明るいときに見えないものが暗闇では見える。

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【ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序】 かの難解ななんだかすごいアニメ

2009年04月16日 | 映画


私は決して熱心なエヴァ信者ではない。DVDも原作マンガ持っていないければ、職場でよく見る机上の食玩エヴァフィギュアな類の人間でもない。ただ10年以上前、偶然日曜朝に見たアニメが怒涛のディティールへのこだわりとクオリティーの高さを持つことに衝撃を受けた者の一人であることは確かである。

劇場版第2段【破】の上映日が2009/6/27に決まったらしい。
http://www.evangelion.co.jp/

そのため【序】を観てみた。先日『蒼穹のファフナー』も観たことだしなw

さて観終わった感想は「TVと一緒じゃん。でもすげえ」。


「REBUILD」という手法で再構築されたエヴァ。ストーリーなどの基本はほぼ継承し、現代のCG技術やらを最大限駆使して、シネマスコープサイズに収めなおした感じ。ま、スターウォーズのデジタルリマスタみたいなもんかな。

とにかくヤシマ作戦には息を飲んだ。使徒の悲鳴に似た泣き声、爆風に吹き飛ぶ山々、空気の張り詰めるほどの緊迫感まで10年前に感じたあの興奮。これぞエヴァであると思う。

【序】観賞後に youtube などで当時TVで上映された時点での映像を見てみると、相当な映像修正が行われていると感じる。っていうか全部書き直し?キレイすぎる。

ストーリーも細かい点で違いは多数あるのだと思うが、熱心なふぁんではないボクにはよく分からない。しかし「かの難解ななんだかよくわからないすごいアニメ」があの時の興奮を携えて再度ボクの目の前に現われたことだけは確かだ。

残念なのはTV版で丁寧に描写されていた主人公シンジの心情があまり感じられなくなっていたこと。平和な町並みのの長写しや、暗闇にポツンとシンジだけがいるカットにより“間”とか“空気”とか“引き”を表現し、巧みにシンジの心の動きとシンクロしていたTV版。映画ではこのへん大きく端折られているため深みが感じられない。 時間的制約上仕方のないのだろうが、このまま後の3作も同様であれば「難解ななんだかすごいアニメダイジェスト版」になってしまうのではと心配ではある。


四部作の第一部ということで、まずは世界観の再確認といったところか。これからオリジナルな部分も大きく足されていく様子。楽しみ。次回も「サービスサービス」でよろしく。

【追伸】
エヴァ初心者のヨメに無理やり同席させるが「さっぱりわからん」と言われる。「エヴァとはこういうものなのじゃ」「わからないところも含めて面白いのじゃ」と大人気なくひとしきり説明してみるも、無残に「もう続編観にいかないからね」と言われ惨敗(苦笑)


評価:★★★★☆

エヴァのハリウッド実写版の進み具合はどうかしら。

ちなみに 4/1 に公開された『エヴァ実写ドラマ化計画 よしもと版OP映像』
綾波が大変なことになっています…。

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