
今年、「日本は原子力発電を大体発電に切り替えるべきである。是か非か」というテーマを半年間追い続けてきたなかで、最も僕の目を奪ったのはクラゲの存在と言って過言ではないだろう。
ここで少し、クラゲに関する文献を挙げていきたい。
原発や火力発電所から排出される温かい水。これを「温排水」と呼ぶが、それはどうも海面を温める効果があるという。
資料として、89年発行 ジャーナリストの広瀬隆氏「原発が止まった日」より引用開始。
「石油・石炭は温室効果を招くからいけない、原発が答えだ、というような単純な話にはウソがある。むしろ逆に、日本では原子力発電所が毎日毎日、広島原発50発分という信じがたい熱の塊を海に捨てている.これが海水をどれほど温めているか、蒸発させているか、という温室効果こそ議論されなければならない」。引用終了。
原爆50発の熱といってもイメージがさっぱりである。
しかし、あの広瀬氏が「議論されなければならない」というのだから、相当量なのであろう。
クラゲは暖かい海に棲息する。つまりこのまま海水が温まれば、日本近海でクラゲの棲む海が増えるということだ。しかし、クラゲは他の魚に対して深刻な漁業被害を与える。
資料として、毎日新聞2004年6月30日より引用開始。「日本海沿岸では02、03年の夏から秋に大型クラゲの大群が来襲。定置網が破れる、触れた魚が傷むなどの被害が続出した。同漁協でも年間約1億円の損害があったという。(中略)さらに世界最大級の出力となる3、4号機がそれぞれ14、15年に運転開始する予定。(中略)温排水が増加し、海水温がさらに上昇するとして、同漁協は漁業への悪影響を訴える。」引用終了。
クラゲがおさかなさんに被害を与える事がよくわかったと思う。しかし、クラゲはそんなことを考えていないに違いない。なにしろ99%水分なんだから。
同資料ではこうも述べている。
「日本原子力発電の敦賀原発3、4号機増設に伴い、温排水の増加が漁業被害を拡大する恐れがあるとして、計画地に近い同県 越前町 漁協が原電に補償を求めていることが29日、分かった。同漁協では02、03年と大型クラゲの大量発生で漁業被害が発生し、「温排水増でクラゲ被害がひどくなる可能性は否定できない」と主張。(中略)漁業補償となれば額は億単位に上るとみられ、大型クラゲを巡る論争は尾を引きそうだ。」引用終了。
つまり、クラゲを放っておけば、漁師の方々が大変な思いをするということなのだ。
何か対策を期待したい。
ところで、クラゲは発電所をのっとり、停電を起こす可能性を秘めているという。
気になる文献として、asahi.comの2002年8月11日より引用開始。
「原発は、タービンを回した蒸気などを冷やすため大量の海水を取り入れている。(中略)クラゲはこの人工的な流れに乗ってやってくる。クラゲが大量にゴミ取り装置に張りつくと取水量が減る。発電機効率が低下し、電気出力も下がってしまう」引用終了。
しかし、取水口にクラゲがつまる程度なら、停電なんか起こらないのではないか?
と思う方もいるだろう。
しかし実際に、クラゲが停電を起こした事例が見つかったのだ。
資料として、原子力情報百科事典『アトミカ』2000年更新分より、表の記載事項を引用開始。
「1972・7 横浜、東京東電横浜火力発電所 冷却用海水取水口にクラゲが押し寄せ都内西半分が停電」引用終了。
なに?クラゲが実際に詰まって停電事故が起きているというのには、30年前とはいえ、正直に驚愕せざるを得ない。クラゲの底力を思い知らされた。
当然、クラゲは自由気ままに潮に流されていたら、取水口に詰まってしまったわけであるから、彼らの行動に恣意的な感情は認められない。だからこそ、この件に限っては、クラゲを非難するのはよくない。
だからこそ人間が何らかの対策を行い、クラゲがこのような事件に巻き込まれないように配慮する必要がある。
※各種文献の著作権は、それぞれの著者にあります。
※あくまでネタですので、真に受けないでください。
ここで少し、クラゲに関する文献を挙げていきたい。
原発や火力発電所から排出される温かい水。これを「温排水」と呼ぶが、それはどうも海面を温める効果があるという。
資料として、89年発行 ジャーナリストの広瀬隆氏「原発が止まった日」より引用開始。
「石油・石炭は温室効果を招くからいけない、原発が答えだ、というような単純な話にはウソがある。むしろ逆に、日本では原子力発電所が毎日毎日、広島原発50発分という信じがたい熱の塊を海に捨てている.これが海水をどれほど温めているか、蒸発させているか、という温室効果こそ議論されなければならない」。引用終了。
原爆50発の熱といってもイメージがさっぱりである。
しかし、あの広瀬氏が「議論されなければならない」というのだから、相当量なのであろう。
クラゲは暖かい海に棲息する。つまりこのまま海水が温まれば、日本近海でクラゲの棲む海が増えるということだ。しかし、クラゲは他の魚に対して深刻な漁業被害を与える。
資料として、毎日新聞2004年6月30日より引用開始。「日本海沿岸では02、03年の夏から秋に大型クラゲの大群が来襲。定置網が破れる、触れた魚が傷むなどの被害が続出した。同漁協でも年間約1億円の損害があったという。(中略)さらに世界最大級の出力となる3、4号機がそれぞれ14、15年に運転開始する予定。(中略)温排水が増加し、海水温がさらに上昇するとして、同漁協は漁業への悪影響を訴える。」引用終了。
クラゲがおさかなさんに被害を与える事がよくわかったと思う。しかし、クラゲはそんなことを考えていないに違いない。なにしろ99%水分なんだから。
同資料ではこうも述べている。
「日本原子力発電の敦賀原発3、4号機増設に伴い、温排水の増加が漁業被害を拡大する恐れがあるとして、計画地に近い同県 越前町 漁協が原電に補償を求めていることが29日、分かった。同漁協では02、03年と大型クラゲの大量発生で漁業被害が発生し、「温排水増でクラゲ被害がひどくなる可能性は否定できない」と主張。(中略)漁業補償となれば額は億単位に上るとみられ、大型クラゲを巡る論争は尾を引きそうだ。」引用終了。
つまり、クラゲを放っておけば、漁師の方々が大変な思いをするということなのだ。
何か対策を期待したい。
ところで、クラゲは発電所をのっとり、停電を起こす可能性を秘めているという。
気になる文献として、asahi.comの2002年8月11日より引用開始。
「原発は、タービンを回した蒸気などを冷やすため大量の海水を取り入れている。(中略)クラゲはこの人工的な流れに乗ってやってくる。クラゲが大量にゴミ取り装置に張りつくと取水量が減る。発電機効率が低下し、電気出力も下がってしまう」引用終了。
しかし、取水口にクラゲがつまる程度なら、停電なんか起こらないのではないか?
と思う方もいるだろう。
しかし実際に、クラゲが停電を起こした事例が見つかったのだ。
資料として、原子力情報百科事典『アトミカ』2000年更新分より、表の記載事項を引用開始。
「1972・7 横浜、東京東電横浜火力発電所 冷却用海水取水口にクラゲが押し寄せ都内西半分が停電」引用終了。
なに?クラゲが実際に詰まって停電事故が起きているというのには、30年前とはいえ、正直に驚愕せざるを得ない。クラゲの底力を思い知らされた。
当然、クラゲは自由気ままに潮に流されていたら、取水口に詰まってしまったわけであるから、彼らの行動に恣意的な感情は認められない。だからこそ、この件に限っては、クラゲを非難するのはよくない。
だからこそ人間が何らかの対策を行い、クラゲがこのような事件に巻き込まれないように配慮する必要がある。
※各種文献の著作権は、それぞれの著者にあります。
※あくまでネタですので、真に受けないでください。
これ(考察の)で発生したクラゲを食べるんだもん。アイスにして。誰かが「自分のした悪行はいつか自分に返ってくる」って言ってたけど、悪行と一緒に新しい名物までできたからね。まぁ、どっちにしろ人間が悪いんだけど。
ちなみに、取水口に絡まったクラゲは、圧縮されて原発の近くの緑地の肥料にもなるそうです。
原発の近くに木々が栄えていたら、クラゲを偲びましょう。
アイすにクラゲをぶち込むらしい。
水分99%のおかげで最初は凍っているそうな。
ちなみに美味しいのはホント。