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第2回はあるのかっ?~検証 東京マラソン~

2007-02-19 19:12:53 | Weblog
日曜日、都心で初の大規模市民マラソン、「東京マラソン」が開催された。関心は東京というか関東の方だけか?というと結局ニュースが東京キー局からのニュースが「東京マラソン」一色になってしまったので、嫌でもその話題が地方でもメインとなってしまった。じゃあ、実際やってみてどうだったのか?

PJ 2007年02月19日】- 東京に新しい歴史を造る『東京マラソン2007』が18日、冷雨のなかで実施された。大都市ニューヨーク、ローマ、ボストンとならぶ大都市マラソンの実現となった。第1回の大会から約3万人の参加者は世界に例がないことだった。

 午前9時10分、石原慎太郎知事の号砲でスタートした。全国各地から3万870人がエントリーし、実際には2万9852人が都心を走った。ラストランとなる有森裕子さん(バルセロナ五輪銀、40)、ゲストランナーとして君原健次さん(メキシコ五輪銀、65)、さらに芸能人なども数多く参加していた。都庁前から靖国通りに入ったランナーは皇居前、銀座、浅草、そして臨海副都心の東京ビッグサイトへと42.195キロに挑んだ。

 沿道には雨にもかかわらず大勢の声援があった。『東京大マラソン祭り』として日比谷公園、浅草雷門、有明など、数多くの場所で沿道イベントの見どころもあった。東京都全体の祭りだった。

 『有明フィニッシュ』では、TV解説を終えた瀬古利彦さんと増田明美さんのトークショーが行われた。
 増田さんは、「私の夫がTVに映り恥ずかしかった」という。背中には『増田明美の夫』と書かれていたようだ。瀬古さんはレースを振り返り、26キロ地点からダニエルさんが先頭集団から抜け出し、独走した。「この雨を考えると、ゴールタイムはすばらしい」と褒め称えていた。

じゃあ、一般のランナーからの印象はというとこんな感じです。

 ・エイド(給水所)にはバナナ、人形焼、アンパン、梅干、氷砂糖、それにスポーツ・ドリンクがあり、とても充実していたと語る。「ゴールに入って、花束が女性に一人に手渡されたから、とてもうれしかった」という。

 ・。「スタート前、荷物を預けてから号砲が鳴るまで、待ち時間が長く、誰もが震えていました。第一回の不慣れな点だと思います。最悪は、ゴールした後の荷物の手渡しが悪かったことです」

 ・「寒くて震えているのに、荷物はトラックに積んだままで、預かりの番号札を渡すと、一つずつ探していた」。他の大会ではトラックから降ろした、荷物は早々と講堂や体育館に、組番と番号順に並べている。だから、スムーズに受け取れるし、暖かい着衣に身をまとえる。

 ・受験シーズンと重なり、ホテルが思うように取れなかったという。東京の2月開催は地方ランナーには宿泊場所の確保というハードルがあるようだ。

 ・。「大都会の道路の真ん中を走れた。感動です。いい景色が見られたし。応援が多くて、気持ちよく走りました」地方のランナーには東京の名所回りコースは評判が良かった。

 ・。「ランナーが沿道で応援する人に向けて、両手を振る。その手がこっちの体にぶっかる。だから、走りにくかったです」と語る。3万人のランナーの空間が狭すぎたようだ。

 ・エイドにはバナナやパンがなかった。「水と、スポーツ・ドリンクだけです」と教えてくれた。3万人のうち、約2万人が空腹で走ったことになる。どこのマラソン大会でも、最低のところ、バナナはラストの1人まで手渡るものだ。

 ・大会の運営上の『トイレ不足』に問題があったようだ。大会の注意事項で、東京メトロの駅トイレ、セブンイレブン、そして仮設トイレ、それ以外は使わないように言い渡されていた。走ってみると、まったくのトイレ不足。「雨で体が冷えてくると、女性の場合はトイレが近くなります。仮設トイレは1回ごとに20分の順番待ち。私の場合は4回。ですから、約1時間のロスです」と話す。まわりのランナーは20分間も雨にさらされた結果、腿に痙攣を起こしたり、膝を痛めたり、足を引きずっていたりしていたという。温まっていた筋肉が急に冷えると、障害を起こす。1ー2カ月後の大会には出られなくなる。そればかりか、完全に回復までに半年、1年と長く苦しむ結果にもなりかねない。その責任は重大だ。男子ランナーは俗にいう「立ちション」の光景ばかりだったらしい。衛生面からも問題がある。マラソン大会ではトイレの設置は重要事項の一つ。大会関係者は、全国各地の大会運営を研究したのか、という疑問がわく。


 約2万人のランナーを空腹状態においたのはなぜか。参加費1万円で、バナナの一本も食べられない。こんな大会は他のどこの自治体にもないはずだ。(多くは4000円前後)。参加費の使い方の案分の問題ではない。東京マラソン運営者の見込み違い、計算違いはなぜおきたのか。都庁と協力企業との意思疎通とか、決裁システムの欠陥とか、そこを問題にすべきだろう。

 ただ、大会をサポートするボランティアたちの評判は上々だった。整理や誘導はしっかりしていたし、「がんばって」と声はかけてくれる。励みになったという。東京名所まわりや臨海副都心の橋上からみた東京湾の景色には感動した、という声が多かった。雨とか、トイレとか、食べ物とか、大会関係者の見込み違いがランナーを苦しめたにしろ、話を聞いた範囲ではみなが2回目の東京マラソンの実施を望んでいた。



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