(´・ω・`)ショボーン

いろいろと…

サマーウォーズ

2011-01-29 | Other
一昨年、上映されたアニメ映画ですね。 ビデオで観ました。 なんか氷室冴子さんの『海がきこえる』アニメーション版に似た感じというのが、多くの人達に人気を博した理由の1つと思いました。 ウブな男子が主人公というのも草食系男子にとっては感情移入できる要因です。 こういう恋がしてみたい…そんな草食系男子達の思いが聞こえてきます。

それとは別に、多くの人の命がかかっているとかいう内容は突飛だなと感じますが、細かいことを気にしなくても一個の作品として面白いと感じます。

仮想世界が普及し、あまりにそれに頼りすぎると、このような弊害も起こってくるのだろうなぁと。 セキュリティーとは人が作り出した物であり、また人が作り出した物は人の手により壊すことができるのです。

この作品で感じたことでまだあります。 たぶん、そういう事がメインであると思いますが、家族や人と人との絆の大切さ…。 自分一人で生きているのではなく、人間は個々に弱い生き物であり、誰かに助けられ、また自分も誰かを助けて生きていけるのだと言うこと。 それを戦国時代の武家の世界になぞらえて、現代社会の核家族の問題に関係されます。 少子化でそういうご時世ですから、作中でインターネットでのコミュニティーを取り入れ、実の家族だけでなく他人でも心を通じ合えば家族と等しく良い関係が築けるのだと。

それ以外にも、まだ伝えたいことが作中に盛り込まれています。 おばあちゃんが亡くなったところで赤ちゃんが泣き出し母親がおっぱいをあげているシーン。 あれは一個の命が亡くなったが、しかし新たな命が産まれている。 故人を悲しむのではなく、故人が育んでくれた自分の命を大切に今を一生懸命に生きて、そして新しい命を産み育てていくことの大切であること。 命の輪廻ですね。 こんな感じで、他にも伝えたいことが色々とあるのです。

色々な内容が盛り込まれているため、観る人にとって何かしら共感できる・感情移入できる物が見つかるのだと思います。

通訳士廃業

2011-01-29 | Other
携帯端末がめざましい発展をしてきている昨今。 機械で自動的に多言語を翻訳できる機能が普及してくれば、もはや通訳士は必要ないでしょう。 相手が話す言葉が、そのまま自分の母国語に翻訳され音声で聞ける。 それほど未来の世界では通訳の資格は全く意味のない物になってしまうのです。 技術革新は日進月歩。 世の中が便利になっていくにつれて、また廃業に追い込まれる者達も少なからず増えてゆくのです…。 つまり仕事とは普遍的な物ではなく、有限の物であるという認識をもち、便利という事に対してどこまでの追求をすればよいか?も考え直さなければならないのです。

アウトレイジ

2011-01-06 | Movie
ヤクザ映画ですね。 ヤクザの世界の上下関係の厳しさは命のやり取りにまで発展するのですねぇ。 兄弟とか杯を酌み交わすとか言われてましたが、血が繋がっていなくても兄弟になる。 ただそれは形だけであって、そこに真の信頼関係という物はなく、裏切りは当然にある。 それは、一般社会の親子供・兄弟でも同じであり、親が子供を殺したとかいうニュースはよく見かけます。 つまり、カタギの世界でもヤクザの世界でもそれは変わらず同じ事であるというのも伝えたいのではないかと思います。

そんな世界でも救いはあるのではないか? 昔気質のヤクザというものは古臭い物ではなく、現代でも存在するのではないだろうか? そんなヤクザ世界に対しての疑問が投げかけられている気がします。 殺戮と暴力の蔓延る世界でも救いがなければ、それは哀しいことです。

今は金よりも出世の時代だというのはヤクザの世界でも同じ事です。 昔の言葉で言えば下克上というものが当然のごとく人の欲を駆り立てる。 ヤクザ世界は異質な世界ではなく一般社会でも同じ事。

貴方たちもヤクザも皆、本質は同じなんですよ。
なぜなら同じ人なのだから。

そう、たけし監督は伝えたいのではないでしょうか。

蝋人形の館

2011-01-04 | Movie
若干、ネタバレです。

Gyaoで放送されている『蝋人形の館』を観ました。 パリス・ヒルトンがホラーに出演していたのは驚きです。 感想は……ちょー気持ち悪くて、見終わった後も後味が悪いです。

何が気持ち悪かったって、人を生きたまま蝋付けにして動けなくするという発想がキチガイです。 生きたまま身体中に熱された蝋をかけられて全身ヤケドにより蝋を剥がすと皮膚が剥がれて肉が……もう、ゲロゲロですよ。

胸くそ悪くなったのは、蝋付けにされた人間は再起不能と言うことです。 一度、ああされてしまうと、もう元には戻れないもどかしさが何とも言えない。 助かっても全身の皮膚移植になる。 中途半端に内容がリアルなだけに気持ち悪さはハンパ無い。 まだ身体中を切り刻まれて血がドバドバで死ぬホラーの方がマシ。

ホラーでよくある設定なのだけど、兄弟が殺人鬼という設定。 なんで、そういう設定のホラー多すぎるんだろう? 最後に助かった兄妹が去っていく途中で、殺人鬼の兄弟である3人目が手を振っていた光景。 1970年代の回想シーンでは3人目は映っていなかったのに、なぜ最後に兄弟は3人だったなんて訳の分からない設定を組み込んで終わりにするのだろうか。 だからといって、その後の展開も想像できない。 正直、「はぁ、そうだったんですか…で?」という感じで呆気にとられた。

ただ、B級ホラー臭さがあり、ただ殺すという事ではなく、生きたままというところに妙なリアリティを追求した作品だと思う。