鶴岡法斎のブログ

それでも生きてます

着エロ雑考

2004-12-26 11:41:14 | 原稿再録
※「Poroon」掲載。
自腹でアダルトDVDなどを購入しレビューするという連載企画。


まず、最初に新潟の皆さん平気ですか? エロ本でこんなこというのも何かと思うが、こんな時だからこそエロ本を読んでくれ、という気持ちにもなる。自分も数名、いまだに連絡がつかん知り合いがいるのでなかなか不安ですよ。東京でも余震はバンバン感じるしね。
ま、あんまりしんみりしちゃうのもどうかと思うんで、ここからいつもの馬鹿連載らしくね。無意味にテンション上げてみようか。別に上がってねえだろ、いつも。
さてさていろいろ気になったんだけれども、いつからあれだ。地上波は女性の乳首にモザイクを入れるようになったのか、と。この前、久しぶりに深夜番組を見ていて驚いたよ。やはりあれか「おっぱいポロリ」の代名詞的番組である芸能人水泳大会の司会者がマーシーだったからか。そんなわけないか。
コンビニエロ本のシールといい、なんとも世の中変なほう変なほうに行っているような気がしないでもない。しかしこれで地上波のテレビは簡単にAV女優を使うことはなくなるんだろうな。脱ぎ要員がいらないんだもの。
最近流行の着エロなんてのを担当しているグラビアアイドル以上、AV女優未満の人たちによってそれは潤されていくのかな。どうなんだろ、実際のところ。
でね、巨乳モノなんですけども、そんな事情もあってか最近はそのグラビアアイドル的な部分で見かけることのほうが多いの。何かねえ。巨乳の女性がそっちに移動しているんではないか、と。乳房揺らしてな。わっさわっさ、と。そんなことはしないだろ。ただ人材の移動は行われているんだろうなあ。きっと。
AV女優は未成年はスカウトしてはいかんけどタレントだったら未成年だって構わない。いやむしろをそれを望んでいるんだし。めぼしい人材は先に芸能界に奪われてしまっているのかもしれない。なるほどこれはなかなか怖い状況だ。何というか資本主義の魔力というか構造の力というか。誰かの陰謀じゃねえのか。これは。そうだよ。きっとこれは芸能界にも力を持った政治家の仕業だ。多分、弟かなんかが芸能界の大物なんじゃねえの。あと息子が政治家と俳優で。俳優のほうは天気予報とかやっているな。勘だけど。
さて本題。そんなわけでAV業界はではなくグラビアアイドルとかそっちの世界の巨乳もちょっとは見てみようという魂胆。まあカラミもないし、自分の好きな痴女プレイもないよな。絶対に。しかし何事も向学のために、ね。
ところで自分はアイドルとかそういうものに熱中した経験というのがほとんどない。まず困ったことに芸能人(特に女性)というものにさほど興味がないらしく、顔がほとんど覚えられない。いま流行りの言葉でいえば「萌え」の感情みたいなのはまったくないらしい。これまた困ったもんですよ。迂闊にマンガとかの話しているからそういうのに詳しいと思われて取材とかされたらてんで見当違いな発言してしまったり。そういう人間。
だからグラビアアイドルというものに対する接し方、ってのも写真集をたまに「あ、これエロそうだな」と思って買うくらい。こんなんでちょっと前までアイドル番組で準レギュラーだったんだから不思議。逆に興味があんまりないから普通に接することが出来たのかも。
 これで収録中にハアハアしていたら大問題だもんな。使用済みのジュースの缶とか盗んだり。この前も一緒に仕事した子の写真だかサインだかがネットオークションで結構な値段になっているのを見て、
「ああ、そういうもんか」と一人で納得。
 そんな奴がアイドルDVD。自分で金を出して買うのってほぼ初体験じゃないかな。今回ターゲットにしたのは夏目理緒。あれですよ。Jカップで最近雑誌とかに出まくっている人。失礼ながらあんまり美人じゃないと思ったけど、乳の迫力は凄いな。それにああいう顔が好きだって人も結構いるんだろう。ロリっぽいし。ロリで巨乳っていうのに興奮する人も結構いるもんな。自分はちょっと違うんだけどなあ。もっと可愛らしさと妖艶さが入り混じったのがいい。ま、そんなことを書こうと思ったんですよ。で、近くのコンビニに売られているのを見かけたからそれ見て書けばいいや、と。それでいざ店頭に行ってみたら妙に軽い。よく見たら「見本品」とシールが貼ってある。なるほど万引き防止って訳か。納得してレジへ。そうしたら若い女の店員さんに「品切れです。予約になります」だって。なら置くな。こっちは締め切りが近いっての。かかなくてもいい恥をかいた気分。
 もう寒さを感じるような季節に巨乳DVDを求めて街を彷徨う自分。馬鹿の極みだな。あー、何か風邪ひいたような気がする・・・。あー、もう気が滅入るなあ。何でもいいから買うぞ(半ば、といよりかなり投げやり)。
 で、困った挙句にやっぱりコンビニ。で、買ったのが秋葉やすこ写真集+DVD「Y計略Remix」(バウハウス)というもの。何しろ安い。880円。写真集も付いているしそこそこ話題になるだろう、と視聴。
 結果。まあ安いだけのことはある。オリジナルの写真集とDVDの広告だな、こりゃ。凄くファンなら買うけど。まあこの人はレースクィーン出身の割には巨乳だなあ、とか。いろいろ考えたけど。
 それよりも、だ。自分はこれを見て、そして今回「着エロ」とか呼ばれるジャンルのDVDや写真集の売り場を改めて眺めてみて気がついた。
 いままではアイドルみたいな女の子がAV女優に! という時代だった。それがここに来てAV女優みたいなアイドルが登場しているのだ。いつからだ、この状況は。ちょっと目を離したスキにイロイロやりやがって。
 このことについてはあれです。今後も続くかもしれない。かなり気になるテーマだ。冒頭の冗談みたいなことは本当に起きうる状況ではないのか。AVのエッセンスが芸能界に吸い上げられる。そのときAVはどうなる。変わるのか。このまま行くのか。それとも滅ぶのか。結果は近い将来、確実に見られる。傍観者、として。

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