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[映画] パシフィック・リム

2013-08-09 | 映画

130809pacific
昨年末よりずっと楽しみにしていた「パシフィック・リム」を川崎109シネマズにて観て来ました

まさか、巨大怪獣と70m以上の巨大ロボットが海で、街で、空でガチバトルを繰り広げるハリウッド映画がこの目で見られるとは……いやはや、物凄い映像の洪水でした(゜д゜;)

ハッキリ言ってこの映画、ロボや怪獣以外の部分での見どころはほとんどありません……まずロボと怪獣のバトルのシチュエーションを最初に考えて、後から人間ドラマの部分を適当に付け加えただけなんじゃないかと思ってしまうくらい、投げやりな脚本だったと思いますσ(^_^;)

なので重厚なドラマ性とか、人類の危機!みたいなスリルとかはほとんど感じられませんのでその辺りは期待せずに、とにかくひたすら、やたらと細かいギミックを楽しむのが正しい観賞姿勢なんじゃないでしょうか(芦田愛菜のシーンは見応えあります)

以下で劇中の流れに沿って感想を書いていきますので、ネタバレが嫌な人は読まない方がいいです(パンフレット等は買わずに完全に記憶だけで書いているのでもしかしたら間違ってたりするかもしれませんのでその辺は悪しからず)

◯2013年に謎の巨大生物がサンフランシスコに上陸したが、米軍により辛くも撃退された

始まりはまさに今年、太平洋より”怪獣”が出現したという事なんですが、世界中で”KAIJU”と名付けられるくらいだから日本が最初に上陸される設定なんだと思ってたんですけど違いました(日本には在日米軍もいますし結構都合がいい設定だと思うんですが)

◯だが人間を捕食する事が目的と思われる”怪獣”は、太平洋に面した国々の大都市へと次々と襲来した

人間を捕食するのが目的~と書きましたが、劇中で怪獣の目的は”資源の強奪”みたいにボヤけた表現しかされてなくて(地底人みたいなのが本当の悪?)、しかもそのシーンが映画の後半の方なので見てる間はずっとモヤモヤしてしまったのは残念でした……それに「進撃の巨人」を見てしまった後だと、もっと人間が貪り食われるシーンとか出すワケにはいかなかったのかという不満がどうしてもw

◯ミサイル兵器を中心にした各国の軍隊による怪獣への攻撃は都市部への被害やコストが甚大だった為に、人類はより効率的に怪獣のみを攻撃可能な機動兵器である、イェーガーを開発した

日本、北米、ロシア、オーストラリア、中国の五カ国が巨大ロボットで怪獣に対抗するんですが、何故ロボットである必要があるのかがスルーされてしまってるのが気になって、オレとしては上記のように勝手に脳内補完したんですが……何らかのバリヤーみたいなのがあって、遠隔攻撃だと効果が激減するとかそういう設定が欲しかった所です(予告編にもあった、戦闘機がとんでもない間合いに入ってまで攻撃していたシーンはそれを表してるのかなと想像してました)

◯イェーガーの複雑な操縦機構が確立される迄には様々な紆余曲折があったが、2020年頃には人類は怪獣を安定的に撃退可能になっていた

巨大ロボで操縦者がシンクロ率を~とか言われてしまうとどうしてもエヴァンゲリオンを連想してしまいますが、(エヴァよりも)根性とかの精神論で何とかするっていう、永井豪のロボット物のお約束をどうにかして表現したかったのかなと感じましたね……でもまあ、後で出てくるトラウマが原因でイェーガーが暴走するシーンでは、やっぱりエヴァがやりたかったのかな?と思ってしまったのも事実ですがw

◯しかし怪獣の方もサイズや強さがカテゴリ1から4へと徐々に進化しており、徐々にイェーガーでは対処出来ないケースが増えていた

パイロットスーツの装着シーン、コクピットのパイルダーオンw、そしてロボの発進シーンと巨大感や重量感の表現が凄まじかったですね……雨や波のしぶきの表現もスケール感を補完していて息を呑む美しさでした

それにしても、まさか序盤でいきなり主人公がボロボロにされるとは(゜д゜;)

◯各国政府はイェーガーによる戦術を見直し、巨大な壁を都市部に構築する事で怪獣の侵入を阻止する戦略へと転換

この巨大な壁の設定は、ほぼ間違いなく「進撃の巨人」の影響だと思いますが(原作のマンガは2010年にはかなりネットで評判になっていたので、重度の日本オタクwのデルトロ監督が情報を掴んでてもおかしくないかと)、果たしてどれほどの長さで壁を作ったんですかね?……まさか万里の長城みたいに沿岸を延々と作るわけにはいかないでしょうし、怪獣が人口密集地を狙うことを見越して、ある規模以上の大都市を囲ったというカンジでしょうか

◯2025年、ほぼ全ての国がイェーガーを放棄していた中、オーストラリアの”命の壁”が怪獣によってあっさり崩壊してしまう

そもそも壁があった所で怪獣の根本的な対策にはならないというか、オーストラリアで破壊されるまで、怪獣は壁を前に引き返してたりしたんですかね?

◯怪獣の骨や内臓といった身体パーツを人類の役に立つ薬品へと転用していた香港の製薬グループによってイェーガー部隊が再結成される

怪獣の死骸を薬品として転用!……こりゃ凄いアイディアだと思いました( ゜∀゜)o彡゜

ただ、イェーガーや基地を独自に運用出来るということはおそらく数兆円規模の資本力を持ってるわけで、それがあんな小規模な店舗で運営されてる描写には何だかチグハグ過ぎてちょっと笑ってしまいましたw

◯稼働イェーガーはわずか4体の香港基地だったが、怪獣が出現する海底の”次元の裂け目”へ核爆弾を投下する作戦を実行しようとしていた

香港基地へとヘリで飛来するシーンはゾクゾクしました……30機のイェーガーを運用出来るっていう規模が全然活用されてないのは残念でしたが、あの巨大基地のワクワク感はオレみたいなおっさんの中に眠る”少年の魂”を見事に揺さぶってくれましたヽ( ̄▽ ̄)ノ

…菊地凛子のモリ・マコの神秘性みたいなのがあっと言う間に消え失せた妙な演出には苦笑するしかありませんでしたがw

◯カテゴリの進化と共に、その出現頻度も時を追うごとに増加していたが、遂に二体同時に出現した怪獣によって香港製とロシア製のイェーガーが破壊されてしまう

なんちゅう勿体無いことを…!
あんなにカッコいいロシア製や香港製をたった一回の戦闘で退場させてしまうとはなにごとだっ!

よさんか?よさんがなかったのか!?(←よつば風に)

ああ勿体無い……ロシア製にパイルバンカーみたいな見せ場も欲しかった…orz

◯EMP兵器を持つまでに進化していた怪獣により、オーストラリア製の最強イェーガーも行動不能になるも、旧式である事が幸いしたアメリカ製イェーガーが戦列に復帰し、勝利

草間大作「そうです、ロボの動力は原子力です(ニッコリ」
…のシーンを思い出したのはオレだけではないハズですw

香港大決戦は間違いなくこの映画のピークで、こんな映像が見てみたかった!っていうシーンのオンパレードでまさに度肝を抜かれましたd(≧▽≦*)

◯スポンサーである製薬グループの協力により、操縦系統のシンクロシステムを流用して怪獣の脳とシンクロした研究者が、”次元の裂け目”の秘密を知る

怪獣の脳との”ドリフト”のシーンだけでなく、フラッシュバック映像には相当な情報量が込められてそうなので、これはソフトが発売された時にじっくりと見てみたいですね……おそらくオーディオコメンタリーで詳細な解説もしてくれるでしょうし

◯アメリカ製とオーストラリア製のイェーガー二体によって”次元の裂け目”へと核爆弾の投下に成功

ラストの決戦はかなりベタな展開で、カテゴリ5の登場とか結構盛り上がったりもしたんですが、それでも個人的にどうしても納得がいかない不満点がありまして…

それというのも、あの黒人司令官の ”あと一回しかイェーガーに乗れない”っていうセリフを聞いた瞬間に、これは間違いなくラストで日本製イェーガー、コヨーテ・タンゴが出て来るフラグだ!…と信じてたのに!

「…私が打って出る!」みたいなセリフと共に、必死で制止する周囲を押しのけて出撃して欲しかった……そもそもあんな中途半端な演説シーンなんて要らんかったんや…

あのガンキャノンみたいなのの砲撃シーンを本気で楽しみにしてたのになあ…ヾ(`Д´)ノ"

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コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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お久しぶりです!! (あま)
2013-08-14 13:41:03
俺も昨日見て来ました!楽しかったです。ストーリーはホント二の次ですね。
映像を楽しむために吹き替え版を見てきたんですが、こちらもいいですよ!
DVDなどになった際にはぜひ。ツボを押さえたキャスティングです。(マコが林原めぐみとか…w)

で、吹き替え版ではこんな感じで説明されていました。
>海底にある裂け目は次元の裂け目で異星人が尖兵として怪獣を送って来ていた。
>恐竜時代の環境は彼らに適していなかったが時代が進んで汚れた地球が彼らの環境に適しているので
人間を殲滅して資源を奪おうとしている。
そうです。この辺りもいかにもで、わかってらっしゃる。


俺的には、パイルダーオンが有効活用されなかったのに不満が。最後はそれ使うと思っていたのに。
おひさしぶりですヽ( ̄▽ ̄)ノ (たばたけ)
2013-08-14 17:24:46
興収6位スタートがショックだったので、実はもう二回目を見に行って字幕と吹き替えの両方を見てますw
マコの挙動とか、まるで違う見方になってビックリしました

異星人についてはどちらでも似たような解説をしてはいたんですが、やっぱりあまり理解できません……どうも特撮のお約束みたいなのに疎くて(汗)

でもまさに、こういうのを夢見てた少年たちにとって神映画だっていうのは間違いなくて、劇場の大スクリーンの価値も再認識させてくれたのは素晴らしかったです

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