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[映画] ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス

2022-09-13 | 映画

「ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス」をTOHOシネマズ日比谷にて鑑賞しました

 

”60日以上更新のないブログ” との事で勝手に広告が表示される機能が発動してしまいましたが、私事でイロイロとあって生活環境が激変し、ツイート以上の長文を書ける心境にナカナカなれてませんでした


今作については上映期間終了間際の2022年6月8日に劇場に足を運んでいたんですが、私事のゴタゴタと、ぶっちゃけ印象がイマイチ芳しくなくてなんだこりゃという気分の方が強かったので感想を書く気になれなかったんですが、改めてディズニープラスにて再見してみると印象がだいぶ好転したのと、(初見時は)何が気に入らなかったのかなという思いをつらつらと書いてみます

 

 

以下ネタバレ感想:

「ストレンジ」の新作であると共に、「ノーウェイホーム」と「ワンダヴィジョン」の直接的な続編と言える展開でしたが、オレが今作を劇場で見てて何より気になってしまったのは「ホワットイフ…?」の焼き直し感でした

(コロナ禍と相俟って)時代が変わり、もはや映画版を本編、配信シリーズを外伝みたいな格付けや位置づけをする必要性はナンセンスなのかもしれませんが、オレ自身も全ての観客に全ての配信シリーズを追いかけさせるのは無理だと思いますし、少なくとも製作側がそれを求めるのは傲慢に過ぎると思います……なので、配信シリーズを見ていない観客への配慮が(映画版に込めて)あるのは当然だというのはオレも理解できるんですが、”同じ事を繰り返されても…” と思ってしまうのは贅沢な悩みなんですかねえ…

・マルチバースとは何か
・マルチバースの可能性と危険性
・ストレンジの闇落ち

…といった基礎部分の繰り返しといっても劇場の大スクリーンで、劇場版の大予算でスケールの大きい映像体験が出来たことはもちろん素晴らしかったんですが、困ったことに「ドクターストレンジ」ってそもそもが ”映像は凄いんだけど何が起こってるのかよくわからない” 世界観でもあるので有り難みという意味ではだいぶ薄れて来ちゃってるんですよね(…それこそ贅沢な悩みかw)


アメリカという ”子供” をバディにしているせいか、ティーンズ向けによくある脚本の甘さみたいなのも目立ってしまってたカンジもあったかなあ


あと残念に感じたのが、マーベルの別作品から新登場した要素

まだMCUが始まる前の「X-MEN」を何本か見ていて、「ファンタスティック・フォー」の2005年版では若きクリス・エヴァンスがメンバーだったのを後から知って大笑いしたwくらいの浅い知識しか無いオレでも登場シーンでは結構興奮したんですが(事前情報を何も持ってませんでしたし)、あまりにも噛ませ犬っぽい扱いで…

そっちの作品のファンは怒ってるんじゃないかとまで思ったんですが、この辺の感覚については「ホワットイフ…?」を見ていたことで、”ああ、この世界線のヒーローはこうやって死ぬのか” と冷静に受け止められる感覚も確かにあったんです……ただそれって、今後MCUに登場するどんなヒーローに対しても虚無的な感覚を抱いてしまうというか、「ロキ」のシリーズで抱いた違和感や危険性を具現化して見せられてしまった気もするんですよね

即ち、誰が生きようが死のうが、世界を救おうがどうしようが、マルチバース(を知る観客)の視点からしたら全てが等しく無意味なのではないか、と

一応、今作でも他バースとは基本的に不可侵を貫くべきというテーマを強調してはいますが、つくづく便利な設定であると共に世界観をあっさり崩壊させかねない(劇中においてもメタ的な意味においても)”諸刃の剣” だよなと思わざるを得ません

改めて見直したことで思いましたが、キャラクターの面白さという意味ではまだまだ抜群ですので(だからこそアベンジャーズ編を引っ張っていたトニーやスティーブの退場は痛すぎる)、まだまだMCUも追いかけて行くつもりではあります


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