12時間Blog

映画とかマンガとかドラマとか

[映画] ターミネーター2 3D

2017-08-11 | 映画

「ターミネーター2 3D」をTOHOシネマズららぽーと横浜にて観てきました

「ターミネーター2」(以下T2)は1984年の一作目の続編として1991年に公開された映画で、「タイタニック 3D」に続いて3D処理が施されたバージョンとして劇場で公開されています

1991年というのは丁度オレがビデオレンタルにハマって年間に見た映画の本数が人生で最多だった頃なんですが、ジェームス・キャメロンの名は「エイリアン2」や「アビス」で人気監督としての評価がかなり固まっていたかと思います(後者はあのラストのせいで少々賛否両論でしたっけw)

そんなキャメロン監督の新作が ”あの”「ターミネーター」(以下T1)の続編であること、空前の予算一億ドル(史上最高額のB級映画なんて一部で宣伝されてましたw)の超大作であること、そして徹底的な秘密主義で事前の情報が極端に制限されていたことでオレとしては期待が無限大に膨らんだ状態でして、一刻も早く見られるチャンスを掴もうと当時の漫画雑誌やらなんやらで実施されていた試写会に片っ端から応募しまくりました

そしたら幸運にも当選しまして(確か講談社が実施していた試写会だったかと)、試写状がウチに届いた時はそりゃもう狂喜乱舞する程でしたが、そこで思わぬ事態に陥りまして…

当時、オレの父は海外の某国に赴任していて、そこで大病を患ってしまったという連絡が母から…

とりあえず父の生命に別状はなさそうという事にホッとした感覚くらいで、他の細かいことは混乱しまくっていたのであまり憶えていないんですが、とにかく異国の病院で父が当分は入院することになるので母一人だけでは父の付き添いも大変だろうとオレもその国に急遽行かなければならなくなって…

慌ただしく出国する直前、無駄にするのも勿体なかったので試写状はオレの兄に譲り渡していたんですが、その試写に行った兄からの国際電話の口調が未だにオレの耳に残ってる気がします

”そっち(オレのいる国)ではもう「T2」公開されてるか?
 絶対に見ろ……内容については何も言わないけど、いいからスグに見ろ”

正直、慣れない異国で父親の入院する病院に毎日通う生活をしていたオレは映画なんて見る気分ではなかったんですが(-_-;)、気分転換も兼ねて街の映画館に見に行ったですよ…

日本であれほど期待していた感覚なんてすっかり冷めた状態だったと思うんですが、この段階まで全く「T2」の事前情報が無いまっさらな状態で見られたのはオレの映画人生で最も幸運だった事かもしれません



当時はシネコンなんて気の利いた設備なんてなくてボロい椅子で割れ気味の音響だった上に、インドネシア語と中国語の字幕でスクリーンの半分が覆われてたというひどい環境だったんですがσ(^_^;)、もうそれでもオレが劇場で受けたのは 衝撃 の一言でした

英語のセリフもちゃんと聞き取れたのは七~八割くらいだった気がしますが、ラストなんて完全にボロ泣きでしたね・゚・(ノД`;)・゚・



1991年といえばシュワちゃんことアーノルド・シュワルツェネッガーもすでにコメディ路線の映画に何本か出演してたとはいえ、「T1」での ”不死身の悪役” の印象が余りにも強烈でしたから、ショッピングモールで ”今回のシュワちゃんは味方” というのが判明するシーンはホント、劇場の椅子から転げ落ちるんじゃないかってくらいビックリしたっけなあ( ゚∀゚)o彡゚

そのシーン以前も、「T1」ではただのウェイトレスでしかなかったサラが筋肉隆々のマッチョになってたり、しかも精神病院に拘束されてたりと 衝撃 を受けた要素の数々は枚挙に暇がありません

キャメロン監督は「エイリアン2」と「ランボー2」(脚本のみ)、そしてこの「T2」にて ”続編の名手” という異名を確立したんですが、全ての映画ファンにとっての ”かゆい所に手の届く” 感は異常なレベルですw

「T1」でサラが味わった恐怖というか、シュワちゃんが警察署や工場で大暴れした展開をキチンと ”歴史” として引き継いで、それが(作中)10年という期間でどの様に社会に影響していったのか、自分だけが知る ”世界の終末” に向けて狂気に囚われるサラの心情描写と相まって見事なストーリーテリングとして完成していました

有名な "I'll be back"(アイルビーバック)から、"Come with me if you want to live."(死にたくなかったら一緒に来い)なんて「T1」でのカイルのセリフを逆にシュワちゃんに言わせたり、少年ジョンとのおよそ ”殺人機械” には似つかわしくない掛け合いで観客をホッとさせる絶妙な緩急の付け方だったり、今回26年を経て見直してみても ”やっぱり名作だ” という思いを新たにするだけでしたね

そして「T1」でのシュワちゃんという悪役の究極のインパクトを越えるべく、「T2」にて最新のCG技術を駆使して更なる ”凶悪” を創出してしまったのもまた凄い……”しなやかな肉食獣” みたいなイメージで演出したらしいT-1000型ですが、無表情で全力疾走するモノマネがあの頃世界中で流行ったとかw

そういえば、”子供や女性がストーリーの足を引っ張る存在ではない” というのをひたすら徹底していたのも、当時の映画ファンから喝采を浴びてた要素の一つだった記憶があるなあ



最終的に、オレがその国に滞在していたのは二ヶ月くらいの期間でしたが、チケット代が日本円にして400~500円だった事もあって時間を見つけて更に二回、劇場に足を運びましたw

で、これは日本に帰国して大分経ってからレンタルビデオで「T2」を見直した時に気づいたんですが、どうやら某国の劇場公開版ではエロやグロの規制が厳しくて、精神病院でサラが変態に舐め回されたり、ジョンの里親が惨殺されたり、シュワちゃんが終盤でボッコボコにされるシーンなどがカットされてたんですね

なので今回の機会は、”完全な状態” を是非とも劇場で見てみたかったという動機が第一にありました

3D化についてはハッキリ言って始まって早々からすっかり意識の外に忘れてたくらい、夢中になって見てました(^_^;)

3D化の効果とかについての感想を期待してこのブログに来られた方には何も語れません
申し訳ないです(-人-)

 

あ、キャメロン監督がターミネーターの権利を買い戻して、新たにシリーズを再始動させる~なんていうニュースも出てるみたいですが、さて、どうなりますか


映画感想一覧

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする