元カニ族の徒然の記  facciamo una passeggiata!

日々、興味のひかれるままに、めりはりをつけつつ日常に思うことをひとりごつ

誘い

2016-02-03 19:48:40 | 日記
がっかりだ。
母をデイケアに送り出してから、ダヴィンチ展のチケットがあったので、医療控除の
確定申告を平井の税務署に出した後、両国に行ってきた。
暮れに、新橋の安売りチケット屋で衝動買いしたチケットだ。
ダヴィンチの作品がたくさんあるとは思わないが、鏡文字のノートやデッサンがいろいろ
見られるのではと期待していたが。
「糸巻の聖母」と数多くの出品作品のうちほんの数点のデッサンと鏡文字のノート数点だけが
ダヴィンチのもので、ほとんどは、ダヴィンチ派や模倣作品ばかりで全くイメージしていたもの
とは違った。むしろダヴィンチ研究展といった内容だった。
盛期ルネサンスから美術の停滞期の亜ダヴィンチ絵画やデッサンばかり。古い作品というだけでは
見るべき作品と思えない。一般向けに開く展覧会とは思えず、さっさと一周して、「糸巻きの聖母」だけ
2度見て出てきてしまった。

最近開かれる西洋絵画の美術展は、広告はうまいが、行って裏切られることが多い。
日本人の好きな印象派やフェルメール、ゴッホなどを目玉にしたものが多いのも美術館に行かなくなった理由
でもある。
海外の美術館に行ってがっかりするのは、見たい作品が貸し出し中で見られないことだ。きっと、日本に
持ってこられた作品を見られなくてがっかりしている来場者も多いだろうと思ってしまう。
キュレーターや美術展のプロデューサーも頭を使った美術展を企画してほしいと思う。
今やTVやネットでも4Kでも見られる時代なのだから。ビジネス発想の美術展は見たくもない。

それでも今回の亜ダヴィンチ派の作品でもイタリアに行きたいと思わされる。古い静謐なうす暗い教会の堂で
みれば違った印象を受けるかもしれない、と思う。

いつも電車に乗るときは文庫本を持っていくのだが、今回は新しいスマホを持って出た。電車の中ではグーグル
でイタリア美術を探して読みながら出かけた。
電子書籍を読もうとは思はないが情報をどこでも取り出せるのはいいね。


取説のファイルを探す深夜2時電線のうなりにせかされながら
コメント
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