すそ洗い 

R60
2006年5月からの記録
ナニをしているのかよくワカラナイ

行きは「小銭をかぞえる」 帰りは「人もいない春」  西村賢太

2011年04月19日 | 書籍

「小銭をかぞえる」 西村賢太

とにもかくにも最近の行事は ひっきりなしに西村賢太さんの書き物を読むことであります
「小銭をかぞえる」は シリーズ的には同棲シリーズの一篇で おなじみの女子が登場して 仲良くしたり喧嘩したりするやつ
今回は 贔屓の物書きさんの全集を出すための印刷屋さんに払うお金を工面するために 
最終的に同棲相手のお父さんにお金を借りさせて 仲直りしたかと思いきや また険悪な感じになってしまい
宅配ピザの支払いを小銭をかきあつめている恋人の涙
とゆーお話やったと思います

とにもかくにも 私小説の連作とゆーのは おなじみさんとか おなじみ設定とかが 頻繁に顔を出すので嬉しいかぎりである
そのうち この同棲相手の女子との別れ話も出てくるであろう 出てくるのかな?

「小銭をかぞえる」を朝の電車で読み終わったので 帰り路すがらの読み物がないので寂しい
西村賢太ジャンキーになった今や オナニー覚えたてのエロ本を買い漁るせんずり少年の心持にて 池袋リブロに寄り
講談社刊の「人もいない春」を購入 帰り路すがら表題作を読み終わる

「人もいない春」は主人公が18歳前後のお話で 藤澤清造はまだ出て来ない
バイト先の人間関係の軋轢のお話とゆーか 人間関係までにはいかないインフェリオリティー・コンプレックスのお話とゆーか
なんかね こーゆーアウェイ感はきっと誰にでもあるんでしょう アウェイ感の悲しさ寂しさ辛さがねヒシヒシとくるやつ

西村賢太もんは ちょっと書いた年月と時系列で整理して頭の片隅において置くと また味わい深くなるんじゃないかなと思う
家に帰ると アマゾンさんから西村賢太随筆集 一私小説カ書きの弁が届いていた
しばらくはこの2冊でいけるじゃろ


小銭をかぞえる (文春文庫)
クリエーター情報なし
文藝春秋


人もいない春
クリエーター情報なし
角川書店(角川グループパブリッシング)


随筆集 一私小説書きの弁
クリエーター情報なし
講談社


・小説

「どうで死ぬ身の一踊り」(2006年2月 講談社、2009年 講談社文庫 ISBN 9784062762533)
墓前生活
どうで死ぬ身の一踊り(『群像』2005年9月号)
一夜(『群像』2005年5月号)

「暗渠の宿」(2006年12月 新潮社、2010年 新潮文庫 ISBN 9784101312811)
けがれなき酒のへど(『文學界』2004年12月号)
暗渠の宿(『新潮』2006年8月号)

「二度はゆけぬ町の地図」(2007年10月 角川書店、2010年 角川文庫 ISBN 9784043943869) 
貧窶の沼(『野性時代』2007年7月号)
春は青いバスに乗って(『煉瓦』29号、2004年1月)
潰走(『野性時代』2006年2月号)
腋臭風呂(『野性時代』2006年12月号)

「小銭をかぞえる」(2008年9月 文藝春秋 ISBN 9784163274300)
小銭をかぞえる(『文學界』2007年11月号)
焼却炉行き赤ん坊(『文學界』2008年6月号)

「瘡瘢旅行」(2009年8月 講談社 ISBN 9784062156769)
廃疾かかえて(『群像』2008年11月号)
瘡瘢旅行(『群像』2009年4月号)
膿汁の流れ(『群像』2009年6月号)

「人もいない春」(2010年6月 角川書店 ISBN 9784048740623)
人もいない春(『野性時代』2008年7月号)
二十三夜(『野性時代』2007年10月号)
悪夢 ― 或いは「閉鎖されたレストランの話」(『野性時代』2006年6月号)
乞食の糧途(『野性時代』2008年12月号)
赤い脳漿(『野性時代』2010年2月号)
昼寝る(『野性時代』2010年4月号)

「苦役列車」(2011年1月 新潮社 ISBN 9784103032328)
苦役列車(『新潮』2010年12月号)
落ちぶれて袖に涙のふりかかる(『新潮』2010年11月号)

・随筆

随筆集 一私小説書きの弁(講談社、2010年)



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