東京ラーメン＠三条花見小路下ル

京都には、「東京ラーメン」という名のラーメン屋さんが二軒ある。一つは京大正門前、左京区役所の近くにあるお店。もう一つは三条京阪からちょっと東に行った三条花見小路を南に行った市営住宅の１階にあるお店。店名は同じであるが、両店には何の関係もないそうだ。本日は三条花見小路のお店を初訪。

座ったカウンター席の前には札幌の時計台が描かれた「みそラーメン」のノレン。

「いいちょ」、「みつくら」、そしてその師匠格である滋賀守山に移転した「山さん」で見ることのできるこのノレンにココで出くわすとは意外。

注文したのはみそラーメンじゃなく、普通の（醤油）ラーメン。

メニューは画像のとおり。この他に、それこそみそラーメンや冷麺もあるが基本的にはシンプルなもの。セットものはやっていなかった。また、最近価格、営業時間、定休日を変更した様子がこのメニューからうかがえる。

昔ながらの東京ラーメンというと、自分が食べた経験のうちでは銀座の「萬福」や有楽町ガード下の「谷ラーメン」のような、シンプルですっきりとした醤油味をイメージするが、ここのラーメンの表面に脂がたっぷりと浮かぶ様子は、見たメ的には一乗寺「鶴はし」のラーメンによく似ている。スープ自体は透明だが，この油の存在がけっこう幅を利かせている。スープはダシ・味付けともに少し薄めに感じるがコレはコレで悪くはない。具にはネギ、モヤシ、味付きメンマ、チャーシューと、当地京都の定番的陣容。麺は中細低加水気味ストレートで、硬めをリクエストしないとかなりヤワ目で茹であげられる。

というわけで、率直なところ、古典的な東京ラーメンとはずいぶん違う気がするが、三条のこの地で、意外な味に出会えたことは面白かった。