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【G.I.ジョー】 コ~ブラァァ!

2010年04月02日 | 映画



まず最初に誤解を解いておきますが、普通の人の知るG.I.ジョーってのはこち亀を読んでるとよく出てくるリアル軍人フィギアの事を指してると思う。ですのであんな強化スーツ着て戦う劇場予告やTVCMを観て驚いた人もいるかもしれない。実はこの映画はアニメ「地上最強のエキスパートチーム G.I.☆ジョー(1985~1987)」を元にしている。

「G.I.ジョー!チャラ♪ 愛を救うため~♪」って主題歌のヤツ。知らない?25年くらい前に朝やってた(これ)。アメコミみたいな輸入アニメで学校行く前に見ていたからたぶん7:30とかにやってたんだと思う。なんかドタドタしているキャラの動きが可笑しくて特徴的だったのを覚えている。人形からインスパイアされてアニメになって晴れてこのたび映画になったという厳密にはアメコミでさえないのですが、まあトランスフォーマーと同じ系統。(トランスフォーマーは日本のタカラのフィギアが輸出されヒットし、アニメ「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー」が逆輸入された。)

なのでこの映画、このハチャメチャ感で正解。ボクもそれに気がつくのに見始めて1時間以上かかりすっかりダマされたw。同じアメコミ映画でも「バットマン」と「ファンタスティック4」で言えば「ファンタスティック4」の側の作品。絵に描いたような勧善懲悪のストーリー。世界征服を企むワルモノが出てきてそこに超国際的秘密エキスパート軍隊であるG.I.ジョーが戦うっていう話。分かりやすい!そして今回はそのワルモノ【コブラ】誕生の巻。定番!これ読んでああもういいやと思った人はその通り。それでも観たいという人はぜひご覧アレ。

見所はCG(笑)。どこかで見たことある映像が続く中、パリで繰り広げられるスーパーチェイスだけは必見。強化加速スーツを身につけた二人がハマーに乗った悪のニンジャ(笑)イ・ビョンホンと追っかけっこ。オシャレな石畳を走るパリジェンヌの自動車をブッ壊しながら走る。街もどんどんぶっ壊す。まあミサイルよける様はマトリックスっぽいっちゃあぽいw。そして最後はエッフェル塔崩壊。単にパリをぶっ壊す映像撮りたかったの丸見えw

勧善懲悪なストーリーも、結局は色恋沙汰がどうのこうの、恨みつらみだ復讐だと"ちっせえ"よオマイら!本当にヒーローかよ!こんな子達に地球を守らせられないっっ!そうさ私利私欲が人を動かすエネルギー!

そして決定的なのが。。。ダサいw。あちこちのデザインや雰囲気が微妙にダサい。司令室の作りとか飛行機や潜水艇など兵器のデザインとか、なんか80年代。ちょっとリアル感が足りないというか微妙に昭和風未来チックというか。そういう意味ではアニメのG.I.ジョーをリスペクトしてるのかも。百歩譲って強化スーツはカッコいいと言えるけど、そうなると見せ場は先のパリ破壊のシーンのみかw。しかもそんな兵器達が出まくり戦いまくり。全体の四分の三は戦闘シーンw。アラフォーの身にはコタえます。

一方ひとり気を吐いていたのが、先程の白ニンジャ(笑)イ・ビョンホン。黒ニンジャとの対決シーンでは、カット割りはあきらかにスターウォーズながらもwキレのある華麗な身のこなしと殺陣を魅せてくれます。まあこのニンジャ自体がステレオタイプな日本で修行したという設定なので、そこには一抹の悲しさがありますが、そこはまぁ、ハリウッドニンジャなんでw。もちろん韓流スターなので相変わらず彫刻のような肉体美も披露してます。韓流大好きオバちゃんの目も釘付けです。

そしてシエナ・ミラーとレイチェル・ニコルズはエロい。舶来ボイン好きおじさんにも軽いサービスありです。

見終わって何も残らない爽快感。このテの映画としては完璧な仕上がり。あくまでも映像先行型でお金のかかったお子様向けアクションヒーローもの。ゴメンナサイ、文頭のyoutube予告編がすべてっす!その覚悟でぜひ。

評価:★★☆☆☆


「ハムナプトラ」シリーズの監督スティーヴン・ソマーズなので、あの人がカメオ出演はウレシイ。

← 「Go! G.I.ジョー!YEAH!!」のノリで


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