「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」を角川シネマ有楽町にて観てきました
現在もなお世界最大級のファーストフードチェーンで日本でもお馴染みのマクドナルドの1950年代の ”創業” にまつわる実話を元にした映画で、”ヒミツ” とか可愛く(サブ)タイトルについてますが内容は相当エグかったですσ(^_^;)
企業としてマクドナルド側はこの映画に一切協力してないそうなんですが、まあ一言で表現すれば ”黒歴史” みたいなモノでしょうしねえ…
オレの予備知識としては、マクドナルドのハンバーガーを生み出した ”マクドナルド兄弟” というのが本来は別にいた~みたいな概要を何となく聞いた事があった程度だったんですが、まさにアメリカンドリームの ”光と影” を象徴するかの様な展開で、こんなにげんなりした状態で劇場を後にすることになるとは思わなかったなあ…
最近は半年に一回…いや、年に一回くらいでしかマクドナルドの店にも行ってなかった気がしますが、もう一生食べなくてもいいかなとまで思わされましたね(-_-;)
founder=創設者 というタイトルを色んな意味で考えさせられた映画でしたが、”オレらの知ってる” マクドナルドがどのようにして生まれたのか、本家マクドナルド兄弟の斬新なアイディアや純朴な志に非常にワクワクさせられた前半から、世界的チェーンに躍進する冷徹な資本の原理に動かされる ”オレらの知ってる” マクドナルドに変貌していく後半のヤバさがメチャメチャ面白かったのも事実です
後半に入ってからわかりやすく主人公が ”悪人” みたいに描写されてはいましたが、ほとんど売れない装置の営業販売で燻っていた52歳のおっさんが様々な障害を排して ”世界帝国” を打ち立てる大逆転劇!…といった見方も出来るんですよね…
いかに美味しいモノを早く、安く提供するかというファーストフードの理念は ”客” の側の視点からすれば歓迎する要素しかなくて、それを全米で、世界で、安定したクオリティで提供する事を目指した主人公の姿勢がいかに悪どかろうと私利私欲に塗れてようと、それが客には見えない ”背景事情” である限り、何ら非難される謂われも無いワケです
…まあ、近年の業績悪化の原因となった(資本の原理に忠実なあまり)食材への配慮やサービスそのものが疎かになっていた事態は流石にいただけませんが(ノ_-;)、劇中でもあった、シェイクの原料のアイスの冷凍コストをカットする為に粉ミルクを代替にしようとしていたシーンで、”美味い” と言っていたのは果たして本心だったのかな…?
どれだけ悪どく振る舞おうとも、”客本位” というか ”料理という提供物への愛情” みたいなのが無いと飲食店(チェーン)の経営なんて上手くいくハズがないというのはオレの願望でしかないですかね(少なくとも成長段階においては)…
あ、そうそう
もう一生マクドナルドには行かなくてもいいかなとは思いましたが、本家マクドナルド兄弟のお店には是非とも行ってみたかったなと思いました
つまりはそういう映画だったんだなと