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某SIerの"元"研究者 兼 情報Security技術者"F.Koryu"の日常の雑記置き場

(matcha445)まっちゃ445勉強会#10

2009-11-28 17:25:26 | セキュリティ(技術者向け)
会場に到着(12:40頃)。随時更新予定ですしました(サマリレベルですが)。

入り口の様子。

(Session1.XenServer、XenDesktop ... Citrix北瀬さん)
資料はココからダウンロードできるとの事です(後日アップロードするとの事)。

・シトリクスのキーソフト(XenApp、XenDesktop、XenServer、NesKey)
・XenApp:アプリの仮想化、サーバ側にアプリを導入・実行し、クライアント側には画面・結果を転送する
・XenDisktop:デスクトップの仮想化、サーバ側にOSを導入・実行し、クライアント側に画面・結果を転送する
・XenServer:サーバの仮想化、Xen(OSS)をベースに商用化したモノ、ライブマイグレーション、P2V、V2Vツールなどを用意、ライセンスは「サーバライセンス(有償版)」なお無償版(一部ユーティリティ機能をオミットしたモノ)もある
・デモ(DELL製のノート(メモリを8GBに拡張したモノ)にXenServerを導入し、Thikpad側を管理端末にして、実際複数台の仮想マシンが動作している所を見せた
・海外では10~15%のシェアがあるとの事、国内では15~20%程度(1位がVMWare)
・Xenをコアエンジンとし、シトリクス側が商用化
・基本アーキチクチャの特徴:管理用のOS(CentOSベース)を独自で持っている事
・仮想マシンはハイパーバイザを通じてIOを実施している
・その関係でLinux系OSとの相性が良いとの事
・16GB程度のディスクスペースがあればインストール可能
・管理ツール:XenCenter ... 日本語対応済
・XenServer自体は無償、有償部分(Essential Suite)はユーティリティに該当……但しHAを求めるなら非常に便利なツールが多い
・FTについてはパートナー側が用意しているが、追加HWが必要なので、ダウンタイムがどの位までOKかを考慮した上でHA or FTを決めると良い

・XenDesktop:Express Edition(10ユーザまで:無償)、検証目的として、それ以上のエディションは有償
・Enterprise Edidon以上にアプリの仮想化機能が追加される
・ActiveDirectory環境必須
・センター(サーバ)側でデスクトップ用仮想マシンを動作・管理し、端末(クライアント)からコネクションブローカー等を通じてアクセス、利用する
・管理コストの削減、セキュリティレベル(主に内部統制系)の向上が、主な導入目的
・デスクトップの仮想化の課題→マルチメディア関係、周辺機器対応、パフォーマンス、ディスク容量など←課題に対応
・デモ(クライアントとしてWindows7を動作させてみた)
・1台の端末に対して、複数台の仮想デスクトップにアクセス可能(例えば複数環境上での開発・動作検証などに活用するケースなど)
・実際には4+1つのコンポーネントによって構成されている(クライアント、コネクションブローカー、仮想マシン、プロビジョニング+アプリ仮想化)
・ICAプロトコル:テキストのやり取りくらいなら2~30kbps程度の帯域で済む
・仮想デスクトップから、端末のUSBメモリなどの周辺機器にアクセス可能(使わせる or NGはポリシーで設定可能)
・マルチメディア(動画、VoIP、3D CAD、DirectX、OpenGLなど)にも対応……これも動画によるデモ(ブレードワークステーション上の仮想デスクトップにアクセスし、3D CADビューアを起動し、更に帯域を絞ったケースでも殆ど遅延が気にならずに動作している様子)を実施

(Session2.ORACLE VM ... Oracle中島さん)
・OracleVMは無償で提供されているので、どんどん使って下さいとの事
・Xenベース
・構成はVMサーバ(ホスト側)とVM Manager(管理用ソフト)の2モジュール構成
・VM Managerは仮想マシン上に導入・利用する事も可能、また仮想マシンのテンプレート形式での提供も行っているとの事
・他にも幾つかテンプレートを提供している
・スタンドアローン形は当然として、共有ストレージ形にも対応、リソースプールを構成する(ライブマイグレーションの実行など)には、共有ストレージ形を選択する必要がある
・最新バージョンは2.2、基本機能は当然として、他社では有償オプション扱いになりそうな機能も無償で実装されている(例えばライブマイグレーション機能やHAクラスター機能など)
・ハイパーバイザとしてXen3.4を採用(他社でも活用しているとの事)
・ベンチマークが珍しく公的に公開されている
・Enterprise Managerによる一元管理:Oracle製品を管理する管理マネージャ側からでもOracleVMを管理できる
・ベンチマーク:ベアメタル(仮想化していない)場合と、DBを導入して負荷をかけた場合、6%程度の性能劣化で済むとの事……環境や測定結果によっては異なるが、大分良くなっている(しかもこのデータは1年前のモノとの事)
・VMテンプレートによる構築スタイル:VMのキッティング(OSやソフトの導入)の際、テンプレをコピーする事+αで済む & Enterprise Manager用エージェントが導入済みなので、厄介なEnterprise Manager用エージェントの導入・設定が省け、かつEnterprise Manager側で一元管理できるようになる(更にミスOPによるトラブルも避けられる)

・クラウドに求める要素:Oracleは10の要素があると言っているが、今回は4つのキーワードを紹介(サービス、オンデマンド、透過的なHW構成、専有空間←特にコレ)
・サーバ仮想化は「専有空間」を生み出すためのモノ
・ストレージ重要、サーバが増えてくるとストレージがボトルネックになる可能性が大(でも良いストレージは高い)、Oracleはローエンドストレージを複数台導入する方を推奨(ASM:Automatic Storage Managementによって、ストレージの分散化による性能向上に対応している)
・ASMには二重冗長、三重冗長に対応している……ストレージが故障した場合でも自動的に対応してくれる事で可用性を確保

(オヤツ)
写真は撮ったので、後でアップしますアップしました……美味しかったです。(*^_^*)


(Session3.Windows Azure、Hyper-V ... Microsoft関田さん)
・Dynamic IT ... システムモデルの作成~モデルに即した自動的なリソース確保とシステム構成~運用
・所有:仮想化(Hyper-V)、プライベートクラウド(Dynamic data Center Toolkit) / 利用:パブリッククラウド(MSの場合はWindows Azure)……これらは適材適所で選択していく事になる

・Hyper-V ... Windows Server 2008から導入、クライアント側としてWindowsだけでなくLinux(SUSE、RHEL)にも対応
・Hyper-V 2.0の機能 : ライブマイグレーション対応、プロセッサ機能の強化(コアパーキング)、ネットワーク機能の強化(TCPオフロード、ジャンボフレーム対応、VMQ対応) ... ようやくこれで必要な機能は揃ったかな?
・良い点 : Windows Server 標準の仮想化基盤、高いサポートレベル、対応機種が豊富で堅牢かつ先進的なアーキテクチャ、一環した管理ツール(System Centerが対応している)

・Dynamic data Center Toolkit ... Silverlightで作られているとの事、海外では10社程度利用、国内ではIIJなどで利用される予定との事
・要:System Center
・管理ポータルのデモ ... Silverlightという事でWebアプリ形式、ハード構成を変更する事で、自動的に課金額も変更されるようになっている
・導入する場合、MSのコンサルサービスを活用するのが吉との事

・パブリッククラウド ... どの提供ベンダにも共通するのは「巨大なデータセンター(メガデータセンター)」、MSがシカゴに立てたのはサッカーコート(フットボールコート)の10個以上の大きさ、消費電力はメガワットクラス、コンテナ形式のユニットで1つのユニットにつき1,800~2,500台のサーバ(ブレード?)が導入、200台のコンテナを置く事ができるとの事
・コンテナ形式(水冷)→データパック形式(空冷)への切り替えも予定されているとの事
・Windows Azure : クラウドOS(ホスティング、ストレージ、サービス管理、開発環境) + クラウドDB(MS SQL Azure) + サービス統合(旧:.NET Service 新名称は長いので、省略)
・ユーザ側が仮想マシンである事を意識しなくても良いように、運用管理の自動化が行われている ... そのため幾つかのモジュールは通常な製品とアーキテクチャを変えている部分もあるとの事
・とにかく沢山のサーバがあり人手で管理しようとすると面倒なので、ファブリックコントローラと呼ばれる管理システムを構築した ... MSのDC向けにチューンされているとの事で、単体販売は考えていないとの事(と言うか、そのまま適用するのは難しいのでは?、との事)
・そのお陰で、AzureユーザはHWの事を意識しなくても良いようになっている
・ファブリックコントローラーの役割 : ノードの割り当て→OSとロールのイメージを配置→設定→ロールの開始→ロードバランサーの設定→必要数のロールを維持
・Azureのデモ
・Tech・Days 2010でAzureの話とかします(2010/2/23~24)

(Session54.IIJ GIO ... IIJ堂前さん)
・急遽繰り上げ
・IIJでもクラウド始めます ... IIJ GIO(ジオ)という名前です
・仮想化を使ったバーチャルサーバからスタート
・パブリッククラウドとプライベートクラウド、両方に対応
・数分でプロビジョニング(パブリック側)
・WAN(VPN)などからも接続可(プライベート側)

・クラウド = 大量のサーバ + 大量のストレージ + ネットワーク
・ストレージはコストを抑えるため、ミドルレンジクラスのモノを沢山活用する方向
・サーバ側は管理負荷の低減と故障率を下げるためディスクレス、ネットワークブートとの事
・ネットワークプロバイダという事でネットワークにコダワリ有り、VMからは必要なネットワークだけが参照可能、他のユーザさんとの間にL2レベルでの境界を実装している
・L2ネットワークから外部収容ネットワークに接続でき、FWやアプライアンス、VPN接続回線などとも接続できる
・クラウド基盤内に、APIを作成、構成管理DBと連携して、容易に管理できるようにしている
・特定の製品には拘らない
・急遽セキュリティのお話
・仮想化 + L2 VPNによって、論理的に分割される事で、他の人とデータは混じらない
・ハイパーバイザの安全性:ベンダさん頑張る(笑)

(Session45.VMWare vSphere ... VMWare各務さん)
・遅刻~(なので順番が入れ替わった)
・セキュリティ系のお話は12/3にソリトンさんとの共同セミナでお話しますとの事
・今回はクライアント(VMWare View)のお話からスタート
・vSphere + vCenterの上で動作する
・WAN・LAN・ローカルを問わない
・モバイル戦略(VMWare Mobile Virtualization Platform)
・クラウドの選択肢は「境界線を決める」事、多すぎると高くつき、少なすぎると機能が足りない
・適切な境界線はユーザの満足度を上げる
・境界線を決めるポイント→信頼して、任せる境界線 / 自分用にしたい 境界線
・vShpere4を利用したデータセンター→台数の削減 / 消費電力の低減
・VMotion + DPMによって、リソースの最適化 & アイドル時の消費電力の削減
・Long Distance vMotion : 最大200km間(遅延5m sec)の移動に対応
・vShpere ... 最新版ではWindows 7にも対応しました
・プロバイダ向けにセルフポータル用システムを提供予定
・vApp
・サービスとしてのVMWareのプラットフォーム(PaaS)

(おまけ:まっちゃさんよる雑感)
・あまりに「ぶっちゃけトーク」なので省略(ヲ
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次回は1月下旬~2月頃、開発系の話題を予定、詳しくはサイト & MLをご確認下さいとの事だそうです。


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