べんきょうなせん(='ω')

べんきょうは論理で考えるトレーニング
熊本県山鹿市中高大学受験の "あすく" です

記憶(きおく)は、どこで決まる?(3)|長期記憶とは、なにか

2013年08月07日 | 私から保護者へ
 記憶力って、どこで決まるのでしょうか?

記憶(きおく)は、どこで決まる?(2)|作動記憶から長期記憶へ

記憶(きおく)は、どこで決まる?(1)|感覚記憶と短期記憶


 感覚記憶(1-2秒)→短期記憶(20秒)→作動記憶(リハーサル)→長期記憶

 この一連の流れが、"記憶力"です。流れを意識してトレーニングをすれば、記憶力の向上がはかれます。

 感覚記憶や短期記憶に個人差はほとんどありません。それぞれの範囲内で、上手に記憶をする工夫や訓練が可能です。

 穴埋めワークを使った学習で効果が上がるのは、ここまでです。


 作動とは、認知(にんち)した情報を整理する作業机のような場(ば)です。ここで整理された情報は、大脳の棚(たな)にしまわれ、長期記憶へ変わります。作動記憶では、工夫と訓練により大幅に向上させることが出来ます。

 記憶力は、作動記憶のトレーニングで大きな差が生まれるのです。


【長期記憶】(long term memory)
忘却(ぼうきゃく)しない限り、死ぬまで保持(ほじ)される。言葉で表現できる陳述(ちんじゅつ)記憶と言葉で表現できない非陳述記憶の2つに分類され、おもに「エピソード」「意味」「手続き」「プライミング」の4つがある 。


(陳述記憶)

1【エピソード記憶】
個人的体験や出来事についての記憶。追体験をする「ものがたり」や理解を助ける「ストーリーシンキング」も、これを利用する。

賢いってなんだろう(3)|ヒトは、ものがたりを理解する

「ごんぎつね」を読もう(4)|なぜかすなおになれない…そんなこともあるよね


2【意味記憶】
言葉の意味についての記憶。「対比」や「主項目・副項目」といった意味づけで記憶される。

「大造じいさんとガン」を読もう(7)|伝えるには対比(たいひ)を使う


(非陳述記憶)

3【手続き記憶】
物事を行うときの手続きについての記憶。いわゆる「体で覚える」記憶がこれにあたる。

4【プライミング記憶】
先行する事柄が後続する事柄に、影響を与える状況を指して「プライミングの効果があった」と称(しょう)される。先行する事柄には、単語、絵、音などがありうる。例えば、「医者」という言葉を聞くと、その後「看護師」などという言葉の読みが早くなるのはプライミング効果があったこととなる。プライミングとはエンジンの点火装置のこと。


 この長期記憶をトレーニングする方法は様々です。たとえば

「長期記憶には、おもにいくつあるでしょうか?文中で、どんな記憶をあげていたでしょうか?」

 "がんばった"ところでなかなか思いだせないでしょう。聞いているだけでは記憶はできないのです。聞いた話を意味づけし整理し、数字を使って"とっかかり"をつくります。指を折って数えたり、復唱やメモといった作業が必要になりますね。

 記憶の流れを意識し具体的なトレーニングをすることで、記憶力は向上がはかれるのです。(塾長)


記憶(ウィキペディア・パソコンむけ)

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