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我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

漢検1級28-3に向けて <syuusyuu 模擬試験問題その3 >

2016年12月20日 | 模擬試験問題
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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●ごく一部の問題を除いて、ほとんど新出問題ばかりなので、むっずかしい“実力試験問題”のようです。漢検レベルから20~30点ぐらいは、低くなると思いますので、訓練用にお使いください。
●ただし、漢検2辞典からそれほど外すことのないようにしているので、お役には立つかと思います(音読み問題・文章題以外は、ほとんど漢検2掲載熟語、および、その熟語から派生している問題としています。)
●今回、<その2>より難問多いと思う・・・「語選択」難 「四字熟語」やや難 「対・類」難×難 「故事成語」やや難・・・という感じかも。
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(注)音読みは基本的には<漢検2>および<大字源>の読みにしています。他の読み方もあるかも知れませんので、解答以外の読みもあるようでしたらお知らせいただけると有り難いです。

<syuusyuu 漢検1級 模擬試験問題 その3>

(一)次の傍線部分の読みをひらがなで記せ。1~20は音読み、21~30は訓読みである。(30)1×30

1.促轡により駑馬を疾行させる 
2.離恨の思いに哽饐する 
3.辺塞にて戎夷を栞奠す 
4.卉然として草木が萌え出る 
5.妖蠱な姿態に幻惑された 
6.竹筴を用いて炭火をつかむ  
7.便娟として雪が舞い飛ぶ  
8.この厳しい寒さに洒然として驚く  
9.湫阨の地に謫居せらる 
10.流言蜚語が巷に漬浸する  
11.賊徒、萃然と翕合す  
12.披顔、倩倩を争い、逸足、駸駸を競う 
13.其の条肄を伐る 
14.春の耕作の前、游畋す  
15.胡狄、顚狽、頓躓す 
16.掖庭に稗販の有るを見る  
17.月明に蕎麦の花、雪の如し
18.燔炙、芬芬とす 
19.皎皎たる白駒、賁然として集まる 
20.京洛にて鑾蹕に遭遇する 
21.な行為に耽る        
22.このは美味しい 
23.が鳴く季節になった 
24.圧制のを逃れる
25.白糸で縁をる 
26.縁を丁寧にる 
27.朴歯の下駄を履く
28.昔、宮中で「の祭」が行われていた
29.知人のを頼まれた 
30.梻も香気あるがからは天然の香料が得られる 

(二)次の傍線部分のカタカナを漢字で記せ。19、20は国字で答えること。(40)2×20
1.老眼のため、目がカスむ 
2.他人と会うのがケウトい 
3.鳥獣おどしのがしが、転じて“案山子”となった   
4.暴力団同士が縄張りをめぐってハリアっている  
5.モクシュクは肥料・牧草となる“うまごやし”のことである 
6.今度の作品はジョウジョウの出来ばえだ  
7.体を切り裂くという、残酷なコタクの刑罰が実施された 
8.ビンロウジュの生い茂る熱帯林を行く 
9.俯瞰するに、ムリョ数千人の人出だ 
10.野卑な言葉をロレツする 
11.負けん気が頭をモタげてきた 
12.カノトトリの年は変事が多い 
13.試合は最後までモツれた 
14.ゲンガク的なブログにしないように気をつける 
15.煉瓦積みや壁などの仕上げにコウデイを用いる 
16.勝ち負けにコウデイすることなく戦う  
17.墨と蠟燭を全部で三チョウ、調達した  
18.紙に包んだ散薬を五チョウ、購入した  
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19.この寒さはトテも我慢できない 
20.ハタハタは醢汁鍋の材料だ 

(三)次の1~5の意味を的確に表す語を下の語群から選び、漢字で記せ。(10)2×5
1.最も重要な人物。棟梁。柱石。
2.ひぐれ、日暮れまで職務に精を出すこと
3.す(酢)のこと
4.土地が高いところにあってうち開けている
5.花が乱れるさま、また、ばらばらに乱れ散るさま
<語群>
(すうせき、けいしょう、けいかい、えいとう、ふんぴ、こうしょう、せきれい、かんしょく)

(四)次の問1と問2の四字熟語について答えよ。 (30)   
問1 次の四字熟語の(1~10)に入る適切な語を下の語群から選び漢字二字で示せ。
(20) 2×10
( 1 )向日 ( 2 )蹐地 ( 3 )跋扈 ( 4 )夜遊 ( 5 )之患 
尺一( 6 ) 勇気( 7 ) 終南( 8 ) 亮遺( 9 ) 歓喜( 10 ) 
<語群>
(りんりん、きょくてん、ちょうりょう、しょうけい、きんかく、きけい、ちゅうえき、へいしょく、べんぶ、しょうしょ)

問2 次の1~5の解説・意味にあてはまる四字熟語を後の四字熟語群から選び、その傍線部分だけの読みをひらがなで記せ。(10)2×5
1.兄弟友愛の厚いたとえ
2.喪服の種類(三年の喪と一年の喪に用いるもの)
3.身近にある物を、わざわざ他に求めるおろかさのこと
4.かたくなで道理に暗く、鈍いこと
5.世にもまれな名医
<四字熟語群>
耆婆扁鵲  軽佻浮薄  右顧左眄  騎驢覓驢   冥頑不霊  斬衰斉衰  載籍浩瀚  灼艾分痛)

(五)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。(10) 1×10
1.豪猪 2.行器 3.馬陸 4.羅漢柏 5.角鴟 6.胡頽子 7.紅菰 8.桔槹 9.芽子 10.苦菜

(六)次の熟語の読み(音読み)と、その語義にふさわしい訓読みを(送りがなに注意して)ひらがなで記せ。 (10)1×10
ア.1.甄陶 - 2.甄る 
イ.3.屯困 - 4.屯む  
ウ.5.蹇滞 - 6.蹇まる 
エ.7.羂結 - 8.羂る  
オ.9.晤言 - 10.晤う  

(七)次の1~5の対義語、6~10の類義語を下の語群から選び、漢字で記せ。語群の語は一度だけ使うこと。(20)2×10
1.慟哭 2.肥饒 3.贔屓 4.称揚 5.抽苗    
6.頽陽 7.錯乱 8.端緒 9.梧右 10.粗朶
<語群>
(けんぼく、しんさい、こうしょう、こうはく、そうおう、けいぎ、けつかつ、へいこう、へんぼう、げつが)

(八)次の故事・成語・諺のカタカナの部分を漢字で記せ。 (20)2×10
1.ジョウキョも木を断ち、水滴も石を穿つ
2.ドウコウを招(つ)ぐ
3.シンニョウを掛ける
4.メイメイの志無き者は昭昭の明なし
5.スイより行
6.椒花落つるときショウエン起こる
7.寝るにせず  
8.イッスイの寒燈、眼を照らして明らかなり  
9.千里の差、ゴウタンより興る 
10.後生畏るべし、来者い難し  

(九)文章中の傍線(1~10)のカタカナを漢字に直し、傍線(ア~コ)の漢字の読みをひらがなで記せ。 (30)書き2×10 読み1×10
(A)
「さきに『淮南子』の塞翁の馬の譚は支那特有のものらしいと述べ置いた。その後種々調べても支那外の国にかかる譚あるを見当てぬが、支那自身においては『淮南子』より三百年ほど前似たものが行われていた。それは『列子』の説符第八に、三代続いて仁義を行った宋人方の黒牛が白いア.犢を生んだので、孔子に問うと吉祥と答えその犢もて神を祭らしめたが、ほどなくその人盲となった。その後その牛また白い犢を生み、孔子に問うと、相変らず吉祥と答えまた祭らしめると、一年してその人の子も盲となり、これでは孔子の予言も当てにならぬと思いいる内、楚軍宋を囲み宋人従軍して多く死す。しかるに彼の父子のみ揃うて盲の故を以て徴兵を免れ、さて戦い済んで二人ながらたちまち眼が開いたから、前に不吉と惟うた事も孔子が言った通り吉祥と知れたとあって、林希逸は〈この章塞翁馬を得て馬を失うと意同じ〉と評した。人間万事塞翁の馬という代りに、宋人の牛といっても可なりだ。漢の王充の『論衡』六にもこの話出づ。これから屁の話の続きだ。
 ローラン・ダーヴィユーまた述べたは、かつてアラビヤのある港で、一水夫が灰一俵かたぐるとて一つ取り外すと、聴衆一同無上の不浄に汚されたごとく争うて海に入るを睹た。またアラビヤ人集まった処で一人ローランに仏人能く屁を怺えるの徳ありやと問うた。無理に怺えてはすこぶる身を害すれど、イ.放って人に聞かしむるを極めて無礼とす、しかしそれがため終身醜名を負うような事なしと答うると、斉しく一同逃げ去った。問いを発した本人は暫く茫然自失の様子、さて一語を出さず突然起って奔りおわり爾後見た事なしと。ロ氏のこの談で察すると、当時仏人は音さえ立てずば放って悔いなんだらしい。いかさま屁の事は臭きより後にする道理で、予はこの方とんと不得手故詳しく調べ置かなんだが、ロ氏に後るるおよそ百年ジュフールの説に、古ローマ人は盛礼と祭典の集会においてのみ屁を制禁したが、その他の場所また殊に食時これを放るを少しも咎めず、ただしアプレウスの書に無花果の一種能く屁放らしむるを婦女避けて食わずとあれば、婦女はなるべくウ.扣え慎んだらしいとあって、古ローマ人は放屁に関して吾輩と全く別の考えを懐いたのだと断じ居る。されば他事はともあれ、屁の慎みは今の欧人が昔よりも改進したのだ。予が学び知るところまた自ら経験せるところを以てすれば、屁とか1.シャクりとかいうものはこれをエ.恣にすれば所を嫌わず続出し、これを忍べば習い性となって決して暴かに出て来るものでない。故アーネスト・ハートなどは、人と語る中ややもすれば句切り同然に放っていたが、それは廉将軍の三遺失に等しく、甚く2.オイボれたのだ。今日満足な欧人で音さえ立てずば放捨御免など主唱する者なく、上流また真面目な人はその話さえせぬ。却説(さて)一昨年岡崎邦輔君の紹介である人が予に尋ねられたは、何とかいう鉄道は鬼門に向いて敷設され居るとて一向乗客少ない。鬼門など全く開けた世に言うべき事でない理由を弁じて衆妄を排し、かの鉄道の繁栄する方法がありそうなものというような事だった。因って予岡崎君に返事した大要は、マックズーガル説に、人間は訳が判ったからって物を怖れぬに限らぬ。自分は動物園の鉄圏堅くてなかなか猛獣が出で来るべきにあらずと知悉すれど、虎がこっちへ飛び掛りて咆ゆるごとに怖ろしくてわが身の寒きを覚えるを制し得なんだ事ありとあったと記憶する。それと等しく鬼門の3.タタりなど凡衆にとって有無ともに確証を認めぬながら、君子は有るを慮おもんぱかり無しを慮らず、用心に越した事なしてふ了簡がほとんど天性となり居るところへ以て、4.ソチョウの弁でその妄を説いたって容易に利く事でなかろう。かつそれ風を移し俗を易えるは社会の上層から始め、下これに倣うてようやく事成る。
・・・」(「十二支考 馬に関する民俗と伝説 伝説二」(南方熊楠))

(B)
「さてついでに申し置くは壮時随分諸邦を歩いた時の事と思おぼし召せ。ある邦の元首5.タイゼン(注)の公報に、その詳細を極めんとの用意が過ぎて、下気出る時の様子までも載せあった。昔は帝堯が己に譲位すべしと聞いて潁川(えいせん)に耳を洗うた変物あり、近くは屁を聞いて海に入り、屁を聞かせじと砂にオ.賺し込む頑民あり、さまでになくとも高貴の方の下気など誰一人あるべき事と期待もせねば、聴きたがりもせず。それを公報に載せて職に尽くせしと誇るは、羊をカ.攘んだ父を訴えた6.チョッキュウ者同然だ。かかる無用の事を聞かせて異種殊俗の民に侮慢の念を生ぜしめ、鼎の軽重を問わるるの緒を啓いた例少なからず。かく言うものの、賺し屁の放り元同然日本における屁の故事を詳らかにせねど、天正十三年千葉新介が小姓に弑せられたは屁を咎めしに由り、風来の書いた物に遊女が放屁を恥じて自殺せんとするを、通人ども堅く口外せぬと誓書を与えて止めたと見れば、大昔から日本人は古ローマ人のごとく屁を7.カンカせず、海に入り砂に埋むるまでなくとも、むしろアラビヤ人流に厳しく忌んだらしい。これすなわち本邦固有の美風だから、吉凶にかかわって日時を転(かえ)るの旧慣を絶つとも、下気は泄出の様子までも公報する外国風を採るなどの事なきを望むと、かく答えた予の書牘を読んで、誠に万事西洋模倣の今日よいところへ気が付かれたと、昨春田辺へ来られた節まのあたり挨拶あり。それも決して座成り的のものでないと見え、何処かへ代議士が集った席でも話出て感心しきりだったと、中村啓次郎氏から承った。三十年ほど前予米国にあって、同類の学生を催し飲酒度なく、これを非難せしとて岡崎氏等を悪口してやまなんだが、氏の寛懐なる、二十一年来この片田舎に8.ギョカを友とし居る予を問われたが嬉しさに、覚えずかく長く書いたのだ。その頃故エドウィン・アーノルドが東京に9.ライグウし、種々筆した内に「初め冗談中頃義理よ、今じゃ互いの実と実」てふ10.ドドイツを賞めて訳出した。その鑑識に驚いて予が小沢という人に話し、小沢また岡崎氏に向って受け売りすると、恋愛の実境はそんな言ではキ.悉し得ない、すべて少年はク.縹緻を重んじ中年は意気を尚ぶ、その半老以後に及んではその事疎にして情 転たケ.熾んに、日暮れ道遠しの事多し、ただ身分(しんぶん)の健否を問うのみと言われた由。この語コ.洵に神に通ずで、人間のみかは畜類について察するも、齢の加わるに随って心情の移り変るかくのごとき例甚だ多し。その移り変るを上進と見んか堕落と言わんかちょっと分りにくいが、邦俗二十の後家は立ちて、三十の後家は立たぬといい、若くて清貞の聞え高く老後汚名を流せし者諸国の史筆を絶たぬは、皆岡崎氏の説通りの訳に基づくらしく、在英中高名のある学者に語ると、日本にも偉い人がある、今日欧州で婦女の徳行を論ずる者も、大抵その通りの標準に拠って酌量を加えいるが、いまだ岡崎氏ごとく手短く定則的に確言した者あるを聞かぬと感心された。三十二、三でかく観察力に富みいた岡崎氏が、政治の代りに学問に懸り続けられたなら、一方ならずわが邦の学術を進めたはずだ。かの学者は著書すこぶる多いが居常至って多忙で、予が一々所拠を明らかにして告げた事も多くは予の言として記しある。大戦争始まってより音信ないが、もしその書中に右の岡崎氏の言を予の言のごとく書きあったなら、見る人予は単に氏の言を吹聴したに過ぎぬと知られよ。」(「十二支考 馬に関する民俗と伝説 伝説二」(南方熊楠))
(注)タイゼン:病気が次第に重くなること。殊に、帝王の病気が重くなること。
👍👍👍 🐒 👍👍👍

<syuusyuu 漢検1級 模擬試験問題 その3 標準解答>
(一)
1.そくひ:手綱をしぼって馬の足を速める 2.こうえつ:むせびなく、涙にむせぶ (他に、“食べ物がのどに詰まる”意もある) 3.かんてん(=平定)(弊ブログ:*栞正=刊正 栞奠=平定 竣栞 不栞・・・などの熟語あり。) 4.きぜん:盛んなさま、勃然 5.ようこ:人をまどわすほどあでやかなこと 6.ちくきょう:竹のはし 7.べんえん・べんけん:①美しくなまめかしい ②舞うさま ③雪が軽く飛ぶさま 8.そんぜん 9.しゅうあい・しょうあい:狭くて低い 10.ししん 11.すいぜん:集まるさま 12.せんせん:麗しいさま 13.じょうい:切ったところから、また芽が生じて伸びた枝。 14.ゆうでん:狩り・狩猟のこと 15.てんばい:つまずきうろたえる 16.はいはん:小商人、裨販 17.きょうばく 18.はんしゃ:やきにく。あぶり肉。 19.ひぜん:あやのあるさま、光彩のあるさま 20.らんひつ *天子の行列
21.みだら △よこしま(ちょっと読みとして妥当か疑問) 22.あまざけ 23.ほととぎす 24.くびき 25.かざ(る) 26.かが(る) 27.ほおば 28.みずのと 29.なこうど 30.じんこう
(二)
1.翳 2.気疎(い) 3.嗅(がし) 4.抗(っている)(注)「張合う」でも許容されそう。 5.苜蓿 6.上乗 (注)漢検2「上上」と「上乗」、ともに大見出し項目で使い分けしているようだ・・・「上上」でも可かどうかは不詳。 7.刳磔 8.檳榔樹 9.無慮 10.臚列 11.擡(げてきた) 12.辛酉 13.縺(れた) 14.衒学 15.膠泥 16.拘泥 17.梃(「丁」も可。) 18.貼 19.迚 20.鱩・鰰
(三)
1.楹棟(えいとう):はしらとむなぎ。転じて、最も重要な人物。棟梁。柱石。
2.旰昃(かんしょく):ひぐれ、日暮れまで職務に精を出すこと
3.醯醬(けいしょう):す(酢)のこと *「醯漿(けいしょう)」は“しおから、ししびしお”(大字源)
4.高敞(こうしょう):土地が高いところにあってうち開けている
5.紛披(ふんぴ):①花が乱れるさま ②ばらばらに乱れ散るさま ③多いさま ④落ち着いてゆったりしているさま
(四)
問1
1.葵傾 2.跼天 3.跳梁 4.秉燭 5.肘腋 6.詔書 7.凛凛 8.捷径 9.巾幗 10.抃舞 
*きけいこうじつ:君主や目上の人の徳をあおぎ慕うこと
*ちゅうえきのかん(うれい):身近なところで起きた災い
*せきいつしょうしょ:古代中国の天子の詔のこと
問2
1.しゃくがい 2.しさい 3.べきろ 4.めいがん 5.ぎば
*灼艾分痛(しゃくがいぶんつう):兄弟友愛の厚いたとえ(故事あり)
*斬衰斉衰(ざんさいしさい):喪服の種類(三年の喪と一年の喪に用いるもの)
(五)
1.やあまらし 2.ほかい 3.やすで 4.あすなろ 5.みみずく 6.ぐみ 7.べにたけ 8.はねつるべ 9.はぎ 10.のげし
(六)
1.けんとう 2.つく(る) 3.ちゅんこん 4.なや(む) 5.けんたい 6.と(まる) *「とど(まる)」訓はナシ。 7.けんけつ  8.くく(る) 9.ごげん   10.あ(う)
(七)
1.哄笑 2.磽薄 3.秉公 4.貶謗 5.挿秧
6.傾羲 7.頡滑(けつかつ・けつこつ) 8.孼芽・櫱芽 9.硯北(研北) 10.薪柴
(八)
1.縄鋸 2.堂構:父の事業を子が継ぐ。堂構=父祖の徳業。子が父祖の業を継ぐ楽しみを「堂構の楽しみ」という。 3.之繞 *シンニュウとも読む。 4.冥冥 5.推:推察ばかりで実際に行わなければ本当のことはわからない  6.瘴煙 7.尸 8.一穂:一つの穂。稲や矛、筆・灯火、煙など細長いもの一つ。(木戸孝允(桂小五郎)の漢詩の一部から)  9.毫端:毛の先。極めて微細なもののたとえ。 10.誣:(意味からしたら「詆」でも可かもしれないが、原典は「誣」。)
(九)
1.噦 2.耄 *原文は「耄」だが、「老耄(れる)」でも許容されそう。 3.祟 4.蘇張 5.大漸 6.直躬 7.寛仮 *「看過」でも良さそうだが、原文は「寛仮」。 8.魚蝦 9.来寓 10.都々逸(都々一)
ア.こうし イ.ひ(って) ウ.ひか(え) エ.ほしいまま オ.すか(し) カ.ぬす(んだ) キ.つく(し) ク.きりょう ケ.さか(ん) コ.まこと

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頭がパンクする~(笑) (rikuroku)
2016-12-21 18:21:19
その3チャレンジさせていただきました。
想像すら出来ず、わからないものが多かったです。

「曳白」多すぎ(泣)
勝手な造語もいっぱい(笑)

語選択/対義語・類義語/文章題で大量失点

途中でこりゃだめだ~100点いくかな~と考えていましたが、勘で書いたものが正解したのもあり、何とか144点は取れました

(一)マイナス1点
30.しきみ じんこうか~

(二)マイナス10点
3.鹿  やいかがしのかがしか~
4.針合 恥ずかしい
6.上上 かいただけ
17.丁 両方同じにしたが両方×
18.丁 両方同じにしたが両方×

(三)マイナス8点 
1.枢石 
2.夕厲 
3.醯漿 
5.芬菲 

(四)マイナス4点
問1
5.???
6.???

(五)マイナス1点
9.あしかび

(六)マイナス1点
6.とど

(七)マイナス8点
3.??? 
7.??? 
9.??? 
10.??? 

(八)マイナス8点
2.? 
3.? 
7.四
8.一錐 

(九)マイナス15点
4.鼠鳥
5.頽漸
6.? 
7.看過 
8.漁稼 
9.来遇 
10.度度一 
イはな

しっかり復習しようっと!!

ありがとうございました~!


思考ルートが同じです (spaceplus)
2016-12-21 20:30:17
その3、ありがとうございます。挑戦させていただきました。
残り10分で空欄が10か所ありましたが、何とか全部埋めました(笑)

結果は165点でした。
前回より、(三)(七)(八)(九)で大きく点を下げました。

「枢石」「度度一」など、rikurokuさんと同じ誤答がちらほら…^^;
やはり考えることは同じですね(笑)

ちなみに、(二)6「上上」、17「丁」は正解になるのでは?
また、(九)7「看過」も不正解に出来ないような気がします。
文意が完全には分かっていないので、断定はできませんが…。

(九)キの「悉」、「つ(くす)」では無いかと思って辞典を調べたら、「つく(す)」になっていて驚きました^^;
殆どの送り仮名が常用漢字のものと統一されているので誤植の可能性もありますが、「つく(す)」と書いてある以上は、この形で出題するしかないですね…(苦笑)

他の方がどう感じられるかは分かりませんが、個人的に「はりあう」「おいぼれる」の書き問題に少し違和感を感じました。
「抗(はりあ)う」「耄(おいぼ)れる」は、漢文の読み下しに利用されるだけの訓読みという感じがしますし、複合動詞をわざわざ単漢字で書かせることは無いのではないでしょうか…?
また、漢検辞典第一版のP1638(第二版のP1654)の下段にある「許容」から、「張合う」「老耄れる」も正解となる可能性が高そうです。
漢字のイメージを広げる訓練としての出題であれば構わないと思いますが、通常の書き問題と並べてしまうと、解答者を悩ませてしまうのではないでしょうか…?

長文失礼しました<(_ _)>
とても勉強になりました、ありがとうございました。
こちらも大変勉強になります (syuusyuu)
2016-12-21 22:04:37
この問題、作る方だから良いけど、いきなり出されたら、私も160前後なんだろうな(苦笑)トライ&コメントのお二人には感謝です。漢検さんもこのくらいの難度で出したら、合格者は10人前後ってことになるのかも(期待)
・「上上」と「」上乗」・・・漢検2も広辞苑も使い分けしているよう(意味も少し異なっているよう)なので、「上上」でも可かどうかわかりません。どうなんでしょうね。
・「丁」・・・「梃」の書き換え字でokのようですね、補筆します。
・「看過」・・・意味もほぼ同じようなのでokかもしれませんね、これも補筆しておきます。ただし、原文は「寛仮」となっているので、〇になるかどうかは不明。
・「抗(はりあ)う」「耄(おいぼ)れる」・・・そうなのかあ、勉強になります。なお、確かに、「張合う」「老耄れる」でも“許容”されそうですね・・・漢検2の1634~1659頁は悉皆調査対象外だった(苦笑)
<余談>
・「枢石」・・・ダミーと言えばダミーですが、作問してて真っ先に浮んだ熟語がこれでした・・・みな、思考は一緒か(笑)・・・出されたら、私も「枢石」と書いたんだろうな(笑)
・「ドドイツ」・・・もう死語なのかもしれませんねえ・・・。こんな言葉自体、若い世代はもう知らないんでしょうねえ。
ともあれ、こうやって、コメント同士で切磋琢磨できることは大変ありがたいことです。
お二人、ありがとうございました。

トライしましたー (asatori)
2016-12-21 23:06:32
訓練させていただきましたー。
おもいっきり「枢石」と書いてました~。
「どどいつ」は「独独逸」と書きましたが、「独逸」はドイツでしたか(汗)
間違いだらけでしたので、コメントは簡単にさせていただきますが「張合う」、「上上」が加算されれば120点になるくらいでした。しっかり復習しておきます。ありがとうございました。

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