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某SIerの"元"研究者 兼 情報Security技術者"F.Koryu"の日常の雑記置き場

(メモ02)「エンドユーザ向けセキュリティ教育=リテラシー教育」ではない?!

2006-06-15 12:02:23 | SKUF Meeting#3
今回、事前公開された資料の4P(今回のお話の定義)に……
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(リテラシーの内容も含むが)指示・命令に近い性質を持つ
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……の一文があり、「アレ?」と思われた方もおられるのではないでしょうか?

まぁ、確かに普通は「エンドユーザ向けセキュリティ教育=リテラシー教育」ですよね。

でも、事「企業・組織の中」においては必ずしもイコールではないんですよ。
と言うのも……
  • 企業・組織内の規定(ローカルルール)に関する事も教育内容に含まれる。
  • ローカルルールには、リテラシーにそぐわない内容(一般的にはより厳しい方向・限定的な方向になりますが)も含まれる。
  • ローカルルールは所詮「限定された範囲でのお約束」なので、その組織から外れた場合には流用は殆ど効かない。
    ……という事から、あのような一文が入る訳です。

    この辺は、後で簡単なイメージを付けた方が分かりやすいかも……ちょっと検討します。

    例を挙げるなら「ネット上で転がっているフリーウェア等の導入」かなぁ……
  • リテラシー教育では「ちゃんと素性を確認した上で、At Your Own Riskで導入、利用する事。また定期的にバージョンアップを行う事(セキュリティホール潰しのため)」……辺りが教えられる(はず)。
  • 企業・組織内では、次のパターンが考えられます。
    • 勝手に入れるな!!(例外無し)
    • 勝手に入れるな!!(例外有り、ルールに従えばOK)
    • 特定のモノは入れろ(バージョンアップは勝手にするな、指定されたバージョンを使え)
    • 特定のモノは入れろ(バージョンアップは各自で行え)
    • リテラシーと全く同じ、各自自己責任で ……etc……

    ……とまぁ、リテラシーで教えられた内容とは異なるケースもあるヨ、という事を頭の片隅の中に置いて頂くと、資料も読みやすくなるかなぁ……という事で。


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