goo blog サービス終了のお知らせ 

草枕

都立中高一貫校・都立高校トップ校 受験指導塾「竹の会」塾長のブログ
※2015年10月より竹の会公式HP内にブログ移転

ようやく台風一過

2011年09月06日 10時12分45秒 | 
 夏の終わりはなんとも歯切れの悪い台風で締めくくられた。台風一過秋晴れとはいかないまでもようやく今日は晴れ間が戻ってきた。ベランダ側の引き戸を開け放つと心地よい風が気持ちいい。残暑はまだまだ続くらしいが、時折感じる秋の気配が愛おしくも悲しい。季節は確実に秋に向かっている。宇宙船地球号に身を任せる人類は富の集中がもたらしたもはや個人ではどうにもならない巨大な歯車と化した時代の車輪を止められずに破滅への道を転がっていくのか。  民主党も自民党も原発の呪縛からおよそ逃れられまい。何の疑念も差し挟むこともなく原発推進を画策する経産省の官僚を見ていると、巨大な車輪を動かす大小の連携した歯車に比せられて空しい。部分を構成するひとつひとつの歯車には意思などない。ただ巨大な車輪を回すことのみが目的と化す。車輪はいつもごく少数の特権的な人間たちに富をもたらす方向へと舵取りされる。富はそうした人間たちに独占され、そのおこぼれに与る大小の歯車のエネルギーとなり潤滑油となる。いったん動き始めた時代の車輪を「止める」ことはおよそできない。個人ひとりひとりにはとても止められるはずもない。  「為政者ひとりを葬ったとて、世の中は少しも変わりやしない。下々の者が雲霞(うんか)のごとく集まり、心をひとつにして魂の叫びをあげねば、世の中なんてものは、そう簡単にひっくり返るものではない」(坂本真の時代小説の一節)。  このブログを書いているうちにも、天気は急変し一瞬にして雨雲に覆われる。昨日は9月最初の指導日でした。38度の熱を出して休んだ子もいましたが、夏の疲れが一気に出る時期ではあります。9月10月11月と実は受検に有意的に勉強のできる時期はこの3か月しかない。12月・冬期の指導・勉強は全く異質である。それまでほどほどに勉強して12月に挽回できるなどということはまずない。本年都立小石川合格者の場合、小6の11月には仕上がっていた。桜修館合格者にしても同じだ。特に桜修館合格者は9月から3か月で一気に合格レベルに達している。真面目な努力家にして合格への強い意志があったからできたことである。  さて、今年の受検生を見ていると、すでに一名が夏を海外で過ごして内部崩壊してしまった。9月は過去問全国版を仕上げるというのが指示なのであるが、どうも有意的に実行しているのは3名ほどか。算数も有意的に進められているのは、2名ほどか。微妙な位置に数人がいる。この3か月の過ごし方で決まることだけは間違いない。  中学は、2期制のところは定期試験直前である。中2は、遅くとも12月には高校入試の準備を始めなければ上位都立は無理であろう。中学3年間というのはあっという間に終わる。入学した年の翌年12月にはもう入試対策が始まる。翌々年は、受験の年なのである。実は、部活などで時間を潰している暇などなかったことを知るのが中3の秋である。ほとんど勉強もしてこなかっただれもが中3の初めには「どこそこへ行きたい」などと夢を抱く。しかし、現実は甘くない。自己の置かれた厳しい現実を知るのが夏の終わり頃ではないか。勉強してこなかった人間が結局選ぶのは「推薦」という無試験である。ただし、努力を重ねて中堅私立の推薦がとれるという事例は成功事例である。  上位都立、有名私立をめざすなら中学3年間を有意的に過ごさねばならない。  ※竹の会   小4、小5を募集しています。お問い合わせはメールか、お電話で。   塾の詳細は、HPの「草枕」過去記事集をご覧ください。
この記事についてブログを書く
«  | トップ | 季節は変わる »