さすがはピクサーという出来です
”一匹のドブネズミが(人間社会で)フランス料理の一流シェフを目指す”、というコンセプトを聞いただけでは一体、どうやってドラマにするのか皆目見当がつかなかったんですが…高度なCG技術と、練りに練られたドラマの融合は今回も見事に果たされていますね
ただ、テーマとして家族愛や仲間愛があふれていたのはいいんですが、ちょっと視点がネズミのレミー側だけに集中していた感は否めませんでしたね…人間の側も、舞台となるレストランには特徴あるキャラが沢山いたのにちょっと描写がおざなりになってしまっていたのは勿体無いと感じました
あとやはり、”ネズミが厨房に入っている”という状況から受けるショックというか、生理的に受け付けない感覚というのが、映画の最後までどうしても頭の隅にあり続けてしまったのは止むを得ないことですかね…?(汗)
CG技術的には、「モンスターズ・インク」における”体毛”や「ファインディング・ニモ」における”水”のように、今回の「レミー~」は”料理”が見所となっていました
”料理”と一口に言っても、材料→調理→盛り付け→食べるという過程を経るわけですが、そのどれもが素晴らしかったです…上映中はお腹が空いて仕方がありませんでしたw
そして、ネズミという小動物の様々な動きが物凄いこだわりで描写されてましたね…特に終盤の○○シーンなんて、全身が総毛立ってしまいましたよ!(…って、これは褒め言葉じゃないかも?w)
…あ、そうだ!
ピクサー作品でお馴染みの、本編上映前の短編も秀逸でした…確か「Lift」というタイトルで、アメリカのとある一軒家を襲った”恐怖”をユーモアたっぷりに描いていますw
夏休みに見る映画としてはとてもピッタリですねw