々の墓石が整然と並んでいた。





更に奥には、夭折した一族の墓碑とその脇には「子守地蔵」が納められたお堂もあった。



次に山を下りて「法林院の墓」(宗房公の正室)を巡ってみた。

本堂から50メートル位の右後ろに標注があり、



直ぐ上に大きな碑が立っていた。



碑には「法林院殿安室妙金禅定尼」の文字が刻まれていた。

周囲を多くの墓碑に取り囲まれてはいるが、宮床伊達家の初代正室でありながら夫の墓と離れて祀られるのは、寂しいことだろうと思いながら「覚照寺・宮床伊達家御廟めぐり」を終えた。