GDPの大幅増は望めない。企業の新規活動の中心が海外に移っているからである。10~12月のGDPは、実質で前期比0・3%増、年率換算で1・0%増という低さだ。年率2・6%増と予測したシンクタンクなど民間の予測を大幅に下回っている。春以降の景気失速はほぼ間違いないだろう。
GDP年1.0%増 4期連続プラス 昨年10~12月
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2014021702000206.html
以下の報道のとおり、日本の企業の新たな活動の舞台は海外なのである。国会でGDPの増と実質賃金の問題で、論戦を行っているがピントがずれていると思う。収録している「日本企業の海外の活躍」を少し引用します。
2月1日 JVCケンウット 米国の無線会社を66億円で買収
2月4日 日本ペイント、シンガポール大手のアジア事業買収
http://www.nikkei.com/article/DGXNASHD03011_T00C14A2000000/
2月5日 東京製綱 昇降機ロープ(ワイヤー)ベトナムで生産能力倍増
2月6日 ホンダ インドで2輪第4工場を建設 インドでの生産能力580万台になる
2月6日 いすゞ、2016年にインドでの生産開始を計画
http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702303996604579364173386403950.html?dsk=y
2月7日 エースコック ミャンマーで即席めん生産 17年にも工場建設
2月7日 住友商事、豪穀物会社エメラルド・グレインの全株取得
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPTYEA1503S20140206
2月9日 味の素 途上国で栄養改善事業
2月9日 カゴメ インドでニンジン加工事業
2月9日 靴専門店 ジーフット 中国の靴店 20に倍増
2月11日 千代田加工 アジアの受注拡大で海洋開発要員 倍増の1000人体制
2月11日 ビジネスホテル新興国へ 東横イン カンボジア進出
2月11日 コニカミノルタ 海外で新規事業開発
2月15日 楽天社長「新たな歴史開く」 通話アプリのバイバー買収
http://www.nikkei.com/markets/kigyo/ma.aspx?g=DGXNASFL140S0_14022014000000
2月15日 キヤノン 米半導体技術会社 買収
2月15日 東芝 インドで500億円投資 工場増設やM&A
2月16日 東芝社長「インドを輸出拠点に」 発電事業有望視
http://textream.yahoo.co.jp/message/1006502/elbcg?comment=145812
上記の通り、日本企業が海外で物を作り、販売する時代に入っているのです。
この経済活動は、拠点を置く国のGDPに入いることは言うまでもありません。
日本企業の海外での活躍が、経済指標として表れるのは、所得収支(証券投資収益・株式の配当金・債券利子収入)のみです、2013年度の所得収支は17兆円でした。主に海外に設立した企業からの配当金などの、所得収支は増加すると考えられます。
2月10日 所得収支が海外で活躍する日本企業の力なのである
http://ameblo.jp/syogai1/entry-11768891939.html
余談になります。
昭和14年生まれの私は、英語も出来ず海外に仕事に行くこともなく、製造業100億円企業の役員になりました。今の時代は英語が出来て、海外で活躍する人が、会社のリーダになる時代です。この基本認識の貧弱な人は、企業内のリーダになることは出来ないでしょう。
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