武家の法度である喧嘩の助太刀のたのみを、夫にとりつがなかった妻の行為をめぐって、夫婦の絆とは何かを問いかける「四日のあやめ」。ほかに「契りきぬ」「ゆだん大敵」「貧窮問答」「初夜」など9編が収められている。山本周五郎、昭和20年から36年までの作品集だ。