「ゼロ・グラビティ」を川崎109シネマズにて観て来ました
エンターテインメント作品においては ”ワンシチュエーション” という、舞台や登場人物をごく最小限に抑えた設定にして、徹底的に物事を掘り下げるというジャンルが存在していますが、この作品も舞台は ”衛星軌道上”、そして登場人物は僅か ”2人” という凄まじくシンプルな構成のSF映画です
…いや、オレがこの映画を見てる最中に思ったのは、これ(ジャンルは)SFというよりはホラーなんじゃね?というモノで、殺人鬼である ”宇宙空間” が、執拗にどこまでもひたすらヒロインを追い詰めて殺そうとする映画~という風にいつの間にか捉えていました(^0^;)
なにせ、心臓がバクバクする度合いがハンパないんですよ(滝汗)……巨大な地球をバックにした衛星軌道上の雄大な景色に惚れ惚れして、一体どうやって撮影してるんだ?とIMAXのド迫力やCGの凄さを堪能するゆとりなんて最初のほんの数分だけにしかなくて、後はただひたすら ”無慈悲な殺人鬼” が暴虐の限りを尽くすのをただ見てるしかないという、まさに ”最恐のホラー映画” としか表現出来ません((((;゜Д゜)))))))
リアルな宇宙空間の表現として考えると、宇宙船や人工衛星同士のランデブーの難しさや、相対速度の表現とかが相当いい加減なのが気になる人もいるとは思いますが、ハリウッド映画のいい意味での ”バカっぽさ” を前面に出していると捉えましょうw……見た目や動きに関しては、とんでもなく精緻で微細な表現にまでこだわってる演出なので、最後まで夢中になれる事は間違いありません
主演のサンドラ・ブロックも勿論素晴らしいんですが、ジョージ・クルーニーの気障ったらしいキャラがあまりにもハマり過ぎているのも見所です(*´∀`*)
それにしても困ったなあ……ホラー映画として見たとしても超一級品なのに、(オレの中で)無邪気に宇宙開発に憧れてる気持ちを軽く吹き飛ばしてしまった事を考えると、どうしても素直に絶賛するのに及び腰になってしまいますw(;´Д`)
映画感想一覧