ひろしま人事賃金研究所 ブログ

広島の人事賃金コンサルタント玉崎健一郎です。人事に関する情報などをお届けします。

腕の見せ所

2006-04-20 06:13:54 | 就業規則
おはようございます。
社会保険労務士の玉崎健一郎です。

現在、とある会社の就業規則の作成を進めているのですが・・・。

「うちの会社は○○だから、○○の部分を綿密に作って欲しい」
昨日、社長さまとの打ち合わせの際、こんな要望をいただきました。

こうした要望こそが、就業規則作りの醍醐味と言いますか・・・。

会社が10社あれば、10社すべて、歴史から社内のルールが違うはず。
同じ業界でも、取り扱っている商品も違えば、社長の想いも当然違うはず。
だからこそ、昨日のような
「うちの会社は・・・」というご要望はあって然るべきだと思いますし、むしろ提案していただいて大変ありがたい、というわけです。

こうした要望をいただきながら、それをどう明文化していくか。
それが社会保険労務士の腕の見せ所、ということですね。

たまさき社労士事務所 玉崎健一郎
http://www.office-tama.com/

DNAと遺伝子

2006-04-11 06:27:22 | 就業規則
おはようございます。
社会保険労務士の玉崎健一郎です。

突然ですが、
「DNA」と「遺伝子」って別物、ということをご存知でしょうか?
私は、つい先日まで両方一緒のものだと思っていました。

実は、
DNA=デオキシリボ核酸=遺伝子の媒体(受け皿)、なのだそうです。
したがって、DNAがなければ遺伝子は継承されないのだそうです。

これは、科学者ではなく、トヨタ経営の研究をしていらっしゃる日野先生のセミナーで知ったことです。

すなわち、
トヨタの良質な企業風土は、豊田喜一郎の文書化癖によって作られたという考えです。
企業のDNAは文書。
企業の遺伝子は文書に書かれた先人の知識。
ということになるそうです。

社労士が社長様と就業規則作成についてあれこれ考えを出し合うのも、まさにその会社のDNAと遺伝子を作っていることに他ならないのです。

そう考えると、就業規則は「出来合い」のものでは済ませられない、というのは自明の理ですね。

たまさき社労士事務所 玉崎健一郎
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文章化する

2006-04-06 06:17:31 | 就業規則
おはようございます。
社会保険労務士の玉崎健一郎です。

いつも「就業規則、就業規則・・・」と唱えていますが、ふと面白いことに気づきました。

と言うのも、私は、社会保険労務士として開業する以前20年間、サラリーマンをしていたのですが、その間、一度も就業規則のことを気にしたことがなかったんです。

そういったものが存在する、ということすら知りませんでした。
ただ何となく、「決まり」によって動いているんだろう、くらいのものですね。
それはいいことなのかどうか分かりません。

ただひとついえる事は、
「会社の決まりは社長の頭の中にあるだけではいけない」ということです。

社長の頭の中にある「決まり」を文章にして「紙」に書く必要がある。
でないと、あの時はああだった、この時はこうしよう、ということになりかねませんから。

それにしても、私がいた会社の就業規則、どうなんだったのだろう?
ちょっと見てみたいような気が・・・。

たまさき社労士事務所 玉崎健一郎
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改訂作業開始

2006-03-30 06:14:15 | 就業規則
おはようございます。
社会保険労務士の玉崎健一郎です。

昨日からある会社で就業規則の見直し・改訂作業に入りました。

現在ある就業規則は他所からもってきて、就業時間などの部分だけを自社用に書き換えたものなので、それをベースに脇を固めたものにしよう、というわけです。

数回に分けて作業を進めていくわけですが、第1回目の昨日は、「そもそも就業規則って?」というお話しをさせていただきました。

今更、という部分ですが、ここをしっかり押さえておかないと、後の作業が進まなくなるもので、どうしても必要な導入部分なんです。
多少時間はかかっても、押さえる部分はしっかり押さえる。
そんな作り方を心がけています。

たまさき社労士事務所 玉崎健一郎
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文書化

2006-03-29 06:30:10 | 就業規則
おはようございます。
社会保険労務士の玉崎健一郎です。

先日参加したセミナーで、
「考えを文書化」することの大切さを知りました。

何を文書化するか?
それは、規律であったり、マニュアル、工程表、心得・・・・いろいろあります。

なぜ文書化する必要があるのか?
企業にとって文書は次代に引き継ぐDNAだから、だそうです。

DNAがなければ、遺伝子は継承されない。
企業の遺伝子は、文書に書かれた先人の知識、ということです。

実は、この考えはトヨタを研究された日野三十四先生の考えです。

「なるほど!」
と思える部分が非常に多い話しです。

私がよく
「社長の想いを就業規則に盛り込みましょう」
とお話ししているのも、決して間違っていない、と意を強くした次第です。

たまさき社労士事務所 玉崎健一郎
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出来合いのもの

2006-03-21 07:37:44 | 就業規則
おはようございます。
社会保険労務士の玉崎健一郎です。

昨日訪問したとある会社でのことです。
「ちょっと見てもらえませんか?」
と社長さまから手渡された一冊の就業規則。
「会社を立ち上げたときに作ったものだけど・・・」

見ると、確かに表紙には社名が書かれています。

ところが、ページを数枚めくってみると・・・
「???」

出来合いのものに、自社の始業・終業時刻や休日などを書き込む形式のものなんですが、ほとんどの項目が空欄のまま。

「これは一体?」とお尋ねすると、
「社会保険に入るときに就業規則が要る、とうことで誰かに作ってもらった」そうです。
今まで何の問題も起きなっかたので、そのまま放置していたとのことです。

社長さまも「このままではマズイ」ということは思っていらっしゃったようで、今回、全面見直し(というか、新規作成)のご依頼をいただきました。

就業規則って不思議なもので、社内に問題がないときはそもそも必要がないと思われがちです。
でも、果たしてそうでしょうか?

どんなに立派な就業規則があっても、問題が起きてからでは「遅い」ような気がします。

問題発生を防止するために作成し、社員さんに周知してもらう。
社長さんの「考え」や「想い」を「規則」という文章にして伝えるもの、だと私は考えます。

たまさき社労士事務所 玉崎健一郎
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就業規則の考え方

2006-03-16 06:18:00 | 就業規則
おはようございます。
社会保険労務士の玉崎健一郎です。

先日、たまたまとある会社の就業規則を拝見しました。
いわゆる親会社のものをそのまま流用したパターンのものでした。

「使えないわけではない」けれど、「もっと使えるものにした方が良い」旨、お話ししました。

最近、ずい分就業規則の重要性について言われています。

「会社を守るため」とか
「会社が儲かる」などなど
タイトルに様々な言葉が付いた本も売られています。

ただ、いろいろ細かい文言のひとつひとつをいじっても、会社の実態と乖離していたら何もならないのではと思います。

基本的には「シンプル」に。
ただ、押さえるところはきっちり押さえる。
そして何より大事なのは、社長の「想い」が「服務規程」の部分にぎっしり詰まったもの、そんな規則作りを私は心がけています。

単に「規則」と捉えると、面白くもなんとないけれど、会社を元気にする「ツールのひとつ」、社長の考えを文章化したもののひとつと考えると、規則作りが楽しくなってきます。

たまさき社労士事務所 玉崎健一郎
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