北海道へ #10 おとん食堂 栗沢本店@岩見沢市栗原町:小鳩定食

今回の北海道行きを計画していて感じたのは、北海道で「新しい」ラーメンや「話題の」ラーメンを追い求めようとすると、どうしても場所が札幌周辺、つまり都会に集中してしまうということ。このサイトを見ていても、1位から64位までのなかで、現状では石狩市にあるお店が1軒だけ掲載されており、あとの63軒は札幌市内だ。つまりラーメンだけを追いかけるなら、札幌に連泊するに限るのだろうがそんな旅はしたくない。ということで、その場その場で目ぼしいお店を探ることにした。今の世の中、掌の上でいつでもネットにアクセスできることだし。で、探し当てたのはなんともレトロなこのお店。

「おとん食堂」が、その店名。とにかく入ってみる。

店舗内にはかつて使われていたものか、静態保存の手引き屋台が置いてあり、この屋台を囲む形でカウンター席が並ぶ。店名は「おとん食堂」だが、この屋台にかかるノレンは「初代 小鳩らーめん」である。我々はその傍らの小上がり席に案内していただいた。

それにしても北海道って「あんかけ」モノがハバ効かせているもんだ。

定食・セットもの、充実。

そして、ラーメンのメニュー。若干ボケ気味な幅480ピクセルの画像では判読しづらいだろうから、あえて書き記す。

・初代 小鳩らーめん 630円
(創業昭和30年 懐かしの味 自家製煮玉子付)
・醤油らーめん 630円
(とろバラちゃーしゅう と ロースちゃーしゅう)
・萬字らーめん 700円
(こってり醤油 とろバラちゃーしゅう と ロースちゃーしゅう)
・ちゃーしゅう 790円
(とろバラちゃーしゅう と ロースちゃーしゅう 3枚)
・ねぎらーめん 740円
(ふつうねぎ 味付き辛ネギ 選べます)
・給食(限定5食) 840円
(小鳩らーめん・おにぎり・牛乳・おかず)
・とろらーめん 970円
(厚切りとろちゃーしゅう 3枚) 

である。
で、「給食(限定5食)」の文字にリアクションバイトしてみたがあいにく売り切れとのこと。ならば、ということで小鳩らーめんとソースカツ丼の「小鳩定食」を注文。

お冷のコップはこんなヤツ。自分たちの世代、小学校の給食ってこんなコップだったかしらん?給食当番の時、給食室から教室まで瓶入牛乳を運ぶのは重かったのははっきり覚えているけど、コップはこんなヤツだったっけ?記憶アイマイ。

やがて運ばれてきた「小鳩定食」はラーメン・丼とも並サイズ。

清湯の醤油味スープに浮かぶ具が多彩。さっと湯がいたほうれん草、スープをじゅんじゅん含んだ焼き麩、ナルト、見慣れない形状の塊が自家製煮玉子、そしてチャーシュー、メンマ。

いくぶん黄色い発色の強い中細縮れ麺。

このラーメンの特徴となるでろう自家製煮玉子。醤油ダレに玉子を割り入れてそのまま煮込むそうだ。「鍋の様子を見極め引き上げる卵は、黄身がとろっと半熟で程よく味のついたクセになる美味しさ」と、公式HPにはそう書いてあるが、実際のところは画像の通り黄身はかなりの固茹で。観光客たる我々はこの固茹でが「小鳩らーめん」の特徴かと思ってしまった。

チャーシューは肉の味もしっかりした分厚いものでなかなか。

メンマも業務用味付けそのまんまというのでなく、スープの味に寄り添う自然な味わいと食感。そういう点はキチンとしてある。

定食のソースカツ丼。もやしのキムチナムルが付いてくる。ソースカツ丼って、滅多に食わないが、北陸道の杉津PAで食べたことがあったかな?あの時のソースカツ丼の印象に比べると、かかっているソースの風味はやや淡泊な感じ。ラーメンと一緒に食べるともう満腹。

旅から帰ってわかったことにこのお店、こんな風体でも「株式会社醤油屋」が擁するチェーン店。それにしても昭和レトロの演出は凝っている。トタンの壁に木枠の窓なんて、ムカシムカシのばあちゃんちの納屋そのものではないか。

その窓越しにあるテラス席からの眺めは北海道らしく広々としたもの。

食事用の座席として使われていない(であろう)旧型客車のクロスシート。

ガラスケースに入れたりせず、むき出しのまま陳列してある食品サンプル。

 

そして宇多田ヒカル母にミーとケイ。実に我らオッサン世代の心をくすぐる。

さらに、荒井注在籍時代のドリフのポスターと来る。

さらに、なんの脈絡で置いてあるのかわからないが、とにかく鉄人28号。

そして、室蘭本線栗沢駅の旧駅舎の柱にあったであろう琺瑯引きの縦書き駅名標。

醤油屋本店や小鳩らーめんの由来。

外から窓越しに見える(あるいは見せてる)いかにもな麺箱。

そして、明らかに本物な石炭運搬用トロッコ。株式会社のチェーン店としては、ココマデヤルカ?な演出は見事だった。

おとん食堂 栗沢本店ラーメン / 栗沢駅
昼総合点★★★☆☆ 3.0

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