優秀な学生しか就職できない？（１）｜おうちで身につける即戦力があります

　新卒学生の就職活動は、今年も厳しいようです。就活でもまれて成長していくものだとはいえ、何十社も受けて内定がまったく取れないのは大変です。20代で自分のすべてが否定された気がすると言い、ほんとうに気の毒です。

「優秀な学生じゃなきゃ就職できないんじゃないですか？」

　そんなことはありません。"優秀"な学生を、学力が高く積極的なひとだとします。優秀なひとには普通のひとの感覚はわかりにくいものです。世の中は普通のひとが圧倒的多数で、これはこれからも変わりません。

　就職するということは、チームで仕事をするということです。そこでは、優秀なひとの知恵をみんなで"共有"する必要があります。世の中は優秀な人ばかりでは動かせないからです。

　その"共有"のために必要なちからが、"表現"するちからです。ここで言う"表現"するちからとは、相手にわかりやすく伝えること。企業の言う"即戦力"のひとつです。これは、訓練でだれにでも身につきますが、訓練をしなければ身につくこともありません。

関連記事；もとめられる表現力とは？
　
　ここ10年ほど人員を削減してきた企業は、新人社員を育てることに時間をさけなくなりました。歳の近い先輩や同僚が教えてくれるチャンスが、いま失われているのです。


　次回は、おうちで出来る表現力トレーニングです。（塾長）


参考書籍；
「じぶん表現力エクササイズ―子どもが英語の達人になるための」（アルク）
「新版 親子で育てるじぶん表現力」（主婦の友社）