頑張れ新人騎手! ~ 夢にまで見た初騎乗。
土曜日から新人騎手が8人デビューします。
※地方から移籍の安藤光彰騎手を除く
競馬学校の入学からここまで来た道のりは厳しく、やっとたどり着いたスタート地点。
8人中2名はすでに20歳に。
卒業までの3年間、我々では耐えれない程の厳しい訓練を重ねやっと明日夢にまで見たスタートに着きます。
明日は小生も胸を躍らせながらTV観戦をしたいと思います。
そんな中、またサンケイスポーツのコラム・馬事正論に「未熟な騎手減らすには」という記事がありました。
小生は堀鉱一氏の一般的な評論は非常に共感を持っているのですがこのコラムには?を覚えることが少々あります。
今回の記事を抜粋すると「新人は地方からデビューし勝ち鞍を伸ばしそして中央に」とあります。
しかし地方では中央よりもある一定の騎手しか勝てない・乗れない現状です。
例えば昨年10月にデビューした川崎所属の郷間騎手はなんと48鞍(10月30日~3月1日まで)しか騎乗できずにいます。(通算勝利数2勝)
浦和所属の山崎騎手は一昨年の10月にデビューして通算騎乗数は115鞍という少なさ。(通算勝利数6勝)
そんな状況でさらに新人が増えてどうするのでしょうか?
また「交流戦に行かない限り」とありますが交流戦に喜んで出走させてくれる馬主さんは多くいるのでしょうか?
大野騎手の所属している杉浦調教師は積極的に大野騎手を地方でも騎乗させていますが、遠征馬の中には地方や中央の有力騎手を使う調教師が目立っています。
※先日のレオティアラでさえ武豊騎手が騎乗していました。
賞金のことも書いてありましたが「死」と直結している危険な立場で同世代のサラリーマンより多くの給料を取って何がいけないのでしょうか?
20歳そこそこのサラリーマンにこの厳しさはありますか?
新人騎手といってもプロですので、どんどん稼いでいいのではないでしょうか?
野球もドラフトで指名された高卒の選手は1年目から騎手以上の契約金と年棒を手にするのでは?
先週、常石騎手が引退をしました。
2度も危険な状態になって最後は残念ながら復帰できずに引退となってしまいましたがこれからどうしていくのでしょうか?
まだリハビリが必要な状況ですが十分な補償はされるのでしょうか?
ある記事で「引退式の前週までトレセン近くをジョキングしている姿を見た」と書いてありましたが一生懸命辛いリハビリを耐えて復帰を夢見ていたのでしょう。
彼の引退式はとても胸が詰まるものがありました。
しかし野球も競馬も一緒でこれがプロの世界です。
勝てなくなったプロの選手は稼ぎはなくなってしまうのです。
毎年地方からトップジョッキーが移籍してきますので中央の新人騎手はどんどん騎乗できなくなっていくでしょう。
コラムの最初に「地方の騎手を苦労人・努力家」と称えていますが中央の新人騎手もとてつもない努力をしていると思いますよ。
是非、堀鉱一さん、ほんの少しでもいいです。「新人騎手を育てよう」とする気持ちを持って頂きたいと思います。生意気を言って申し訳ございませんが。
そしてデビューする「アンちゃん」。
夢をいつまでも追いかけて我々に感動を与えて欲しい。
頑張れ!
池崎祐介、草野太郎、丸田恭介、宮崎北斗、大下智、荻野琢真、田中健、浜中俊、藤岡康太。
今日新人の藤岡騎手と田中騎手が勝利をあげてとても喜んでいます.特に田中騎手は遠回りをしてのデビューでしたので,感激もひとしおでしょう.明日は中山で草野太郎騎手のデビュー戦を応援できるのが楽しみです.
ところで,郷間勇太騎手は川崎所属の騎手です.ご存知のように南関東は騎手層が厚く,彼も苦労しているようですがつい先日待望の3勝目をあげました!徐々に乗り鞍も増えている印象があります.
南関東は通算10勝で▲→△になるなど減量規定もとても厳しい(また,名古屋などには存在する性差による減量もありません)ですが,彼のような新人にはどんどん頑張ってほしいと思います.地方の新人ジョッキーも応援しています.
もちろん,JRAの新人や乗り鞍の少ない若手騎手にもどんどんチャンスを与えてくれる馬主さんが増えてほしいですよね.
それでは,また競馬場でお会いできる日を楽しみにしています.
そうそう郷間騎手は川崎でしたね。
つい間違ってしまいました。訂正しておきます。(笑い)
そして郷間騎手は昨日も勝ち4勝目となりましたね。
実力はもちろんですが色々とある馬社会ですから新人騎手は大変です。
特に一般?の社会から入ってくる子たちは並大抵の努力でははい上がってこれないと思います。
昨年デビューした田中博騎手や北村友騎手、今年デビューした大下騎手は大野騎手と同じ年に競馬学校の2次試験まで進んだ人たちです。
確かに遠回りしましたが今年勝っているにはそれなりの努力があると思います。
簡単に「未熟な騎手減らすには」と書かれては非常に残念です。