田神六兎の明るい日記帳

田神六兎の過去、現在、そして起こるであろう出来事を楽しく明るくお伝えします。

ノーギャラでもやる

2017年03月25日 | 日記
 ヤフーニュース、アニメ監督が「やりたい仕事はノーギャラでも」とツイートしたら、「経営者が言っちゃだめ」とのリツイート。
 
 監督は「上から目線とかそういうことではなくて」とことわりつつも、「モノづくりをする人なら『やりたい仕事はノーギャラでもやりたいし、辛い仕事なら倍額以上請求する』っていう心情を僕も持っている」と持論を展開。さらに、「『ボランティアでもいいからやらせてください!』って言ってもらえると、このプロジェクトでクリエイター魂に火をつけてもらえたんだ!? 、と感動して頑張ってない袖をふりたくなる」と綴ったとある。
 
 批判が多いリツイートの中には「間違っているとは思ってない」と肯定的な意見もあるが、「経営者がノーギャラでやりたいとか言っちゃだめ」「非常に危ないと感じます」「被雇用者側の『善意』を雇用側が要求していると思われても仕方ない」と批判も多い。
 
 私の業界でも同じようなことが十数年前から起こり、いまやこの職を目指す若者は、二代目かそれとも裕福な家庭の子に限られてきた。結果的に仕事の質が下がったことは事実である。
 
 具体的には、大学や高専、工業高校において、必要知識を得る専門学部、学科が志望者激減のために閉鎖された。残った教育機関も偏差値を下げることで定員を満たすことになった。人気低迷の理由は、就職後に支払われる賃金が低いからである。

 そんな逆境で学ぶ学生は、大学4年の後大学院に進み、担当教授の下で研修するが、多くの教授は大学教授が副業、院卒業後もタダ働き、もしくは数千円の小遣いで働き続ける。実家が豊かでなければ続かない仕組みなのだ。教授先生は格安の若い働き手を確保できるし、それを勉強と思う子達は、労働時間の縛りも無く働く。
 
 豊かな家庭、二代目の多い医学部とはずいぶん異なるのが現実だ。若い医師の過酷な労働が取り沙汰されているが、私の業界でも同じだ。ただ、働く者が「好きだから苦はない」と自虐的、世間も「好きでやってる」と嘲笑する。両者とも独立後は『うんと儲けよう!!』と思っているらしいが、世間はそんなに甘くないと思う。アニメ界も同じだと思う。現に音楽界がそうであるようにね。辛辣な意見でした。おしまい。

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