詩・機械設計・森林蘇生・猫/POETRY/Machine design

杉山を自然林に戻したい。
黒っぽい杉山を見るたびに子供の頃見た青い自然林を想う。山のことのみならず生活ブログです。

タローが死んで

2016年08月22日 15時11分53秒 | 創作
  ありがとう ごめんね




南方熊楠は天才と呼べる人物だった。
紀州田辺の人だ。
才能が天才であったというほかに天衣無縫というべき精神の持ち主であったようで、夏季には来客が有った時もそのまま玄関へ出て行くので、奥さんがふんどしを持って追いかけるということがあったとか。間に合わず、そのまま来客と会って客がびっくりしたという話が残っている。ハハハ!
天衣無縫という字を字義通りとすれば全裸ということ。
精神的にも肉体的にも。
天才には時としてそのような特異な人物がいるようだ。
僕は天才ではないのでそんなことは無い。常識の範囲内で常識を大切にして暮らしている。

人間は普通には全裸で暮らすことは無いが、動物たちはすべて、例外無く全裸だ。
四年前に死んでしまった僕の飼い猫タローはもちろん全裸で生涯を過ごした。ペットショップで売っているような猫用の服を着せたことなどついぞ無い。
 この話はタローの話です。
タローと初めて遭ったのはタローが生まれて四十五日しかたっていない時で、その齢の頃の幼い猫は性別が判然としないもののようで、私にタローを譲り渡した人も、たぶん男の仔ではないかと思うなどと言っていた。
タローとの初見は九十八年の五月十日の昼頃だった。

私はそのころ

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なんだか面倒くさくなった。
またいつか続きを書くことにしよう。
思い出をたどりながら・・・。