すそ洗い 

R60
2006年5月からの記録
ナニをしているのかよくワカラナイ

腑に落ちまくりの「お母さん、いい加減あなたの顔は忘れてしまいました」

2016年01月24日 | 映画・テレビ・動画

「お母さん、いい加減あなたの顔は忘れてしまいました」

主演 遠藤ミチロウ
監督 遠藤ミチロウ

2016年1月24日 
新宿K’s cinema
18:40~
トークショウゲスト 遠藤ミチロウVS遠藤賢司

35年前なら考えられんことやったが 
当日にトークショウ付きの券を入手でけた

映画の内容は全て腑に落ちるもので 
ロードムービーであるが退屈になる尺が1秒も無し
全て堪能でける優れもの
被写体である自分を冷静に取捨選択できエンタテーメントできる監督業務が完璧です
これは映画館1館でとゆーんじゃなく
NHKのドキュメントとかで流したほーがエエですし
少なくとももっとたくさんの映画館でバンバン上映した方がエエでしょう
僕はこーゆーのが文化だと思うし人間の遮二無二生きる業だと思うのです
肉体だって、これ65歳の肉体かいな? STALINが出てきた時と全然変わってへん
ライザップなわけないし



「お母さん、いい加減あなたの顔は忘れてしまいました」
なんて遠藤さんは反抗的なことゆーてますが
お母さんは全然イイ人で お母さんの前の遠藤ミチロウさんもめっさエエ子です
多分そーゆーホンワカしたんが厭でSTALINになられた遠藤さんとこの息子さんは
キチガイになってしまったと近所の人達に言われお母さんは後になって知ることになったんでしよう
海外放浪しに行った帰りにお小遣い余ったぶんはお母さんに返す律儀な子
大人じゃなくって子供です 60過ぎてお母さんにお小遣いもらってるし
とにかく一番の見処はこの遠藤母息子とのやりとり
これぞ母息子
エエやないですか エエやないですか
遠藤さん本人としては絶対使いたくなかったところですが
監督・遠藤さんとしては使わざるをえないでしょー
ダメ押しは帰り際お母さんに頭をペコリと下げた時「おまえも禿げたな」と瞬時に突っ込まれた遠藤さん
これをカットしなかった遠藤監督は偉い

ちなみに遠藤ミチロウさんは僕のちょうど10歳年上で 
18歳頃から24歳頃までのオピニオンリーダー的な存在でした
日本にパンクロックが渡来した時も一番オリジナリティがあったよーに思う
STALINの あの断崖絶壁四面楚歌のヤケクソ感と詩の日本国土着っぷり
受け売りじゃない自分の言葉
バターになりたいとゆー対談集も石垣章さんの写真集も
「虫」も「魚」も当時のスターリン全てがオピニオンリーダー
遠藤節は一貫していた

ザ・スターリン 1983.3.5. 千葉ダンシング・マザーズ完全版

STALINが解散して ソロ出したり 色んなユニット組んだり
VIDEOスターリンとかの迷走が始まったりで
ジョン・ライドンがPILの3枚出した後ぐらいからの迷走と同じ
パンクもニューウェーブも流行り廃れ
僕自身も就職したり結婚したり子供ができたり色々忙しくなるしね 自分の人生
いちいち遠藤さんのその後の動向とか伺ってる暇もなくなってきます

でもね もーそろそろ どーなったか見たいではないですか 
ちょうど10歳年上の当時のオピニオンリーダー
みんなが長渕やエーちゃんを信じるよーに 
自分にはやっぱし遠藤さんはオピニオンリーダーやし
ずっと活動続けられてるみたいだし

それで この映画 
ドキュメンタリーでロードムービー
腑に落ちるとゆーのは 
エーちゃんや長渕やのよーな「ちょっと このあたりは付いていけない どーかと思う」とゆー
腑に落ちないことがビタ一文ないとゆー意味でです
全ての言動行動がシミジミと受け入れられますもん

ポツリポツリと話す言葉の一つ一つ
気取ることも 構えることも かっこつけることもなし
偽悪も偽善もなし 
そこにあるのは誠意です
対人関係 コミュニケーション
ハードフォークの唄の断片と新生スターリンの歌と演奏
YOU TUBEで スターリン時代の曲をする最近の遠藤さんが流れている時
「なんでニヤニヤニヤついているんだこの人は?」と腑に落ちなかったんだが
この映画を見ると全て納得了解
そーゆーことやもん
嬉しいねんもん笑みも溢れますわな
それでイイんだ
ニヤついてもイイんだ



遠藤ミチロウ / Just Like a Boy


映画上映後 僕は人生で初めて心からの拍手をしたし
その後のトークショーの遠藤兄弟も 人生初めて心からの拍手で迎え
拍手でお別れをしました 
心からの拍手なんか そんなにできるもんじゃない
ただしトークショーの遠藤賢司は予想以上のグズグズっぷりでナイス
四股踏みと万歳の遠藤兄弟も納得
腑に落ちる
これでいいのだ

遠藤ミチロウ先輩は誠意のある人なのです
間違いない

絶望大快楽-LIVE at 後楽園ホール’83-
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I was THE STALIN~絶賛解散中~完全版
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2 コメント

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Unknown (odies)
2016-01-26 09:36:55
えーちゃんが缶コーヒーのCMにボケで出始めた頃、当時20歳位のえーちゃん好き若者がが『あのCM嫌いなんですよ なんであんなことするのかな~』
などと言ってました。私としてはこれが年を重ねるってことだろうなって思ってたので「なるほどね」って感じでした。
さすがに『でも俺は畳じゃ死なねえぜ~』なんて言えないだろうな~ってな具合で・・・・

では内田裕也ってなんなんだろうって思うわけで、まあ音楽家というよりタレントみたいなもんだからキャラ優先なのかな?とか・・・天然ぽいですけど・・・

でこの映画の話を聞いてまったく違和感を感じなく、そもそもパンク好きな人は普通の変わり種洋楽好き位な人で その中でも頭のいい人が有名になっていったような気がします。そもそも当時アングラ系って頭のいい学校ほど浸透していたような・・・・

昔からまったく変わらないのが、灰野敬二とか秋田昌美とか・・・・  昔から反社会でなく孤立してるからかもしれません。

>「なんでニヤニヤニヤついているんだこの人は?」と腑に落ちなかったんだが
この映画を見ると全て納得了解

まったくです。なんか安堵するな~
返信する
odies様 (よしはら)
2016-01-26 11:14:03
この映画で遠藤さんが唄うシーンを見て最初に感じたのは
「長渕っぽくね?」でしたが、曲少なめインタビュー多めの構成で
遠藤さんの最近の人となりが理解できて
今はこーゆー感じで唄ったり演じたりしているんですよとゆーのがわかって腑に落ちたわけです
全共闘の人達もパンクスだった人達も暴走族だった人達もお立ち台でボディコン着てた人達も歳を食うとそれなりの変化もあるし
自分も歳食うと色々変わりました
そんな中で遠藤さんはあまり変わっていなくブレがない傾向の人だと思います
音楽の趣味嗜好も変わってくるものですが、遠藤さんはエンタテーナーとしてお客様に求められてるものと、自分ができることと、やりたい事のバランスがうまく取られているよーにお見受けできました
コミュニケーション能力も高くて羨ましい
そして松尾芭蕉の漂泊の思い止まずの自由度も高く
それができちゃう人なので中高年の憧れだと思います
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