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幸せの絶頂で婚約者を町のチンピラに殺されたラジオDJのエリカ。護身用に手に入れた銃でコンビニ強盗を撃ってしまったことから、「正義のための死刑執行人」へと変わっていく。。。
自らプロデュースも務める、ジョディー・フォスター渾身の一作。
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この手の話、何が正義で何が悪かについてぐったり考えさせられ、いつも答えは「すべてを許す」ことしか解決はないなと思う。しかしボクはそんな神のような人間ではないため、このエリカと同立場となった場合、自分の衝動を抑えられないだろうなとも思う。
そして今回製作者側が選んだラスト15分。
思い切り賛否両論あると思うが、納得がいかないながらも、ある意味小気味良く裏切られた。ただボクが監督ならあんなラストは作らないし、僕以上の年代の方々も同様かと思う。
さらに「あ、ラブストーリーなのか!?」と思って観てみると、また面白い。
いろんな見方の出来る映画である。
いまどきの若者たちならどのようなラストを良しとするだろうか。そんなことが頭をよぎった。
ひさびさに自分の内側をぐりんぐりんと眺めてみたくなった映画。演出の弱さ、脚本の甘さを感じるところも随所にあったが、ぜひご覧いただきたい一本。
終盤でのセリフ。
「死ぬ方法はたくさんある。生きる方法を見つけるのよ、難しいことだけど。」
ボクも物心ついてからずっとこんなことを考える子供だった。
そういえばここ数年その機会は少なくなった。歳をとることで「人を許すこと。それ以上に自分を許すこと。そして感謝すること。」を(頭でなく体で)覚えてからだな。やはり「許す」ことは生きる方法なのだろう。
ジョディーはかなりお歳を召されたなぁという印象だったが、内面からにじみ出る美しさとあの眼力は健在でした。
#でもあの美しい肢体はボディダブルだろうなw
本作、チャールズ・ブロンソンの名作「狼よさらば(74年)」そっくりなプロット。ままよくあるパターンで「エクスターミネーター」とかも言ってみりゃ同じだよね。
評価:★★★★☆
に、してもあの彼女の行動をもって『 The Brave One(勇敢な者)』という題名はこってりアメリカっぽいなと思う。逆にこの題名がこの映画のマイナス点かと。
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