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草枕

都立中高一貫校・都立高校トップ校 受験指導塾「竹の会」塾長のブログ
※2015年10月より竹の会公式HP内にブログ移転

小学3年間と中学3年間

2012年07月12日 10時02分43秒 | 
 お早うございます。本日は日本海側にある低気圧(992hPa)による影響のようです。朝から強い風が吹き荒れています。昨日は蒸し暑く真夏の到来を思わせました。子どもたちにはこのところ体調不良を訴える子が出ています。突然の熱というのがいちばん多いようですが、体内の塩分調整の失敗というのはほんとうにあるものなのでしょうか。日本人は普段醤油や味噌など塩分はどうしても大目に摂っていますから十分ということです。昔炭鉱夫が坑道に入る前にひとりひとり塩の袋を渡されていたニュース映像を見たことがありますが、大量の汗をかく職業の人には必須でしょう。
 さて、明日は元代々木教室で漢検実施の日です。渋谷教室からも何人かが受検に来ますが、中には小4の5月から中2の4月まで元代々木教室に通ってきたという女子もいます。
 元代々木教室の指導もあと残すところ4回となりました。昭和60年10月から平成24年7月までとなります。26年と10か月となります。元代々木教室の電話は16日をもって廃止します。竹の会への電話による連絡は、渋谷教室にしていただければと思います。不在のときは私の携帯に転送されます。
 渋谷教室は、1回に指導できる人数が15席です。中学生もいますが、たいていは小学時代を竹の会で過ごした子のうち特に勉強に関心の強い子がそのまま残ったケースです。
 普通の公立中に通う子には高校受験がありますから、特に、中1のときから勉強のありかたなどの指導を細かに指示しています。
 竹の会はかつては学年1番、2番といった子がいつもいたように思います、1番でなくても学年1ケタというのは普通でした。ある中学の数学5の大半を独占したということもありました。
 学年1番をとる子というのは、2通りありまして、最初から1番という子と、中2以降に1番になるというタイプです。後者の子も別に特に成績が悪いというのではなく、2番とか3番に甘んじていたということです。かつて中2になる直前の春から入会したS君は最初50番位(150人ぐらいか)でした。中3の11月にようやく2番になりました。これは努力型のタイプですね。
 「できる子は最初からいい」。これが真理です。もちろん中学では努力型というか中学になって伸びるというタイプもいます。が、真理はやはり「できる子は最初からできる」です。
 竹の会渋谷教室では、特に公立中の指導においては、学年トップをとる、を明確に意識しています。竹の会のような指導形態では中学から突然入会するというのは、当の生徒本人にとっては受け入れにくい場合が多いように思います。それでも知能が高く、思考型の生徒は例外で過去においてもこのような中学入会の子たちの成功例がかなりあることはあります。
 今の竹の会の指導の中心は、レジュメ指導と言われるものです。私の制作するレジュメにしたがって勉強していれば学年トップクラスに必然「いる」ということです。私のレジュメの真価はすでに平成20年に都立西に合格したIさんと桐蔭理数に合格したY君によって実証されています。Iさんは豊島岡女子に、Y君は立教新座にそれぞれ合格もしています。そして2人は本年、Iさんがお茶の水女子大に、Y君が東大文2に、と合格を果たしています。ふたりは竹の会の高校受験における初めてのレジュメ世代です。
 さて、今では、竹の会は中学も、小学もレジュメによる指導ということで統一した指導理念によっています。
 そういう中で、昨今私は、小学4年「計算による抽象的思考訓練」、小5「割合による思考訓練」、小6「総合的な思考訓練」を提唱してきました。これは中学でも同じで、中1「基礎の訓練」、中2「中3の重要事項をふくめた中2全般の理解と訓練」、中3「受験のための訓練」となります。中1は高校受験を視野に入れた徹底した基礎訓練の時期として位置づけられます。さらに、中2は英語ではさまざまな重要事項が出てきますが、そして数学にしてもいよいよ数学世界に足を踏み入れることとなりますが、竹の会では、中2までに中3の英語、数学の重要事項をマスターすることが当然予定されています。竹の会の「新英語指導案」は100ページにも満たない小冊子ながら、これのみにて都立富士高校に合格しています。中学3年間の英語重要事項がコンパクトに収められています。この英語指導案だけで英検3級程度なら中2の初めにとることも可能です。使ったのは旧版ですが、早実に合格した鈴木君は、中2の最初に3級に合格しています。小学生は受検に失敗しても高校受験があります。しかし、中学は高校受験が最後の試験です。これからの人生を大きく振り分ける試験です。大袈裟に言えば人生試験です。
 中学での勉強姿勢というものが、これから高校、大学の勉強のありようまで決めてしまいます。中学を部活で潰した子が、高校入試で成功することはなく、また高校生活を勉強一色にすることは考えられないことであり、そこから大学も推して知るべしです。中学はその意味で人生の出発点であり、自分が進む道は毎日の勉強姿勢が決めるということです。
 そして中学で「伸びる」「できる」には、小学後半の3年間の過ごし方が決めるということになります。
 子どもは「勉強する」ということを通して厳しい人生への道を切り開くべくすでにして闘っているのではないでしょうか。子どもにその意識があるかないかはともかくとして、親は子が将来において「自分で食べていくことができる」だけの強い意思と行動力を教育する責務があります。
 勉強することが、「生きる」ことにつながるということを自覚するまで。

 By 竹の会
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