田神六兎の明るい日記帳

田神六兎の過去、現在、そして起こるであろう出来事を楽しく明るくお伝えします。

身につまされる思い

2017年05月14日 | 日記
 老化現象か、思いついたことをメモしないと『さっき良い考えが湧いたが思い出せない』となる。メモ帳を用意しているが、常に持ち歩くは不便。携帯のメモ帳は入力が面倒。いっそ録音しておけば良いが、一人喋りは恥ずかしい。
 
 PCに向かっているときは、テキストで表題だけを入力し、記事元のURLなどを貼っておくことにしている。朝刊の記事が身につまされる思いであった。
 
 一昨日、近くのアパートで二人の高齢者のご遺体が見つかった。名字が異なるので夫婦ではない男女、一人は白骨化しており、もう一人は腐乱状態と記事はあった。亡くなった時期が違うのであろう。二人とも生活保護を受給者で、受取に来ないことから発見されたそうだ。
 
 私のマンションから遠くないそのアパートは、かかりつけの歯科医院と同じ町内にある。近くに、安くて見切り品が多いスーパーがある。また、少し離れて、こじんまりしたスーパーもあるが、亡くなった二人の高齢者は、おそらく安いスーパーで買物をしていたことだろう。だとしたら、きっと、何度かはすれ違っていたと思う。二人がこの街に住み始めた以前から、私はここにいた。
 
 ふと思うのだが、亡くなった二人の名字が異なるのは、籍を入れなかったのだろう。入籍しなかったのは、生活保護のために、世帯をいっしょにできなかったのだろうか。年老いて巡り合った二人なら、寄り添って人生を終えることが幸せだと思うのだが、それもままならず、男性を白骨化させるまで暮らさなければならなかった人生は辛かったろうな。
 
 めっきり高齢者が増えてしまったマンション、終日静かな環境は良いのだが、硬い鉄の扉の向こうを、ふと考えてしまった。