鶴岡法斎のブログ

それでも生きてます

元オタというのはどうだろうか

2006-10-06 04:25:43 | 雑記
元ヤンという人たちがいる。
こういう人たちは「昔はワルくて(カタカナ表記がポイント)さぁ…」と昔の武勇伝を語る。
ワルなので武勇伝だ。間違っても「頭が悪かった」という話はしない。小数点の概念が高校卒業するまで理解できなかったとか自分の名前をローマ字で書けないとかじゃない。
こういう話は9割面白くない。しかし残りの1割が面白かったりするので自分もついつい聞いてしまう。
経験則からいえばこういう話は、飲み会の開始1時間程度で語られる時は面白くない話しか出てこない。
また「昔はワル」という話をする人がいまも悪そうだと「ああ、そうだろうね」ということになってしまうのでこれも興醒め。意外性がないとダメ。
真面目そうで、普段はそんな印象もない人が、何となくみんな話すことのなくなった深夜の居酒屋で、ふと沈黙を破って話す、
「もう時効だと思うんだけど」が至高である。その話が終わったあとで周囲が、
「それ時効とかそういう問題じゃないだろ」とみんなが思っているのに口にしない凍った空気も含めてだ。

で、最近のアニメやマンガが全然わかんなくなってしまった(ゲームに関してはかなり前から。自分にとってのゲーム至福時代はメガドラなので。アニメは今世紀になってから顕著に見なくなっている)自分はここで「元オタ」にっなたらどうだろうか。
これを見ている最近コミケやオフ会に行っても若い人と話が合わない中年の人は真剣に考えるべきだ。
そしてこっちが「元」と名乗るのだから、聞き手としての若い人たち(オタクの人に限らず、すべての若者に対してだ)はその元オタの与太話を聞いて、感心してほしい。
心の底からでなくてもいいからとりあえず尊敬しとけ。それでその場は収まるから。きっと。
例文出しておこう。

「いや俺もさあ、昔は結構オタクだったんだよね」
「え、先輩、それってマジですか?」
「うん、結構アニメとか見てたよ」
「へえー、意外ですねえ。じゃあ世代的にいうとダーティーペアとか」
「周りの連中はその辺で満足していたけど、俺はドリームハンター麗夢とか…」
「ええッ!! マジですか。リアルタイムで麗夢ですか。凄いなあ。尊敬しちゃうなあ」
「まあ…、若かったからなあ。いま考えると無茶だったよなあ」

何となくこれで丸く収まる気もしたが同時にとてつもなく哀しくなった。

追記・これを書いた直後に試しにグーグルで「元オタ」を検索したら約3440件あった。だから何だといわれたらそれまでだが。

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