べんきょうなせん(='ω')

べんきょうは論理で考えるトレーニング
熊本県山鹿市中高大学受験の "あすく" です

小学校の外国語活動、英語が話せるようになる授業ではありません(1)

2011年03月26日 | 英語
 小学5・6年からの外国語活動について、どのように実施されてきたか、学校の先生方と生徒たちへのアンケート結果の記事です。まずは、子どもたちの感想をお読みください。


>・楽しい。社会とか理科や国語とかはノートを写したり、ずっと聞いて書いたりしないといけないけど、英語は聞いて、言ったりするだけだからいい。(小6男子)
・楽しいときもつまらないときもある。楽しいのは、ほとんどゲームだから。ゲームを列別でやって、正解したら1ポイントずつもらって、一番多いポイントの列が優勝。つまらないのは、ゲームをやったあと、感想文を書くから。先生とどんな交流をできたかとか。丸を付けたり、1の感想、2の感想、その後、また一つ書いたり。面倒臭い。単純に本を開いているだけのときもつまらない。(小6男子)
・楽しいけれども、ちょっと簡単。繰り返し同じことをやることがある。合っているか、何回もやる。たとえば、CDが2回繰り返される。わからない子がいると、それをまた先生が流してしまう。(小6女子)
・大体楽しいが、たまにつまらない。ずっと「英語ノート」ばかりやっているときは、若干つまらない。聴いて、どこの国か書くだけなどは、あまり面白くない。(小6女子)
・楽しいけど、歌がへんだったりして、恥ずかしいからひいてしまって、リピートできない。ちょっとやりにくい。主なものは歌。それに、友達と英語であいさつをする練習があるけど、友達が大きな声だとリアクションできないことがあり困る。ただ、面白いし、みんなが盛り上がる。(小6女子)

小学校の「外国語活動」の内容は?(Benesse教育情報サイト・パソコンむけ)


 小学英語は、「楽しみながらコミュニケーション能力を磨くこと」が狙いです。抵抗なく英語に触れられるよう、歌やゲームが中心で楽しめる工夫がされています。週1時間の授業ですから、それ以上のことは望めないでしょう。

 ふだん大きな声がでない子でも、歌やゲームでは声がでることもあります。小学英語は、英語がしゃべれるようになる時間ではなく、他のひとにむかって"自分を表現してみる"時間だととらえたほうがよいと思います。

 英語にかぎらずコミュニケーションの基本は、声を発することです。大きな声で発表する。ゆっくり大きな声で話す。相手の顔をみながらゆっくり話す。相手の話を聞いてから発言する。日本語の日常会話でもこれを意識すれば、小学英語の時間をより有意義に活用できるはず。

「声を発する」だけで当たり前のことが個性にかわる|中学準備!個性ってなんだろう?(2)

優秀な学生しか就職できない?(2)|おうちで身につける表現力があります

 
 また、ゲームは楽しいがそれ以外の活動はつまらないとの声が見られます。ゲームは、参加しやすいようお膳立てがされているからです。

 歌やゲームで"楽しく学ぶ"だけでは、継続して興味を引くことはできません。ですから、読み書きが中心となり試験もある中学英語への橋渡しまでは期待できないでしょう。参加する楽しさを知ったら、"自ら学ぶ"訓練もやはり欠かせないのです。

 この"自ら学ぶ"訓練は、個人の性格や到達度によって大きく変わります。そのため、集団の中でなんとなく参加していても身にはつきません。これは、小学英語だけでなく習い事の英会話でもおなじですね。


 小学校の外国語活動、なんとなく参加するだけでは英語が話せるようにはなりません。中学以降の学力としての英語のチカラにはなりません。

 ここから本題です。どうすれば、小学英語を英会話や学力へ結びつけることができるでしょうか。

 続きます。(塾長)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。