本件に携わってきた多くの学内関係者は東京地検が本件を不起訴処分にしたという情報に誰もが一様に唖然とし、又、そうした練馬署や検察庁に対し憤懣やら怒りやらという思いを断ち切れませんでした。
その後、本件につきましては既述しましたように検察の不起訴処分を不当なものであるとの判断から本件を検察審査会へ審査申立てする運びとなりました。
検察審査会への弁護士の書面を見ますと、捜査当局、特に検察に対しては検察捜査が全く行われなかったことを中心に、その不適切な対応に対して舌鋒鋭く小気味の良い啖呵さながらともいえる直言を吐き、なんとも爽やかな文章が綴られています。
このような経過を経て検察審査会への申立てが順調に推移しましたので、その直後、そうした申請の概要につきまして学内関係者に下記の書面をメールで送信しましたので御披露いたします。
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平成28年9月 吉日
学内関係者の皆様へ
鵜澤 與志之 記
懸案になっておりました本件は先般検察審査会において正式に受理されました。
同審査会への弁護士作成の審査申立書 (実質的には検察の不起訴処分に対する異議・不服の申立)をはじめ、その他の証拠資料を加え1,138頁になる膨大なものです。
念のため同審査会へ提出した書面、資料の頁数は次の通りです。
〇 申立書本文 、(40頁)
〇 申立書添付の偽造領収書一覧表 (10頁)
〇 上掲の偽造領収書写し (12頁)
〇 鵜澤作成の告発経過報告書 (38頁)
〇 森秘書の証言記録原本 (213頁)
〇 同証言記録の主な抜粋部分 (85頁)
〇 鵜澤作成の供述書 (7頁)
〇 電子書籍 ① (385頁)
〇 電子書籍 ② (316頁)
〇 異常人事」報告書 (1頁)
〇 大学の未来を考える会資料 (16頁)
〇 伊藤作成本件経過報告書 (8頁)
〇 自動車タイア事件報告書 (2頁)
〇 関連画像(写し) (5頁)
総計 1,138頁
この前後弁護士から検察審査会に提出する資料について頻繁に問い合わせやら確認の連絡がありましたが遂に予定どおり実現の運びとなりました。
弁護士が検察審査会に提出しました書面・資料につきましては近日中に副本が私宛に郵送されてきますので追って皆様にも写しをお渡しいたします。
思えば、本件告発事件も想定外の長い年月を重ねてきましたが、遂に検察官の法を無視した不当な処分が下されたことにより最終的には検察審査会という場で黒白をつけるという最終的な局面に至りました。
いずれ皆様も審査申立書を御覧になれば得心して頂けると思っておりますが、弁護士は当方の懸念を超えた次元で法に携わる者としての信念と熱意の下に見事としか云いようのない論理を堂々と展開してくれました。
刑事事件を捜査する者達が外圧に屈して適法な捜査活動が出来なかったという異例な動きに対し、敢然と、その非を掲げて正面から切り込んで頂いた弁護士の信念、その対応策には唯々敬意をもって感謝するばかりです。
弁護士としては当たり前であろうとも云えますが、弁護士の現時点での社会的な立場を考えますと真にもって頭の下がる思いが致しております。
そのハイライトは云うまでもありませんが、書面の中で捜査開始と共に理事長の側近として大学の要職に就いた国松理事・加藤理事長補佐について実名を記してくれた点、さらに予想もしていませんでしたが、こうした不適切な捜査活動を承知しつつ、検察捜査も実行せずに、ある日突如として不起訴処分の決定に踏み切った検察に対しも、弁護士の言葉を借りますと 「不正義な検察のだまし討ちにあった」という表現で痛烈な直言をもって検察非難を展開されました。
なお、弁護士は審査申立書の最期に 「検察審査会におかれましては、本件の不当な不起訴処分を見直して頂き、起訴相当意見を付し、検察に再捜査をさせ、正義を取り戻していただきたい」 との強固な意思表示を記されました。
いずれ皆様にも一堂に会して頂き今後のことを話し合いたいと考えております。
取り急ぎ御報告まで
次回のブログでは、既述しました文書でも触れています理事長が自らの保身のため本件捜査を妨害、隠蔽する目的で強行した異常な人事につきまして検察審査会に提出しました文書について綴ります。
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