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なんでも自分たちで作るデジタル・ファブリケーション到来!観るから創るへ安価に誰もができる時代に。最新動向のまとめ。

今の3Dプリンターでは100%同じものは2度とつくれない!【モデルプリントの壁 序編】

2014年05月15日 | 3Dプリンタ


 「3Dプリンタの銃規制」は本当に必要なのか?
  3D-GAN理事長相馬氏にインタビュー

  http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/
 ※納得できる記事だったのでご一読下さい。



ここから本題。


Dプリンターで避けては通れない3つの壁を
いかに乗り越えていくか!!【モデルプリントの壁】


最新動向を含めモデルプリントの情報をまとめようと
思っているが、かなり内容が深くなりそうなので
小出しにしてまとめていきたいと思う。


まずは、【モデルプリントの壁 序編】だ!


像や動画といったデジタルデータは元データがあれば
基本的に100%同じものが複製できるが

今の低価格プリンターの主流である熱溶解積層方式の
3Dプリンターでは100%同じ品質のもは2度とプリントできない。

ぜかというと

元は同じモデルデータ(デジタルデータ)であっても

・3Dプリンター用のSTLファイルに変換したソフト(設定値)によって
 メッシュの形状(細かさ、パターン)が異なる。(制御のG-CODEが変化)

・プリンターの制御に使われるG-CODEのコード内容がスライサーと
 呼ばれるG-CODE生成ソフトによって異なる。(プリンター制御が変化)

・プリンターのヘッドから溶けた樹脂が出て積み重なっていく道筋を
 コード化したパス(G-CODE)がその時の状態によって異なる。

・メーカーや機種によってプリンターの性能(ハードウェア)が異なる。

・同機種のプリンターであってもハード的な調整(調子)や
 環境(ヘッドや庫内温度などの温度管理)によって出来が異なる。

・材料であるABS樹脂やPLA樹脂の材質(融解温度、寸法変化<収縮率>、
 劣化等)が物によって異なる。



から

物理的な要素が多いため、必ず同じ条件にはならないので
どうやっても、限りなく似ているものはできても
100%同じ品質、精度のものは2度とつくれない理由。

従来の金型を使った成形とは比較にならないほど
品質のばらつきが出やすく失敗する確立も高い。

素人がやるとなると経験が必要でまだまだ敷居が高い。

ましてやコンピュータや機械が苦手な人には向いていない。
デジカメの写真を手軽にプリントするようにはいかない。

の低価格3Dプリンターの簡単な活用レベルは
品質や精度をあまり追求しない1点もので
イメージやデザインを形にするような小物アイテムや
インテリアの試作などデザイン芸術系には向いている。


のところ100%同じ品質に近いものがつくれる方法は
業務用で使われているレーザー光線を使った光学造形方式
樹脂を紫外線で固めるインクジェット方式
粉末材料をレーザー光線で焼結させていく粉末焼結積層造形
コストもかなり高額でノウハウも必要になる。

こを出来るだけ同じ品質、精度のものに近づけるための
努力と根気と経験が必要になる。

乗り越えなければならないハードルも多い。

単に手軽にプリントしたいのであれば
最近増えている3Dプリントサービスの中で
熱溶解積層方式以外のものを利用したほうが無難だ。


○主な国内の3Dプリントサービス

■DMM.com
 http://make.dmm.com/

■キンコーズ・ジャパン
 http://www.kinkos.co.jp/

■オフィス24
 http://www.office24studio.jp/

■東京リスマチック
 http://www.lithmatic.net/

■ラズクリエイティブ
 http://digimode.jp/contents/

■グラフィック
 http://www.graphic.jp/lineup/graphic3dprint/

■デジモデ
 http://digimode.jp/contents/

■インターカルチャー(ソライズプロダクツ)
 http://inter-culture.jp/

■ツクルス
 http://www.tkls.co.jp/index.html

■アイジェット
 http://www.ijet.co.jp/

■フジフィルム
 http://fujifilm.jp/netprint/3dprint/

■トレディーノ
 http://tredino.com/

■コスモ・ファンシー
 http://www.cosmofancy.com/

■リンカク(rinkak 3D Print Cloud API)
 https://www.rinkak.com/api/v1/developers/

■3D-STUDIO
 http://www.3d-studio.jp/




 ■Generative Components関連
 ■ORI-REVO関連
 ■Project Shapeshifter関連





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