期待度は20%でした。
20年近く前、「あなたならこれ大好きなはずですよ」とゆー知人の推薦で『赤い眼鏡』とゆー映画を観たんですが、これがもー最高につまんなくってつまんなくって、あのマスクのフェチ感とかで期待感が100%だったのに出来が20%ぐらいで、その落差80%損した感じ
でも今回の『スカイ・クロラ』、どーしてもあの戦闘機のフェチ感が気になって気になって、ストーリーも悪くなさそーだし、絵の色味とかもキライじゃない色合いだし、でもでもやっぱりイマイチ押井守って人が信用できなくって
とりあえず予習として、押井さんってどんなこと言ってどんなこと考えてる人か知るために、この本を読んでみました
凡人として生きるということ (幻冬舎新書 (お-5-1))押井 守幻冬舎このアイテムの詳細を見る |
いや、も~、この本が実につまんないことをウダウダ書いてあるわけで、プレジデントとかそーゆー50年代生まれの人間の啓蒙とゆーかお節介とゆーか、真面目とゆーか普通とゆーかすげーつまんないわけですよ、この新書、なにゆーとんねん、全共闘世代はこれやから困るっつー感じ・・・
そりゃ、もー期待度は下げ下げの20%になりもするっちゅーもんです、また薀蓄と説教と啓蒙世界なんかいなと・・・
押井を憐れむ歌http://www.kiwi-us.com/~amigo/otakuuta/osii.htm
ま、ここまで悪口は言うほどじゃありませんが
で、結果からゆーと『スカイ・クロラ』は自分的には100%近く完璧に良かったですね、完璧に自分の好きなもんの集合体
期待度20%からの上昇度合い80%なもんで、かなり得した感じです
いやあのつまんない新書を書いた人とは全然別人やありませんか
僕の好きな戦争映画ベスト3「地獄の黙示録」「フルメタルジャケット」「黒い太陽731部隊」http://blog.goo.ne.jp/tagomago1021/e/fc77f3d0205960f0bdd3d466d69f7b89に匹敵するかそれ以上なもんがある出来の戦争映画です
とにかく出演者全員「元気がない」「覇気がない」、これが好感度高いね
「空の色」が今まで見た映画(アニメ・実写全て含む)の中で一番美しいスカイブルーでありました。この空の色を観るだけでもこの映画は必見でしょう。
そしてやっぱり押井さん自信満々の戦闘機の描写と飛行戦の映像(プロペラの音の凄まじさ含む)は群を抜き過ぎです、カッコイイを超越して神がかってましたねー、本人の「宮崎駿には負けないぜ」発言は全然こけおどしじゃありませんでしたね
もんのすげー戦闘機フェチ!フェチ!フェチ!
とにかく無駄なシーン、無駄なカット、無駄な絵柄がひとつもなく、全てがズバンズバン、バシバシに決まってます
ま、ストーリーは大人が子供にわかったよーなことゆー感は弱冠あったり、クールに気取り過ぎてたりもしますが、その辺も全然嫌な感じがしませんし、最近のアニメによくあるめんどくさい薀蓄もほとんどありませんし
そしてそして何にも増して菊地凛子さんが凄い凄い。
この女子は、前々から「こいつ絶対芸事の為に悪魔に魂売っとんで」と思ってましたが、やっぱりイタコでした憑依でした草薙水素が憑いてましたとゆーか草薙水素に菊地凛子が憑いてました もー凄まじいぐらいに
いやー菊地凛子さんスゴイわぁ~
谷原章介さんも栗山千明さんも艶があって抜群にイイし加瀬亮君の感情の無さっぷりも抜群にイイ感じなのですが、菊地凛子さんの憑依ぶりは群を抜いて凄いもんがあります
(あっ 当ブログの一番人気のひし美ゆり子様も大人な感じで素敵でしたよー)
http://blog.goo.ne.jp/tagomago1021/e/2d0af4c0c3b4092cee774b0c0c3dc085
http://blog.goo.ne.jp/tagomago1021/e/fad6df2d96788d5b406526083e99955f
この映画の唯一の欠点は終盤の草薙水素の「涙」ぐらいですか、草薙水素は泣いちゃあきません
あと草薙さんが飛行機から降りる時はパンチラサービスぐらいあった方がイイかなと贅沢も言いたいとこですな
とにかく押井守さん、期待度が低過ぎただけに、フェチ度、映画完成度、も~満足満足 イイよイイよものすげーイイよ
つまんない映画が多い昨今ですが、この映画は「日本人もスゲーもん作るんやなー」とものげっつー感心と歓心させられました
エンドロールの途中で帰ったオタクのお客様たちがいらっしゃいましたが、エンドロールの後、予想通りのオチがありますが、それも予定調和といえマジで鳥肌がたっちゃうぐらい洗脳されたワタシでした
ただねー上映初日とゆーのに映画館(イクスピアリ)はガランガランでした。こっちが心配しちゃうほどガランガラン。
ま、僕の好きな映画っつーのはやっぱり世間的な人気度低いんですかねー
史上最大のド最悪映画「相棒」とは対照的な客の入りでしたねー
ちなみに自分は映画封切り初日に嬉しがってよく行く理由は、「観たいはずなのに上映していることを完璧に忘れてて見逃して後悔することがものすげー頻繁にある」からです。
この映画はぜひ映画館で観ることをお勧めします
反押井派の方々もぜひ観ることをお勧めします、悪口はその後で叩いても遅くないでしょ
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うはは。えてしてそゆものなのかも。
いやいや、映画館に見に行く価値がある作品でよかったっすー!
あっしは菊池さんの吹き替えはちょっと熱すぎてダメでした;
草薙水素の捉え方が違うのかしらん?もちっとクールなイメージ。
あとの3人、特に加瀬亮くん(←アフレコ通常の3倍かかったらしいっすよ)
はいいな♪と思ったんだけどー
“ゆりさん”も素敵でしたね♪
押井を憐れむ歌、すげぇー!
で、押井監督は難しいことを賢ぶって言いたい人ではなく、
自分が言いたいことを難しくしちゃう人なんだと思いますー<あれ?おんなじか?;;
『立喰師列伝』はそういう蘊蓄の馬鹿馬鹿自体を楽しんでると思いまス。
“名作”だからつい寝ちゃいますけどねー;
今回は言いたいことが「戦闘機」だったんで、言葉で語る必要なかったんでしょうね、きっと。
菊池さんのこともこの映画を観るまで外見しか見たことなかったので「なんかこいつ悪魔に魂を売り飛ばしたブルースマンみたいにいっちゃってる女優でカッコイイけどめんどくさそーだな」と思っていました。この映画でその実力のほどをしっかり聴かせていただきました。クールさの中に抑え切れない感情の微妙な出し方がスゲーイタコだなと感心しました。こーゆー芸やエンタテーメントを感じられると嬉しいなんか得したよーな感じになります。クール1本やりの方が簡単でイイでしょ、クールだけであれば菊池さんでなくてもできるでしょ、ナイスキャスティング!と思いました。でも、あの涙だけは頂けませんでしたが・・・
ま、人間ドラマはどっちでもイイんです。飛行機のフェチぶりがビッチビチだったもんで。
イイ作品です。