日蓮への路

日本を愛していた日蓮を偲んでのブロクです。

革命と改革について

2005-05-20 00:55:30 | 日蓮について
革命と改革って、何でしょうか?


ところで、「人間革命」という言葉を聞いたこと、ありませんか?

よくわからないので、一般論として意味を調べてみましょう。三省堂提供「大辞林 第二版」より

革命
〔「易経(革卦)」による。「革」はあらためる、「命」は天命の意〕
(1)支配者階級が握っていた国家権力を被支配者階級が奪い取って、政治や経済の社会構造を根本的に覆す変革。
「ロシア―」「無血―」「暴力―」
(2)既成の制度や価値を根本的に変革すること。
「産業―」「文化―」
(3)〔中国で、天子は天命を受けて天下を治めるとされていたところから〕王朝があらたまること。
→易姓革命(えきせいかくめい)

革命的
(形動)
(1)革命の実現を願っているさま。
(2)変化・改革が急激であるさま。
「技術が―に進歩する」

革命歌
革命を賛美し、大衆を鼓舞する内容の歌。「インターナショナル」の類。

インターナショナル-international
(名)
(1)社会主義運動の国際的組織。
→第一インターナショナル
→第二インターナショナル
→第三インターナショナル
(2)革命歌。1871年フランス人 E =ポチェの作詞に、P =ドジェーテルが作曲したもの。もと、ソ連の国歌。インター。
(形動)
国際間の。国際的。
「―な組織」

全体から見ると、革命は啓蒙と同じように、18世紀前後のヨーロッパ等で使われた言葉でしょうか。

長く文化的な歴史のある日本人には、親しみのない言葉ですね。では、日本人にも親しみのある改革という言葉を調べてみましょう。

改革
(名)スル
(1)基盤は維持しつつ、社会制度や機構・組織などをあらため変えること。
「役所の機構を―する」
(2)よりよくあらためること。
「お花は家政の―を名として/姉と弟(お室)」

宗教改革
1517年ドイツのルターが九五か条の意見書を発表し、教皇レオ一〇世の免罪符(贖宥状)販売を攻撃したのをきっかけに、一六世紀の西ヨーロッパに展開された宗教運動。人は信仰によってのみ救われ、聖書のみが神の国を示すと主張して、制度・教理の両面からローマ教皇の権威を否定し、ローマ-カトリック教会(旧教)から分離してプロテスタント教会(新教)を設立。各都市に多くの宗教改革者が輩出、近世の社会変動と呼応して、近代ヨーロッパ社会の成立の画期となった。

改革にある、基盤を維持しつつという意味あいは、この国の文化に合っているように感じられます。

逆に、革命という言葉で、人間を根本的に覆すことは、それぞれが有する人間性すら否定してるように思われます。

人間
(1)(機械・動植物・木石などにはない、一定の感情・理性・人格を有する)ひと。人類。
(2)(ある個人の)品位・人柄。人物。
「なかなかの―だ」「あの人は―ができている」
(3)人の住む世界。世間。世の中。じんかん。
「わがすることを―にほめあがむるだに興ある事にてこそあれ/大鏡(実頼)」
〔「にん」「けん」ともに呉音〕
――到(いた)る処(ところ)青山(せいざん)あり
⇒人間(じんかん)到る処(ところ)青山あり
――は万物の尺度である
ソフィストの代表者プロタゴラスの言葉。認識の客観である対象もその主観である人間も常に変化極まりない、故にある相対的な状況下で対象に触れて生ずる知覚のみが認識の唯一の源であり真理である、というもの。
――万事(ばんじ)塞翁(さいおう)が馬
⇒塞翁(さいおう)が馬(うま)
――僅(わず)か五十年
人間が生きたとしても、たかだか50年である。人間の一生のはかないことのたとえ。



先に言葉ありきという人がいます。

アジアへの植民地政策が行われている時代に、国家の危機を回避し、尊皇攘夷を成し遂げ、アジアで唯一、世界的な活躍をした国家で、社会貢献している国民に対し、教職にあった者が、人間を根本的に覆す革命という言葉を使った根拠は、はなはだ疑問です。

また、国連などで世界平和に貢献している現代社会(国家)において、社会貢献している人々が、人間を根本的に覆す革命という言葉を拠りどころに、その存在を悪とされて、人間を根本的に覆すという教えの支配下に折伏され、信仰させられて、新聞の勧誘などをさせられています。知人であるが故に新聞購読をさせられる人々が、たくさんいるのならば、その現実を直視してこなかったのだと、気づかされます。


日蓮に関連して、「人間革命」という言葉を知りましたので、調べてみました。



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